菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

約束は大概、少々重い。 『The Witch 魔女 -増殖-』

2023年06月04日 05時36分12秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2248回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

 

 

『The Witch 魔女 -増殖-』

 

 

 

遺伝子操作によって超人的殺人マシンとなった少女が繰り広げるサスペンス・アクション

 

驚きの展開で世界的に話題となった『The Witch 魔女』に続く<魔女ユニバース>第2弾。

主演は、オーディションで選ばれた韓国期待の新星シン・シア。
共演は、パク・ウンビン、イ・ジョンソク、ソ・ウンス、キム・ダミ。

 

監督・脚本は、このシリーズの生みの親である、『新しき世界』、『V.I.P. 修羅の獣たち』のパク・フンジョン。

 

 

物語。
豪雪の済州島の奥、秘密研究所アーク(箱舟)が襲撃され、一人の少女が血まみれで施設を後にする。
その少女は、人間の可能性を広げる<魔女プロジェクト>の実験体だった。
彼女は、初めての外界で人間との交流を通じ、少しずつ人間らしい感情に目覚めていく。

だが、三つの牙が、少女=魔女を追っていた。
最初に逃げ出したジェヨンの部下の上海の土偶たち、本部のユニオン派ペク総括の部下のチャヒョンとトムの暗殺チーム、支部の超人間派の者たち……。

 

 

 

出演。

シン・シア   (少女/魔女/実験体A)

パク・ウンビン  (ソ・ギョンヒ/農場主の娘/姉)
ソン・ユビン   (ソ・デギル/キョンヒの弟)
チャ・スンベ   (ピョン博士/闇医者/動物医師)

ソ・ウンス   (チョ・ヒョン/チーフ/中士(軍曹)/本社要員 ユニオン派)
ジャスティン・ジョン・ハーヴェイ (トム/チョ・ヒョンの部下/本社所属要員 ユニオン派)チョ・ミンス  (ペク総括/ユニオン派者/魔女プロジェクト創始者/Dr.ペクの双子妹)
チョン・イェジン   (傷跡少女/ペク総括の警護員/チェジュ(済州)少女)
イ・ジョンソク   (チャン 超人間主義派の実力者)

チング   (チョ・ヨンドゥ/叔父/地元ギャングのボス)
ホン・ウォンピョ  (図体)
チャン・ナムス   (ヨンドゥ組1)
チェ・ドング    (ヨンドゥ組2)
キム・ハンソル   (ヨンドゥ組3)
キム・ジェファン  (ヨンドゥ組4)

チェ・ウォンビン  (トウ(土偶)女性1 上海支部 2世代実験体/念能力者)
ソ・イラ      (トウ(土偶)女性2 上海支部 2世代実験体/ナイフ使い)
チョン・ラエル   (トウ(土偶)女性3 上海支部 2世代実験体/スピードマスター)
キム・ギヘ     (トウ(土偶)美少年 上海支部 2世代実験体)

ピョン・ソユン   (ミヨン 少女の母)
チャン・ジェヨン  (ミヨンの友だち)
キム・ウニョン    (サヌォルファッション 女性職員)
モグ         (サヌォルファッション 男性職員1)
キム・ミンサン    (サヌォルファッション 男性職員2)
シン・ヨンオク    (ヤン主任)
キム・デフン     (ヤン主任 職員1)
シン・ヒチョル    (職員2)
チョン・ファヌク   (職員3)

シン・ヨヌ      (女の子)

キム・ダミ      (ク・ジャユン)

 

 

スタッフ。

PD:スン・ミンギョン
助監督:キム・ウニョン

撮影:キム・ヨンホ (C.G.K)、キム・ホンモク
照明:チョ・ヨンジュン
美術:チョ・ファソン(ファソン工作所)、チェ・ヒョンソク
武術:キム・ジョンミン (PUNCHLINE)

編集:チャン・レウォン(キム課長編集室)
音楽:モグ(イ・ソンヒョン)

 

 

