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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

痛みを嫌う性(さが)。 『Share the Pain』

2020年09月30日 00時00分35秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1767回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『Share the Pain』

 

 

 

男子は男性に肛門挿入されねば他人との性的行為を許されない法律に男子高校生が苦しむSFドラマ。

中嶋監督が中学生時代に同性と交わった経験から生み出された作品で、国内外の映画祭で上映されて、性衝動を美しく切り取った描写などが評価される一方、否定的な反応も見られるなど賛否が割れた。

主演は、劇団"愚者愚者"の藤主税と、『カランコエの花』や『希望の旗』の有佐。

 

監督は、ミュージックビデオやCMを手がけてきた映像ディレクター・中嶋駿介。
これが劇場映画監督デビュー作となる。

 

 

物語。

すべての男子が初めてのセックスの前に【性交人】と呼ばれる成人男性から犯されなければならないという法律"SP法第一条"が当たり前のように存在する日本。
性交人と交わりたくない高校生のユウキは、思いを寄せる彼女のアヤカがイケメンでプレイボーイヤマダ先輩に狙われていることを知る。
しかも、アヤカがヤマダとにこやかに話しているのを見てしまう。

原作:中嶋駿介
脚本:中嶋駿介、岡本丈嗣

 

 

 

出演。

藤主税 (ユウキ)
有佐 (アヤカ)
河村晃太郎 

九島勇
小林桃香
石本径代
米井智大
田中嘉治郎
中村光里
島野道春

 

 

 

スタッフ。

撮影監督:御園涼平
照明:横尾慶 小松慎吉
録音:堀修生 高橋玄 大熊英稔
整音:関谷隆信
ヘアメイク:舟崎彩乃
特殊メイク:舟崎彩乃
VFX:福岡晃久
制作:田中世理奈

音楽:山本“ぶち”真勇

 

 

『Share the Pain』を鑑賞。
パラレル日本、男子は男性に肛門挿入されねば他人との性的行為を許されない法律に男子高校生が苦しむSFドラマ。
中嶋駿介監督の実体験から生まれた人の痛みと逃避についての物語。
中編ならではのタイトな構成が丁寧さでその感覚や葛藤に焦点を絞らせる。
藤主税が嫉妬と狡猾と正直の3つの層を見せる、有佐の見えない女性性の危うさ。とにかく顔がいい、日本の自主製作の幸福な形がある。
設定はコンセプトのソリッドさをが先に立つが、想像で補足する楽しさも。
低温の撮影と自然の常温が寄り添って、不穏さを観客に周囲に纏わせる。
性と性的コミュニケーションの壁に杭を打つ。
痛がり屋は痛みを与える通作。



 

 

 

 

おまけ。

読みは、『シェア・ザ・ペイン』。
『痛みを分かち合う』。

 

製作国:日本
上映時間:49分

 

2019年作品。

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

個人の性的興奮も抑え込まれていないのはどういう仕組みなのかしら。
女性にもなんらかの装置が付いているのではないか。

この法律で同性愛に目覚める男性もいるのではないか。
少子化はどうなっただろうか。
元々ないのか、逆に夫婦仲がよくなって、増えたのか?
女性の政治家が多そうだから、出産や子供への助成金は手厚いのだおるか。

性欲のある女性は、解除された男性と付き合う傾向とかあるのかね。

 

 

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