菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

そっと、そばに居れたら、友だち。 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

2017年11月22日 00時00分12秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1192回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

IT/イット  “それ”が見えたら、終わり。』

 

 

 

 

不気味なピエロ“ペニーワイズ”と少年たちの対決を描いたスティーヴン・キングのベストセラー小説を『MAMA』のアンディ・ムスキエティ監督で映画化し、全米で記録的大ヒットとなりセンセーションを巻き起こしたホラー・サスペンス。

 

子供の失踪事件が続く田舎町を舞台に、弟をさらわれた少年といじめられっ子の仲間たちが力を合わせて、ピエロの格好をした謎めいた存在に立ち向かっていくさまを、少年少女の瑞々しい青春ドラマを織り交ぜつつ、戦慄の恐怖演出で描き出す。

 

主演は、『ヴィンセントが教えてくれたこと』、『ミッドナイト・スペシャル』のジェイデン・リーバハー。ペニーワイズ役には『シンプル・シモン』、『アトミック・ブロンド』のビル・スカルスガルド。

 

 

 

物語。

1988年、アメリカの田舎町デリー。町では子供ばかりが行方不明になる不可解な事件が続いていた。ある日、内気で病弱な少年ビルの弟ジョージーも1人で遊んでいる時に何者かに襲われ、道端の排水溝に姿を消してしまう。

それから、もうすぐ一年が過ぎる。

弟の失踪以来に罪悪感に苛まれるビルは町の地図を解析し、下水道路や荒れ地の調査を続けていた。

町では頻繁に子供の失踪事件が続いていた。

失踪しない子供たちも不可解な恐ろしい目に会い、そこには謎の道化師の姿が共にあった。

 

原作は、スティーヴン・キングの小説『IT/イット』
脚本は、チェイス・パーマー、キャリー・フクナガ、ゲイリー・ドーベルマン。

 

 

 

出演。

ジェイデン・リーバハーが、ビル・デンブロウ。

ジャクソン・ロバート・スコットが、弟のジョージー

ソフィア・リリスが、少女ベバリー。

ジェレミー・レイ・テイラーが、転校生のベン。
フィン・ウォルフハードが、眼鏡のリッチー。
ワイアット・オレフが、ラビの息子のスタン。
チョーズン・ジェイコブズが、精肉業のマイク。
ジャック・ディラン・グレイザーが、病弱なエディ。


ビル・スカルスガルドが、ペニーワイズ。

 

ニコラス・ハミルトンが、いじめっ子のヘンリー。

 

 

 

 

 

 

スタッフ。

製作は、ロイ・リー、ダン・リン、セス・グレアム=スミス、デヴィッド・カッツェンバーグ、バルバラ・ムスキエティ。
製作総指揮は、デイヴ・ノイスタッター、ウォルター・ハマダ、リチャード・ブレナー、トビー・エメリッヒ、マーティ・P・ユーイング、ダグ・デイヴィソン、ジョン・シルク、ニーヤ・クイケンドール。


撮影は、チョン・ジョンフン。

パク・チャヌクの眼は今や世界を相手に闇を見つめています。

 

プロダクションデザインは、クロード・パレ。

 

編集は、ジェイソン・バランタイン。

音楽監修は、デイナ・サノ。
音楽は、ベンジャミン・ウォルフィッシュ。

 

 

 

 

80年代のアメリカの田舎で子供を連れ去る謎の道化師といじめられっ子グループが対決する青春ホラー。
スティーブン・キングの盛りだくさんホラー小説であり、ピエロ恐怖症を生み出したと言われる傑作TVMリブートを再映像化。
ホラー版『スタンド・バイ・ミー』。人数多いのでオムニバス感。次から次へと恐怖シーンを繋いで現代的なエンターテインメント・ホラーにしているがホラー・コメディの匂いも漂う。
過剰ギリギリと80年代への変更が功を奏している。
ホラー映画史上最高の興行収入を記録(『エクソシスト』、『シックス・センス』越え。換算だとまた違う価になるが)。
有名キャストがいない新鮮さ。いやな大人だけをクローズアップ。子役キャストが抜群にいい。ペニーワイズにビル・スカルスガルドが品のいい気持ち悪さを加えた。
原作のセクシャルな恐怖を匂いだけにしたアレンジが絶妙。
第二章も製作中の前編だが、一本である程度完結しているのでモヤモヤはしない。
多くのホラー映画の基のイメージを濃縮還元させたカレー的紅作。

 

 

 

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『IT』。

『IT』っていうのは、それではありますが、米語では鬼ごっこの鬼のことで、ひいては鬼ごっこの意味にもなるそう。

 

 

原作小説の発刊は1986年。

 

 


上映時間は、135分。
製作国は、アメリカ。
映倫は、R15+。

 

 

 


キャッチコピーは、「子供が消える町に、“それ”は現れる。」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ややネタバレ。

ペニーワイズは、ピエロではなくクラウン。でも、字幕だとピエロ。

クラウンが襲ってくる『クラウン』というホラー映画でも、字幕はピエロだった。

王冠と同じだからなのかね。 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

原作では、子供時代と大人時代が絡み合って展開します。

漫画『20世紀少年』の元ネタです。

 

原作の舞台は、58年のデリーで27年周期に災いが起きる。大人編は85年(発売された頃)になる。 

今年は、TVムービーの『IT/イット』 (1990)から27年後なので、27年周期に変更。

第二章である『It: Chapter Two』は27年後ではなく、2019年に公開予定。

今作の舞台は1988~89年なので、大人編は2016年の設定になる。

あのある種有名なTVムービー版のオチがどう描かれるか、期待される。

 

デリーはキングが生み出した架空の町。 

 

 

ペニーワイズが言う「浮かぼうよ」は、水死体がガスで膨らんで浮かぶのと風船がかけてある。

 

ペニーワイズ(PENNY WISE)はケチの意味で、Penny-wise and pound-foolishなどとか慣用句で使われたりするようです。

Penny-wise and pound-foolishは、「一分惜しみの百文失い」の意味。

 

 

実在のアメリカの連続殺人犯ジョン・ゲイシーがクラウンの格好をして子供を襲っていたのが、元ネタ。

『ジョン・ゲイシー』(2003)という映画もあります。

ロブ・ゾンビの『マーダー・ライド・ショー』 (2003)では、ジョン・ゲイシーの変装したクラウンのデザインを引用しています。 

 

 

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