「とん焼き食べたいなぁ…」と言うので、誕生日も近いし娘の休みに合わせてお出掛け。
名古屋円頓寺にあるこの店は、主人が小学生の頃から父親に連れられて通った“とん焼”屋さん。
常連ではありませんが、たまに無性に食べたくなる“味”なのだそうで、
味覚の“刷り込み”とでも言うのでしょうか…主人曰く「炭火のコンロも皿もタレも昔と変わってない」 とか。
当初は屋台だったそうです。
すでに2代目となった“大将”の客あしらいは、気さくとも馴れ馴れしいともいえない
付かず離れずの気配りと采配。
相変わらずの貫禄と実直さが店内25席の隅々に行き渡っています。
下拵え・秘伝のタレや鍋には、積年受け継がれる老舗鰻屋や酒蔵で
家宝ともされる“それ”が潜んでいるようで、家庭料理では味わえないもの。
世相の流れで串焼きの値段は上がっていましたが、絶妙な温もりの熱燗や
“なんこつ”“味噌おでん”諸々食べたかった味に満たされました。
運転手付きの絶好のチャンスを生かそうと、2次会にタイ料理のお店に寄ります。
ここはヨットで知り合った美人オーナーのレストラン『バンタイ』。
念願の“トムヤムクン”とタイ国のビール“シンハー”を頂き異国情緒に浸ります。
帰路の車内、香辛料の爽快さを全身に感じ、
アルコールと織り交じった濃厚な空気が漂っていたのは間違いありません。(R)