森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

女神ペレに世界が注目しています!

2018年06月11日 | 自然


今週のハワイは、キング・カメハメハデーの3連休。お天気もよく、BBQ日和が続いています。

…なんてことは、ハワイ島の人々は言えるわけもなく。今も彼の地では激しい噴火活動が続いていますが、昨日の新聞には興味深い話が載っていました。

キラウエア火山の噴火に関しては似たような状況が過去、何度も起こっているわけですが、今回の噴火の特徴は、頂上近くのハレマウマウ火口での噴火と、中腹のプウ・オオ火口からの噴火が同時に起こっていることですって。

これまでは、そのどちらかの活動が活発になったのであって、両方が同時にというのはなかったらしいです。

そのあたりにも地質学者は注目しており、「今後、何年も何十年も続く研究材料が今、与えられている」なんて発言していました。

とはいえ、噴火の影響を受けているのはハワイ島の1%という限定された地域。避難命令にさえ従っていれば難はなく(過去けがをした人は…立ち入り禁止地区にとどまっていた人です)。

それにしても今回、NYでもLAでも「ハワイから来たの? 火山、大丈夫」と何度聞かれたことか。NYのホテルでは小さな白人の男の子に「噴火で何人死んだの?」と聞かれました。ゼロ、と答えるとその子は、驚いていました…。

そうなんです。今、ガテマラで起こっているような急激・凶暴な噴火はキラウエアでは怒らず…。政府の言いつけを守って行動していれば難はない! と私は信じています。

女神ペレは、そこまで非情な神様ではないんですよ~。
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小さなバナナの巨大な花

2018年03月14日 | 自然


今日はくだらないネタで失礼します~。

先日訪れたイアオ渓谷は本当に緑が深く、手軽に森林浴の楽しめる場所なのです。で、上の写真はイアオ渓谷州立公園で見たアップルバナナのお花。

アップルバナナといえば10センチちょっとの小さなバナナですが、花はかなり巨大ですね! 以前にもバナナの花は見たことがありますが、こんなに大きなのは初めて。バナナの花は食用にもなり、フィリピン系の方々はけっこう食べるようです。

ちょっとビックリしたので…。イアオ渓谷のバナナの花、ご紹介してみました~。
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ハレクラニホテルの倒木の根元に素敵な花々が!

2018年02月12日 | 自然


ハレクラニホテルの有名なキアヴェの木が一昨年倒れたのを、覚えていますか? ハワイ王国時代の1887年に植えられた、樹齢129年のキアヴェでしたが、砂地の浸食か風による被害か、ある8月の夜、どっさりと倒れてしまったのでした。

このキアヴェは、プールサイドの人気店「ハウス・ウィズアウト・キー」のステージ後ろに立っており、ハレクラニホテルの日常風景の一部として、ハワイ内外の人々に親しまれていました。キアヴェの倒壊はTVニュースにもなり、多くの人が悲しんだものでした。

ところが、です! 先日、ハレクラニホテルに出かけて気がつきました。土がそのままついていた根の上に、小さな花がたくさん咲いているではないですか。しかもハワイ原産のイリマの花が!



イリマといえばオアフ島を代表する花であり、その小さな小さな花を何千枚も繋げて作るレイは、とても稀少で美しいもの(価格もお高いですよ~)。パウオヒイアカなどと同様、海辺の砂地に生える花なのですが、よりによって、倒れた名木キアヴェの根にびっしり生えているなんて!

…あの木が倒れた時は私も淋しかったけれど、イリマの花々を見て、「神様もなかなか粋なことをなさるな」と感じ入った次第です。話の筋は全く違いますが、フと、花咲か爺さんの話を思い出してしまいました。神様、MAHALO!
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ソーセージの木@ハワイ

2017年10月17日 | 自然


ハワイには…ソーセージの生る木があるのをご存知でしょうか? そのまんま、ソーセージツリーと呼ばれています。上の写真がそれ。

このソーセージ、グリルしてよし、ゆでてよし。本当に美味しくて…というのはもちろん、冗談です! 形態からソーセージと呼ばれていても肉々しいものではなく、木の実なんですけどね。

木の高さは4、5メートルはあるでしょうか。写真のようにたくさんのソーセージ? が、頭上にぶら下がっている感じなのです。ソーセージは一つ20センチ~30センチくらい。



私は長年、この実はヘチマみたいに中がスカスカで軽いのかと思っていました。ところが! 一昨日、アラモアナビーチに落ちている実を拾ってびっくり! 持ってみるとスッシリと思いのです。そうだったのか…。

あんな実が重いとは知らずに、木の下をしょっちゅう歩いていましたが、あれが落ちてきたら痛いでしょうね…。これからは椰子の木同様、避けて通らなければ!

…ところでこの実の写真を撮る場所を探して、ビーチを歩いていたら。ロコの男性に遠くから呼び止められました。なぜか怒られる~と思ったのですが、「ヘ~イ! それはジャガイモじゃないよ、食べられないよ」ですって! 確かにそれくらい、どっしりガッシリした実でした。

それに対して「は~い、ジャガイモじゃなくてソーセージでしょう!?」と私が返したのは、言うまでもアリマセン。
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ノースショアのワイメア湾に鮫注意報

2017年09月15日 | 自然


オアフ島ノースショアのワイメア湾といえば、冬季には大波が押し寄せることで知られるサーフィンのメッカ。今はまだ波も穏やかで海水浴で賑わっていますが、最近、「困った海の生物」がワイメア湾に集まり、注意報が出ています。

新聞の報道によれば、ここ1週間で数度、ワイメア湾のごく浅瀬に鮫が出没。たとえばこの月曜日にはビーチからほんの1.5メートル先で、何匹もの鮫がバシャバシャしていたそうです。

また先週の木曜には、2メートルを超える鮫が30メートルほど沖でバシャバシャ。恐いですね~。

ハワイ大学海洋生物学研究所の鮫の専門家、カールさんによれば、おそらく鮫たちは、ワイメア湾に寄ってくる鯵の幼魚(Halalu)の群れを狙っているのだろうとのこと。この時期、鯵の幼魚はハワイの波の静かな湾や港に集うのだそうで、ワイメア湾周辺の岸には、最近、鯵の幼魚が群れているのだそうです。

鯵の幼魚の群れは、例年、9月下旬頃までワイメア湾に集まってくるそう。つまり今月いっぱいは要注意ということですね!

ちなみにそのカールさんによれば、同研究所では2007年からワイメア湾の海中にシャンプーのボトル大のセンサーのようなものを設置して、鮫の動きを追っているとのことです。

センサーは、タグ付けされた特定の鮫が200メートル以内に寄ってくると感知するそうで、現在100匹以上の鮫がタグ付けされている、とカールさん。

何でもセンサーは、ワイメア湾に限らず、ハワイ諸島のあちこちに設置されて鮫の動きをモニターしているそうですよ。海洋生物学者の仕事って、すごいんですね!

ということで、少なくとも今月末まではワイメア湾周辺での水遊び、お気を付けくださいね。 

(冒頭の写真は、ビショップ博物館のハワイアンホールです)
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