菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

つぶやきのまとめ 8/30

2021年08月30日 12時37分24秒 | つぶやきのまとめ

NETFLIXの『コミンスキー・メソッド』を見終える。
かつて期待された俳優コミンスキー(マイケル・ダグラス)ももう70代で演技講師としての評価しかない状態、そんな彼と80代の成功者したエージェントの友人ノーマン(アラン・アーキン)との丁々発止の日々のトラブルを描くシットコム。
全22話(シーズン3で終了)で1話平均24分なので見やすい。
なにより演技を教えるシーンをふざけず、ちょっと前のアメリカの演技技術を見せる。おいらもそれを目当てで見ていたのだけど、最新じゃない(今の日本のよりは古くない)のに、きちんとスキル化させて教えている。(サブテキストを演じるな、とか、ジャンルを意識するな、とか、自分を隠さず演じる)
そこはあまり中心ではなくて、60代、70代、80代の暮らしをうまく配分して見せつつ、友情と親子と仕事についての話になっているのが素晴らしかった。
なにより、往年のスターと新しいTVなどの実力ある俳優の演技合戦が楽しい。
この内容ながら吹替も悪くない。ただし、演技を教えているシーンなどはオリジナルがいいけどね。(両バージョンを鑑賞した)
構造も巧みで、実子や生徒という子供は出しつつも、子役を出さないことで老いを見せるときにも現代の老いの問題に絞っている。
カリフォルニアを舞台にしているので、本人役でモーガン・フリーマン、アリソン・ジャネイ、エリオット・グールドなどの豪華キャストが出るのもお話を飾る。
こういう苦い笑いは日本ではなかなか味わえないよね。
まさに現代の大人のための人生ガイドにもなっている。
アメリカでの高評価も納得。
おっさんを越えたおじいちゃんの奮闘に笑い泣きできますぜ。

 

 

もはや映画館では何を見るというより映画館でスクリーンの光を浴びる、映画浴または映浴をしてるとさえ言える。

 

 

「オレには面白かったことを分からせてやる」と「オレには面白くなかったことを分からせてやる」とは同じ仕組みではあるが、面白くなかったものを本当にまっとうに分析できるだろうか?

 

 

本当に重要な文章は、小さく難解に読みづらく書かれる。

 

 

 

 

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