『The Witch 魔女 -増殖-』を鑑賞。
現代韓国、魔女として生まれた少女が初めて外界へ出ていくサスペンス・アクション。
驚きの展開で世界的に話題となった『The Witch 魔女』に続く<魔女ユニバース>第2弾。
前作を逆になぞる新たな魔女の登場で、人間世界初体験ものと超人バトルを見せてくれます。
アニメ的なパワフルバトル表現で、米国>欧州>インド>中国>韓国>日本という予算ヒエラルキーの中で、ちゃんとある程度の予算があることで、それでも少し足りないところを工夫をして、イメージの世界を出現させた。つまりは、『シン・仮面ライダー』がどれだけがんばっているか。
監督と脚本は、このシリーズの生みの親である、『新しき世界』、『血闘』のパク・フンジョン。
やりたかったであろう伝説的漫画などのネタを引用し、見たことあるようで見たことない映像をつくりあげた。
バトルだけじゃあなく、地元ヤクザの傍若無人ぶりも満載で、そこは韓国ノワール風味。
そして、あんいより楽しいのは、初体験もののコメディシーン。これ好みなのよね。方向性は、『ハンナ』や『ダニー・ザ・ドッグ』系です。食の描き方がいいよね。
アジアならではの美しいもの、小さきものの超パワー描写がなじむ。(とはいえ、最近は西洋でも増えてきたけど)か弱いものが実は最強はまさにアジア的。
それを体現し、前回の天才女優キム・ダミを引き継ぐのは、オーディションで選ばれた韓国期待の新星シン・シア。その設定と合う初々しい魅力が炸裂している。そこに、憑依の女優パク・ウンビンを筆頭に、チョ・ミンス、イ・ジョンソク、チング、ソ・ウンスと世界観を固めてくれる。ジャンルモノこそ高い演技レベルがあって欲しいものよね。もちろん、ク・ジャユン(キム・ダミ)やドクター・ペク(双子の妹の方)も出てきます。
短いシーンで、キャラを立ててはくれています。ただ、暗めの映像で登場人物も黒いってのもちょこちょこあるのでね。それでも、演出でそれも効果的に見せてもいます。
日本アニメのの引用がちょいちょい出てきます。『アキラ』とかね。もちろん、MCUの影響も感じます。『ワンパンマン』とか『超人ロック』的な作劇なのよね。
あと、裏で作戦が動いてる感じなので、アニメ慣れしてないと少し追いつくのに苦労するかも。
韓国日本アメリカのミクスチャー。でも、メインジャンルは現代西部劇だったり。
大人向けのキャラ使いなのも、青年漫画的で好みです。日本だと、どうしても優しめになるので、ここは韓国が世界を一歩リード中。強みってやつです。
今作でも終わりはありますが、次に続いてもいく。そして、さらに大きな映像世界へと繋がっていくよね。こうやって映画が育つのも楽しい。大作化しすぎたのとコロナ禍による影響は大きいようですが。
魔女の男版は悪魔じゃないの飯作。


 

 

おまけ。

原題は、『마녀(魔女):Part2. The Other One』。
英語題は、『THE WITCH: PART 2. THE OTHER ONE』。
『魔女:第二章 もう一人』。

 

2022年の作品。


製作国:韓国
上映時間:138分
映倫:R15+

配給:ツイン  

 

受賞歴。
2022年の第4回 テジョン(大田)ビジュアルアートテックアワーズにて、今年のVFX賞(映画部門)(イ・ドンウク)を受賞。

 

 

今作は、『AKIRA』からのインスパイアに溢れまくってます。

単純な続編というよりは、魔女ユニバースにしようとしているそうです。

 

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ややネタバレ。

ソ・テギルが食事中にスマホで見る映画は、2015年の『隻眼の虎』(監督はパク・フンジョン)。

ソン・ユビンが息子役、オム・テグがストアの通行人でちらっと出演している。

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

超人バトルを少し明るいところもでもやりますが、基本は夜。
花火の中でネタはいいんだけど、もうちょっと明るく吸うrか、キャラの区別がつくようにして欲しかったわ。

 

超能力ギャグや初体験もので引っ張る。

 

最強なので、待ってました感で勝負。
『ワンパンマン』と同じ方向性。

 

西部劇だったり、いろんなジャンルを混ぜ込んでいる。

 

続編前提です。
ユニバースですからね。

 

車はCGがやりやすいからか、とりあえず壊れるし、飛ぶよね。

 

 

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