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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

シングルがグルグル回って芯通す。 『シングル・イン・ソウル』

2025年03月01日 07時08分18秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2410回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『シングル・イン・ソウル』

 

 

 

正反対の価値観を持つ女性編集長とカリスマ塾講師兼インフルエンサーの男性が、ソウルの街でさまざまなシングルライフの取材を行いつつ、ロマンスを見つけていくラブストーリー。

 

 

物語。

現代韓国。
出版社で編集長を務めるヒョンジンは、ひとりでいることが苦手で恋愛に関しては妄想癖がある。
<シングルライフと観光地>をテーマにしたエッセイ企画『シングル・イン・ザ・シティ』を担当することになった彼女は、学習塾のカリスマ講師でインフルエンサーとしても活躍するヨンホに執筆を依頼することに。
ヨンホはひとりの時間を愛する“ソロ活のプロ”で、そのライフスタイルも価値観もヒョンジンとは正反対だった。
ヒョンジンとヨンホは、対立してばかりだったが、仕事は仕事として、きっちり進めていく。

 

 

出演は、『ハッピーニューイヤー』のイ・ドンウク、『キル・ボクスン』のイ・ソム、『時間離脱者』『あなたの初恋探します』のイム・スジョン。とのイム・スジョンが共演し、

監督は、『レッドカーペット』のパク・ボムス。
脚本は、『KCIA 南山の部長たち』のイ・ジミン。

 

 

西洋では、かなり小さなジャンルになったロマコメも、アジアでは人気のジャンルだけに、凝った内容のものがいくつも生まれ続けています。特にTVシリーズまで入れれば、年に三桁に迫る数が生まれているのですから。とはいえ、数があれば玉石混交となる。
その中の玉に出会えた時の歓びも一入。今作は、玉といっていい。傑作とは言いませんが。
ソロ指向の講師と恋愛憧れの編集長という、対立構図の二人が一緒の仕事でお互いの気持ちに気づいていく。ロマコメで玉になる条件の秘湯は、ベツジャンルンルとしても成立しているというのが、ありますが、今作は、3つのジャンルのミクスチャーになっている。
仕事ものでもあるうえ、タイトルにある通りの旅(観光)ものでもある。
実は、ここにサブジャンルをもう一つ、初めて著作を書くというアマチュアものにもなっている。
この3つが非常にうまく絡根いるのだが、ここにもう一つネタを入れ込んだことが、今作の味となっている。
定番のネタではあるんですが、うまく引き込んでくれる。
ミクスチャーで韓国得意のチームもので体系構図が二つあるという脚本が非常に技あり。
でありながら、強い作風がない分、見やすい。(原作ありを脚本に4人関わって分裂せずにまとめ上げている。ここでもチームものになっている)
キャラ配置と題材の配置が絶妙なのよね。
ソロ好みとカップル希望の新旧、SNSと書籍の新旧、この複合で新味が生まれ、きちんと面白みに昇華している。
文章ものという映像ではムズかしい要素をうまく処理できたのも。
要素を深めていかないですむロマコメのジャンルの特性も、うまく機能したのよね。
最後の処理の仕方gおしゃれなのがいい観賞後感を生み出した。
約2時間の映画で、10時間を超えるドラマシリーズに対抗するのはバランスと絡み合いとテンポと、それを支えるのは、なんといっても脚本を成立させた演技と演出。この化学反応。まさに芝居となっている。こうなるとベタなシーンが待ってましたと楽しめるのよね。
今作はこのキャストの化学反応がある。イ・ドンウク×イム・スジョンが、キャラで透徹してくれているのも、軽めのコメディとして見やすいのです。
そうなると、取材シーンはしり上がりに楽しくなるし、あの横断歩道のシーンのさりげなさでニヤニヤが爆発する。
タイトル通りの内容を歯科kり楽しめるって、当たり前のようで、当たり前じゃないのです。
取り立てて、ここというクセのなさがクセになる一本。

 

 

 

原題:『싱글 인 서울』(『シングル・イン・ソウル』『ソウルの独身』)
英題:『Single in Seoul』(ソウルの独身)

 

 

 

制作年:2023年
製作国:韓国
上映時間:103分
映倫:G

 

 

スタッフ。

プロデューサー:ソ・ジュヨン
監督:パク・ポムス
原作:チャン・ソグ
脚本:イ・ジミン
脚色:パク・ポムス、ワン・ヘジ
潤色:ソン・ビョンナム
助監督:ユン・ジョンジン
撮影:ソン・スンテク
照明:キム・グァンミン
美術:キム・ヨンヒ
編集:キム・ソンミン
音楽:キム・ドンウク

配給:ツイン

 

 

 

出    演。

イ・ドンウク  (パク・ヨンホ カリスマ塾講師/インフルエンサー/ヒョジンの大学先輩)
イム・スジョン (チュ・ヒョンジン 出版社編集長)

イ・ソム    (ホン・ジュオク ベストセラー作家 ペンネーム:ホン・ミナ)
チャン・ヒョンソン (チンピョ 出版社 社長)
キム・ジヨン   (キョンア 独立書店の主人 チンピョのパートナー ヒョンジンの先輩編集者)
イ・ミド   (ユンジョン 出版社 編集チーム)
イ・サンイ  (ピョンス 出版社 編集チーム インターン)
チ・イス   (イェリ 出版社 編集チーム)
チョ・ヨンジン (ヒョンジンの父)
ユン・ダギョン  (キョンソン ヒョンジンの父のガールフレンド)
パク・スルギ  (覆面歌手)
ハン・ジョンフン  (キム先生)
カン・インギ    (オ院長)
チョン・ウヨン   (不動産 仲介人1)
パク・シヒョン   (不動産 仲介人2)
キム・ミス   (立ち去った彼女 ヨ・シネ)
ハン・ユンジ  (立ち去った彼女 イ・ヒョンジョン)
イ・ソヨン   (立ち去った彼女 ユ・ジニョン)
リュ・ヘリン  (立ち去った彼女 パク・チュニ)
パク・ユミル  (クォンおばさん)
ハン・サミョン  (イ代理)

 

 

シングルインソウル | 雨のち旭 *Rain and later sunny

 

 

 

 

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