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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

人生に必要なものは、相応の覚悟と才能の披露、それと少々のお金。 『ソニータ』

2017年11月27日 00時00分14秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1195回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『ソニータ』

 

 

 

ラッパーになることを夢見ながら、イランで難民生活を送るアフガニスタン出身の少女を追い、第32回サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得したドキュメンタリー。

 

アフガニスタン生まれの少女ソニータ。18歳になる彼女の母親は、ソニータを見ず知らずの男性に嫁がせようと、彼女を迎えにイランへやって来る。、嫁ぐようにと母親から促されるソニータが強制婚を逃れるために起こした行動、それはラップをすることだった。

 

 

 

 

内容。

イランの首都テヘラン。

16歳の少女ソニータは、幼い頃に、アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民でパスポートも滞在許可証もない。今も不法移民として保護施設で働きつつ、学校に通っている。

彼女の夢はミュージシャンになって有名になること。自分や周囲の友人たちの状況をリリックにしたラップを学校で披露していた。

児童婚の慣習が残るアフガニスタンに住む彼女の両親はソニータを、9000ドル(約100万円)払ってくれる見ず知らずの結婚相手に嫁がせようとしていた。

 

監督は、イランの新鋭女性監督のロクサレ・ガエム・マガミ。

 

 

 

出演。

ソニータ・アリザデ。
ロクサレ・ガエム・マガミ。

 

 

 

 

スタッフ。

製作は、アリン・シュミット、カースティン・クリーク、ロクサレ・ガエム・マガミ。
製作総指揮は、ゲルト・ハーク。

編集は、ルネ・シュバイツァー。

音楽は、ソニータ・アリダザー、セパンダマズ・エラヒ・シラジ。

 

 

 

 

親が金で子を結婚させる慣習残るアフガニスタンの少女がラッパーの夢を叶えんと抵抗するドキュメンタリー。
一人の少女の囁きのような戦いと画面外の力に緊張感で胃が痛くなる。そこらのサスペンス映画顔負けの展開に踏み込んで、太い境界線が意識される。
彼女を中心に周縁が浮かび上がり、描き切れていない周囲を知りたくなる。
法、慣習、金、戦争、ホラーは現実にそこにある。
自分に出来ることを数えてみる。
20年代には女性の立場は10年代までと変わり、回復している未来を想う音作。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『SONITA』。

少女の名前です。

 

2015年の映画。

 

 

 

上映時間は、91分。

製作国は、スイス/ドイツ/イラン。

 

 

 

 

キャッチコピーは、「沈黙のかわりに私は叫ぶ。」。

 

 

 

 

 

ネタバレ。

現在のドキョメンタリーとして、監督とスタッフが主人公になっていく。

それによって、見ている観客も当事者として、スクリーンの中に引き込み、世界の一部にしてしまう。

 

 

 

 

 

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