菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

口で行く? 足で行く?  『グッド・ボーイズ』

2020年06月18日 00時00分08秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1708回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 


『グッド・ボーイズ』

 

 

 

好きな子とのキスを守るため、凸凹小学生トリオが奮闘する大人向けコメディ。

 

主演は、『ルーム』のジェイコブ・トレンブレイ。

 

監督は、これが長編デビュー作のジーン・スタプニツキー。

共同製作に、『スモーキング・ハイ』、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』、『ネイバーズ』などの製作や脚本を手掛けてきた俳優のセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグのチーム。

 

 

 

物語。

小学6年生のマックス、ルーカス、ソーのトリオは、変人トリオと思われ、学校では、ちょっと下位グループに位置していた。
ただ、マーカスだけは、その容姿で気にかけられていた。
ある出来事の噂が広まり、彼らは、学校のイケてるグループのリーダーから、キス・パーティに誘われる。
キスの仕方が分からないので彼らは早速リサーチを開始する。
だが、その途中、あるトラブルを起こしてしまう。
このままでは、親から外出禁止を言い渡されてしまう。
トリオは、秘密裏にトラブル解決するため、奔走する。

脚本:ジーン・スタプニツキー、リー・アイゼンバーグ

 

 

出演。

ジェイコブ・トレンブレイ  (マックス)
キース・L・ウィリアムズ (ルーカス)
ブレイディ・ヌーン (ソー)

モリー・ゴードン (ハンナ)
ミドリ・フランシス (リリー)

リル・レル・ハウリー (ルーカスの父)

ミリー・デイヴィス  (ブリクスリー)
メイシー・ジュールス (テイラー)
アイザク・ウォン (ソーレン)
ジョシュ・カラス  (ベンジー)

リル・レイ・ハウリー  (ルーカスの父)
レタ  (ルーカスの母)

ウィル・フォーテ 
ミカエラ・ワトキンス
サム・リチャードソン
スティーヴン・マーチャント

 

 

 

スタッフ。

製作:セス・ローゲン、リー・アイゼンバーグ、エヴァン・ゴールドバーグ、ジェームズ・ウィーヴァー
製作総指揮:ジョシュ・フェイゲン、ブラッディ・フジカワ、ジョン・パワーズ・ミドルトン
キャスティング:リッチ・デリア

撮影:ジョナサン・ファーマンスキー

プロダクションデザイン:ジェレミー・スタンブリッジ
衣装デザイン:カーラ・ヘットランド

編集:ダニエル・ギャブ

音楽:ライル・ワークマン
音楽監修:ミシェル・シルヴァーマン

 

 

 

『グッド・ボーイズ』を鑑賞。
現代アメリカ、凸凹小学生トリオが奮闘する大人向けコメディ。
12歳が大人のやばい世界の横を通り過ぎながら、冒険するジュブナイル。
ほぼ、『スーパーバッド』の小学生版。製作は同じチームですしね。
なので、子供主演なのに下ネタとクスリネタ満載でアメリカではR指定。でも、日本ではPG12だったり。R15でもよかったのではないかなと思う。
シーンと台詞とネタのテンポが速く、ひたすら笑いでつなぐ。ちょっと笑いを立てすぎるところもあるけど。
アメリカ青春映画の良いとこをうまく取り入れ、笑い泣きにたどり着きます。
子供らがキャラが立っていていい上に、大人役者陣も子供目線での記号的大人を巧みに演じている。ミドリ・フランシスが山椒。
編集のテンポがよく、『テッド』系のショートドラマの櫛団子スタイルで見やすいです。
音楽の楽しさもしっかり。
ジャンルを引用したシーンも決まってます。
飛び道具ですが、それによりアメリカの明暗の凸凹が浮き彫りになっています。
幼と熟の綱渡り。
声変わりの前に、心変わりの切なさを知る玉作。

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『GOOD BOYS』。
『良い子たち』。

 

2019年作品。

 

製作国:アメリカ
上映時間:90分
映倫:PG12

アメリカではR指定なので、子役の出演者はこの映画を見ることが出来ないし、見てないそう。
撮影の仕方については、ネタバレで。

 


配給:パルコ、ユニバーサル映画 

 

 

今作では、中国系の大学生を演じているミドリ・フランシスは、本名ミドリ・イワマで日系の女優。『オーシャンズ8』や『クレイジーリッチ』にも出演しており、今後注目です。

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

子どもらの撮影は、違う台詞を言って反応っさえたりしたこともあったようです。
当然、ポルノ映像も見せてないそうです。
もしかしたら、道具類もパッケージとかをCGで書き換えてるのかも。

 

全体としては、小ネタ祭りになってしまった部分はある。
ネット時代でも、まだあそこまで無邪気なのかとは思うが。
そういう意味では、背伸びをしている"よいこ"=グッドボーイズなのだろう。

『スーパーバッド』には、子供時代の自分を見る大人という視点があったので、大人になっていく彼らへの切なさがいや増していた。
だけど、今作ではあくまでガキ扱いなので、観客の方で重ねて見ることになるがゆえにその差異が気になってしまうという部分はある。

 

 

 

 

 

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