本についてのメモ２０

永井するみ「天使などいない」
土屋賢二「哲学者書く笑えり」
向田邦子「思い出トランプ」
宮部みゆき「Ｒ．Ｐ．Ｇ」
村上春樹「カンガルー日和」
川原亜矢子「シンプルビューティー改訂版」
著者多数「誘拐」「亀裂」

痕

今日の涙は

勝手気ままに投げつけられた
言葉の鋭さ

不当に傷つけられてる気がして
憎しみが染み出てしまう

剥がれたマニキュアが
夢の痕の如く

明日のイメージが
上手にできなくて

現実に首を絞められてるみたい


不当に傷つけられたから
傷つけ返すと

目には目を　傷には傷を

泣くと気持ちが晴れるって？
腫れた目蓋と同じくらい
重い


結局、どこにも
逃げ場がない
拠り所も

だから
散々泣いたら
腫れた目蓋と一緒に
押し潰されそうなところへ
戻るだけ

結婚式

空へあがった
色とりどりの風船を
目で追ってたんだ

出会って１０年目の
友人の結婚式

ベールの白が
眩しい

変わらない気持ちは
ないと思う

でも
今日は永遠を見た

奇跡？

空へ　空へ
色とりどりの風船が泳いでいるのを
目で、追ってたんだ

ことのは

あなたが聞きたい言葉を言う。

あなたが言えない言葉を言う。

あなたが言いたくても言えなかった

言わずにしまいこんだ

飲み込んだぶん
悲しみが増して
溺れそうになっている
あなたのために


あなたの欲しい言葉を言う。

あなたの一番欲しい言葉を

あなたが一番聞きたい言葉を

欠ける

こんな欠陥商品じゃ

誰も喜ばない
こんなんじゃ・・・

最初からなければ良かったのにね

同じことを言う人がいたら


そんな悲しいことを言うなって
それは愚かだって

同時に
ひたすらに苦しんで
泣いているって
知ってる

今よりも幸福になれるように
ただ苦しいだけの道だったと
思わないように

わたしには
はじめから欠けていた

とりかえしようもない

触れると

触れると
泣きたくなる

そういう　思い出

過去のわたしを
現在のわたしは
超えていない

なにに耐えきれず、耐えきれずに

未来じゃなくて
過去を選んでしまった


同じ重さの天秤だったら、よかったのに

くたくた

どうにもこうにもやりきれない


他人の思い
念　のようなもの

果たされなかったそういうのは
どこで果たされるのか

これでもかと
押しつけられた感情は

重くて

あのひとは少しでも
軽くなれたの

いろんなことが
いろんな角度から
追いかけてくる

わたしは
なにを　どうしていきたいんだろう？


ひどく落ち込んだ時に
無性にひとりになりたくなった

こっから逃げて

ひとりで


その足を止めるのは・・・

というわけで。

捨てられずに。

それはもっかい始める言い訳か。
忘れられない、未練か。

ざくざく出てくる
「おもいで」

ただの紙。
ただの屑。

もう、始まらないんだよ。
目覚めるように悟る日が。

捨てられないものを
ひとつ
自分で、捨てる。

こんなに簡単だったんじゃないか。


自分から
さよならする。

いくら相手から言われたって
わたしが納得しなきゃ
終わらない。


というわけで、　。

挫折感

ぜんぶ、なくしちゃったよ

それも悪くないか

あきらめか
ひらきなおりか

あなたの成功や幸せを
喜んであげられない
嫌な子

まっすぐいこうとするから
折れる

だったら最初から曲げてしまえばいい

このへんかな、のラインを
引っ張ってるのは自分

限界を決めてるのは

手に入れられるものも
生活も
才能も

ここまで、のラインを
引っ張って

その挫折感は本物か？

なみだあめ

朝からのなみだあめ

天罰がくだったのかな

前世の業が深いのかな

ふと見ると
血が流れてる

ただのビギナーズラックじゃないか
なんて
他人の幸せを
分析した後妬んでいる

いつから、
二番煎じの、
誰かをお手本にした
そういう幸せを追いかけ始めたの？

「こうなったから幸せ」
の法則は　ない

不当に傷つけられる度に
すり減らされ
曇っていく気がしてた

なにがあなたを変えたの？

時間と他人に押され、押され、
青く見える芝が
喉から手が出るほど欲しくて
ありもしない法則に乗っかろうと



今日は、朝からのなみだあめ

誰も代わりに泣いてくれない

そのぶん、空が泣いてくれたよ