「今日が自宅での最後の日です。
明日から終末医療で入院します。」
3月半ば、突然かかってきた
叔父からの電話はふだんと違う
とても聞き取りにくいくぐもった鼻声でした。
告知、余命、末期・・・
重い言葉を淡々と伝える受話器を
汗で湿りがちな手で握り締めながら
「すぐに見舞いに伺います。がんばって・・・」
と云うのがやっと。
先日、母が短期入院した折、
たくさんの誓約書的
手続きの書類に署名が必要でした。
煩雑さについつい云われるがまま
サイン捺印してしまうのですが
医療の場でのフツーでない精神状態で
冷静な判断を求められるのは至難。
命そのものを委ねられる気がして、
胃の腑のあたりにコツンとしこりを感じます。
『リビング・ウィル』の
重要さを思い知ることになりました。(R)