3日目
今日も4時前に目が覚める。
5:20に出発。
強くはないが雨が降っている。
今日の予定は唐松小屋から五竜岳を越えてキレット小屋まで。
昨日は鎖場の連続で疲れた。
今日のルートには距離に対して、異常に時間のかかる箇所は地図にはなかった。
のはずだったが、小屋を出てわずか10分でいきなり鎖場。
その後もしばらく岩場が続く。
鎖場が少なかったのでまだましだけど、重い荷物を背負って岩場をよじ登るのは疲れる。
日本100名山である五竜岳は唐松小屋からもよく見えていた。
けっこう近そうと思っていたが、歩けど歩けどなかなか近づかない。

唐松岳からの下りが終わり、いよいよ五竜への登りが始まるまで2時間半。
前泊の唐松山荘に貼ってあったルートマップで五竜の向こう側に鎖場があるとあったが、他には特にマークは無かった。
安心していたら、登り始めたとたんにいきなり鎖場!
またですか。

三点支持をしっかり意識しながら、そろそろ上る。
鎖場一つ終わりやれやれと思うとすぐに次の鎖場が...
頂上までの一時間ずっとこの調子。
神経すりへらして頂上につくも、白馬岳と同じでガスで何一つ見えず。
頂上の標識もマジックで適当にかいたような感じでちょっと残念。

予想はしていてけど下りになっても延々鎖場が続く。
平坦なところが10mと続かない。
しかもゴジラの背びれみたく小さなピークがずっと続き、ここにもしっかり鎖場。

結局今日の宿のキレット小屋に付くまで、ずっとこの感じ。
無限に続くような鎖!
さらに明日のコースには八方キレットという、またまたデンジャラスなところがあるらしい。
コース選択をミスったかな。
テン泊の装備でくるところじゃなかった。
さて今日はテン泊ではなく小屋泊まり。
素泊まりで6300円は痛いが、ここにはテン場がないのでしょうがない。
テン場なら500円なのに。

しかしこの山小屋はその前後を岩場で挟まれていたりして宿泊者が少ない。
夏の山小屋なんて一畳に3~4人も詰め込まれるのが当たり前だけど、10人くらいしかいなかったのでじつに広々と寝れた。

ご飯もでかいハンバーグでおいしそうだったけど食事つきだと9000円だし、荷物を少しでも軽くしたかったから自炊。
ちょっとかなしい。
今日も4時前に目が覚める。
5:20に出発。
強くはないが雨が降っている。
今日の予定は唐松小屋から五竜岳を越えてキレット小屋まで。
昨日は鎖場の連続で疲れた。
今日のルートには距離に対して、異常に時間のかかる箇所は地図にはなかった。
のはずだったが、小屋を出てわずか10分でいきなり鎖場。
その後もしばらく岩場が続く。
鎖場が少なかったのでまだましだけど、重い荷物を背負って岩場をよじ登るのは疲れる。
日本100名山である五竜岳は唐松小屋からもよく見えていた。
けっこう近そうと思っていたが、歩けど歩けどなかなか近づかない。

唐松岳からの下りが終わり、いよいよ五竜への登りが始まるまで2時間半。
前泊の唐松山荘に貼ってあったルートマップで五竜の向こう側に鎖場があるとあったが、他には特にマークは無かった。
安心していたら、登り始めたとたんにいきなり鎖場!
またですか。

三点支持をしっかり意識しながら、そろそろ上る。
鎖場一つ終わりやれやれと思うとすぐに次の鎖場が...
頂上までの一時間ずっとこの調子。
神経すりへらして頂上につくも、白馬岳と同じでガスで何一つ見えず。
頂上の標識もマジックで適当にかいたような感じでちょっと残念。

予想はしていてけど下りになっても延々鎖場が続く。
平坦なところが10mと続かない。
しかもゴジラの背びれみたく小さなピークがずっと続き、ここにもしっかり鎖場。

結局今日の宿のキレット小屋に付くまで、ずっとこの感じ。
無限に続くような鎖!
さらに明日のコースには八方キレットという、またまたデンジャラスなところがあるらしい。
コース選択をミスったかな。
テン泊の装備でくるところじゃなかった。
さて今日はテン泊ではなく小屋泊まり。
素泊まりで6300円は痛いが、ここにはテン場がないのでしょうがない。
テン場なら500円なのに。

しかしこの山小屋はその前後を岩場で挟まれていたりして宿泊者が少ない。
夏の山小屋なんて一畳に3~4人も詰め込まれるのが当たり前だけど、10人くらいしかいなかったのでじつに広々と寝れた。

