【俺は好きなんだよ】第1464回は、『笛を吹く男』(2015)
原題は、『손님』。
『お客さん』。
英語題は、『The Piper』、『The Guest』。
『笛吹き』、『客人』。
製作国:韓国
上映時間:107分
観覧基準:15歳以上 観覧可
スタッフ。
PD:キム・ギョンジュン
監督・脚本:キム・グァンテ
脚色:キム・ドンウ
助監督:イ・ギョンウォン
撮影:ホン・ジェシク(C.G.K)
照明:キム・ジェグン
美術:カン・ソヨン
武術:ユン・デウォン(ソウルアクションスクール)
音楽:イ・ジス(Meister Music)
出演。
リュ・スンリョン (キム・ウリョン 流れ者楽士)
ク・スンヒョン (キム・ヨンナム ウリョンの息子)
イ・ソンミン (村長)
チョン・ウヒ (ミスク 半人前のソンムーダン(巫女))
イ・ジュン (ナムス 村長の息子)
チョン・ギョンホ (チョルスの父)
キム・ジョンヨン (チョルスの母)
パク・ユンソク (ピルグン)
ユン・デヨル (ポンウ)
イ・ドンヒ (テヒ)
イ・スンジュン (スンパル)
キム・ジヌク (チンソン)
ト・ギボム (ポンピル)
イ・ウォンソプ (スンウォン)
イ・サンオク (ミオク)
シン・ミヨン (ヨンミ)
キム・ソンギョン (ソンジャ)
ソン・サン (ミョンサン)
イ・ミンジ (ミニョン)
チョン・ジュノン (チョルス 子ども)
きむ・ヨンソン (ソンムーダン(巫女))
ハン・ソンヨン (トクス 患者)
キム・ヨニ (女性患者)
物語。
放浪の笛吹きウリョンは、息子ヨンナムの病の治療のため、山の道をソウルを目指していた。
1950年代、地図にもない山奥の村。
親子はその村の隠されていた扉を開けてしまう。
騒々しい外界と違い、村長の強力な指導の下、村は平和で豊かだった。
彼らは悩みを抱えていた。
一つ、時をわきまえず出没するネズミが増え、今や猫さえ食べられてしまう。
二つ、戦争がまだ終わっていないと村長によって思わされていた。
そして、三つ目の悩みの種があった。
だが、ウリョン親子はそれを知らない。
村長は、ウリョンにあるネズミの群れを追い払えれば金を出すという。
童話『ハーメルンの笛吹き』を基にしたファンタジー・ホラー・サスペンス。
本当は怖い寓話的な感じ。
ク・スンヒョンがいいですよ。
『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』、『哭声/コクソン』、『愛を歌う花』のチョン・ウヒもスパイスになってます。
リュ・スンリョンの変貌が見所。
撮影もいいのよ。
撮影は、『金の亡者たち』、『戦場のメロディ』、『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』のホン・ジェシク。
とにかく、いい意味で、後味が最高に悪い内容になってます。
人間の醜さを目の当たりにする韓国暗黒サスペンス・ホラー。
韓国お得意の嫌な感じの田舎ホラーの中でも、かなり胸糞と悲劇を味わえます。
そうそう、ネズミがいい仕事してます。
ジェームズ・ガン、これを見た可能性あるね。
ややネタバレ。
村は『トンマッコルにようこそ』の セットを流用しているそう。
ネタバレ
好みの台詞。
「お前たち、太陽の見えない昼、月の見えない夜、子供たちは無事でいられると思うな。」
「お前たちはここで悲惨な死に方をする。私はこの約束を必ず守る。いづれ客人が来る。本当の客人がここにくる。お前らは誰一人この村から出られない。太陽のない昼、月の見えない夜、たった一日でお前たちはおぞましい死に方をする。子供たちがどうなるか、私には見える。どうしてやろうか。生かしてやろうか、殺してやろうか……」
「生きるための罪は許される。」
「これで勘定はすんだ。俺たちを恨むな。」
巫女は巫女に乗っ取られて、死亡したのね。
ネズミが肉を食うのは、患者らを食わせたから。
疫病ということにして、火で焼く。
魔女の火刑ということなのね。