【俺は好きなんだよ】第1882回
『シング・フォー・ミー、ライル』
歌えるワニと少年が友達になるファンタジー・コメディ・ミュージカル。
アメリカの児童文学作家バーナード・ウェーバーのベストセラーの名作児童文学『ワニのライルのおはなし』シリーズを実写映画化したミュージカル。
物語。
少し前のニューヨーク。
古びたペットショップを訪れたショーマンのヘクターは、奇跡のような歌声を持つ小さなワニでありながら人間のようなライルと出会う。ヘクターはライルを相棒にしようとするが、ライルにはワニであること意外に大きな問題があった。
ある日、ライルが隠れ住む家に少年と家族が引っ越してくる。
少年は、ライルを見つけるが、そのライルの賢さに驚き、友達になる。
出演は、『ノーカントリー』のハビエル・バルデムで、世界的歌手ショーン・メンデスがワニのライルの声を担当。(日本語吹替は大泉洋)。
ほかに、ウィンズロウ・フェグリー、コンスタンス・ウー。
監督は、『俺たちフィギュアスケーター』のウィル・スペック&ジョシュ・ゴードン。
劇中曲の作詞作曲は、『グレイテスト・ショーマン』のベンジ・パセック&ジャスティン・ポール。
4歳から読める絵本の実写映画化。
ライルは、歌う前に、人間並みに賢いワニであり、むやみに獲物を襲わない可愛いキャラ。ワニの造形も着ぐるみっぽいので、コワ可愛らしい。
たしかに、ワニの有名キャラと言えば、死んじゃったのと、『クレヨンしんちゃん』のチョコビのワニか、『ピーターパン』の時計ワニくらいが浮かぶくらいであまり多くはないので、新鮮です。
そして、歌えるけど、しゃべれないのが良くて、自然に自然なミュージカルになるのがよいのよね。
定番の展開と定番外しの展開がうまく融合して、現代的児童向けならではの高速展開が楽しい。
そして、歌がいい。動きもいいで、ミュージカルシーンを実写+CGアニメの融合で味わえる。
絵本らしいファンタジックな美術も行き過ぎてないので、なじみがいい。
西洋的な押し付けも少ないので、実写版『パディントン』系です。
家の中の狭い中でのミュージカルシーンが好みです。
がんばれ!ライルと応援歌を口ずさみたくなる一本。
原題:『Lyle, Lyle, Crocodile』(『ライル、ライル、クロコダイル』)
製作年:2022年
製作国:アメリカ
上映時間:106分
映倫:PG12
スタッフ。
監督:ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン
製作:ハッチ・パーカー、ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン
製作総指揮:ケヴィン・K・ヴァーフィ、ロバート・J・ドーマン、ダン・ウィルソン、ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール、タラク・ベン・アマール、アンディ・ミッチェル
原作:バーナード・ウェーバー
脚本:ウィル・デイヴィス
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
プロダクションデザイン:マーク・ワーシントン
衣装デザイン:キム・バレット
編集:リチャード・ピアソン
音楽:マシュー・マージェソン
オリジナルソングス:ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
出演.
ハビエル・バルデム (ヘクター・P・ヴァレンティ)
ウィンズロウ・フェグリー (ジョシュ・プリム)
コンスタンス・ウー (ミセス・プリム)
スクート・マクネイリー (ミスター・プリム)
ブレット・ゲルマン (グランプス氏)
声の出演。
ショーン・メンデス (ライル)