菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

金輪際、金輪際の意味は調べない。

2012年12月29日 00時00分52秒 | 言葉の根

「金輪際、会わない」とか、「金輪際、やらない」とか、言うけど、この金輪の際とはどういう状態なのか?

いつも通り、辞書を引く。




金輪際(こんりんざい)

[名詞]

1:仏教用語。大地の最下底のところ。大地がある金輪の一番下、水輪に接するところ。金輪奈落。

2:物事の極限。ゆきつくところ。
「逢ひ初めし時の誓文を―と思ひつめ」〈浄・薩摩歌〉


[副詞]

1:(あとに打消しの語を伴って用いる)強い決意をもって否定する意を表す語。
  絶対に。断じて。「―承知しない」「もう―ごめんだ」

2:極限まで。どこまでも。とことんまで。
「聞きかけたことは―聞いてしまはねば、気がすまぬ」〈滑・膝栗毛・六〉




どうやら、金輪とは、仏教の最下層のところらしい。
では、その金輪際とは?


こん‐りん【金輪】
1:三輪・四輪の一。
  水輪の上位にあり、この上に九山八海(くせんはっかい)を支える。地輪。

2:《「金輪宝」の略》金輪王のもつ七宝の一。
  その王の前にあり、金輪王を善導するという。
  すなわち、「金輪王」の略。


うーむ、三輪や四輪てなんのことかしら?
てか、3なの4なの?
どっちよ?

あと、守護者がいるらしい。
先にそちらを。


こんりんおう【金輪王】

意味:転輪王の一。
   金の宝輪を感得し、須弥山(しゅみせん)の四州を統治する王。
   金輪聖王。こんりんのう。
   略して、金輪とも言う。
  


で、三輪とは、世界を支えている風輪・水輪・金輪のことだそうで、

そんで、四輪とは、世界を支えている空輪・風輪・水輪・金輪のこと。

どうも、大地や海や空を支えているものらしい。
それに天を支えているもの入れると四になるみたい。

支えている場所だから、一番下なんだね。
にしても、地と海と空があって、それをそれぞれ支えているのではなく、その下で支えているものがあり、その上には、実は山があるとか、どうにもこうにもわからない。


ま、なんにしろ、金輪際とは「最後の最後のちょっと前のところまで来たよ」ということらしい。
そこまで来て、ようやく悟る、ということらしい。
結局、そこまで来ちゃったのね、という自嘲もある。
どうにか、金輪際までは行かずに気づきたいものだが、おいら、けっこう行ったことあるなぁ。

というか、もはや金輪なんじゃないのここ、ってとこまで行ってると思うことさえ。

とはいえ、そこもまだ、空輪とか、水輪だったりするのかもね。
本当の金輪まで行った方に言わせれば。
下には下があるからなぁ。
それで安心しちゃマズいのよ。
よし、金輪際、金輪際には行かぬようにせねば。

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