ご飯もでかいハンバーグでおいしそうだったけど食事つきだと9000円だし、荷物を少しでも軽くしたかったから自炊。
ちょっとかなしい。
日曜日に厚木の方にロード練習しにいった。
大和のあたりに来たら屋根に自転車積んだ自動車が多数。
天気もよいので、みんな丹沢の方に走りに行くのかと思ったら、なんと厚木基地でトライアスロンの大会が開催されていた。
「第二十一回スリーエフカップ日米親善トライアスロン厚木大会」
米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)内での開催!
米軍関係者百人を含む計約千人が出場し、なかなかの賑わい。
広大な基地滑走路の外周を自転車で走れるなんて気持ち良さそう。
でも外から見ると鉄条網の中を走る自転車はなんかシュール。

大和のあたりに来たら屋根に自転車積んだ自動車が多数。
天気もよいので、みんな丹沢の方に走りに行くのかと思ったら、なんと厚木基地でトライアスロンの大会が開催されていた。
「第二十一回スリーエフカップ日米親善トライアスロン厚木大会」
米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)内での開催!
米軍関係者百人を含む計約千人が出場し、なかなかの賑わい。
広大な基地滑走路の外周を自転車で走れるなんて気持ち良さそう。
でも外から見ると鉄条網の中を走る自転車はなんかシュール。

2日目
3時過ぎからテン場はざわめきだす。
4時過ぎにはもう出発する人もいる。
YAYAも5時すぎに出発。
天候は少し落ち着いている。
ここから爺ヶ岳まで繋がる稜線沿いのロングトレールがいよいよ始まる。
今日の目的地は唐松岳。
稜線沿いの登山道はピークがいくつもありアップダウンが激しい。
下りのあとの上り返しは歩行でも自転車でもけっこう足にくる。
杓子岳と鑓ヶ岳の二つのピークを過ぎ、鑓温泉への分岐点を過ぎると人が急に少なくなる。
天狗屋根を過ぎ、歩き出しから4時間半して、今日の最凶ポイントである“不帰の嶮(カエラズノケン)”につく。

日本アルプス一般ルート屈指の難所
ガイドブックによると技術レベル:最上
わずか2km程度の距離に要する標準タイムは3時間半。
予想はしていたけど実物見ると、かなりヤバイ。
どうみても崖にしか見えない。
万一足を踏み外したら、マジで“不帰”になってしまう。
立ちすくんでいてもしょうがないので、恐る恐る進む。
雨でなくてよかった。
ガイドには「ここで岩場がぬれていたら引き返しましょう。」とある。
岩場を通るときは荷物を軽くするのがいい。
去年デンジャラスな槍ヶ岳の穂先に登ったときはリュックを下に置いて、小さなサブバッグだけで登った。
けど縦走の途中ではそうはいかない。
荷物が20kgを超えているのでホールドがつらい。
ちょっとしたバランスの崩れでもからだ全体がフラフラする。
途中であったのは一人だけ。
挨拶したが、極限状態の一歩手前にいるので会話がメチャクチャだった。
それでもなんとかかんとか不帰の嶮を突破できた。
後半だんだん鎖場が少なくなったので助かった。
今日のお宿の唐松小屋につく。
八方屋根からのルートで来る人で、小屋はけっこうにぎわっている。
唐松岳

ここは段々畑のようなテン場。
今日のテン泊はわずか3張りなのでとても静かだ。
ゆっくり休もう。
3時過ぎからテン場はざわめきだす。
4時過ぎにはもう出発する人もいる。
YAYAも5時すぎに出発。
天候は少し落ち着いている。
ここから爺ヶ岳まで繋がる稜線沿いのロングトレールがいよいよ始まる。
今日の目的地は唐松岳。
稜線沿いの登山道はピークがいくつもありアップダウンが激しい。
下りのあとの上り返しは歩行でも自転車でもけっこう足にくる。
杓子岳と鑓ヶ岳の二つのピークを過ぎ、鑓温泉への分岐点を過ぎると人が急に少なくなる。
天狗屋根を過ぎ、歩き出しから4時間半して、今日の最凶ポイントである“不帰の嶮(カエラズノケン)”につく。

日本アルプス一般ルート屈指の難所
ガイドブックによると技術レベル:最上
わずか2km程度の距離に要する標準タイムは3時間半。
予想はしていたけど実物見ると、かなりヤバイ。
どうみても崖にしか見えない。
万一足を踏み外したら、マジで“不帰”になってしまう。
立ちすくんでいてもしょうがないので、恐る恐る進む。
雨でなくてよかった。
ガイドには「ここで岩場がぬれていたら引き返しましょう。」とある。
岩場を通るときは荷物を軽くするのがいい。
去年デンジャラスな槍ヶ岳の穂先に登ったときはリュックを下に置いて、小さなサブバッグだけで登った。
けど縦走の途中ではそうはいかない。
荷物が20kgを超えているのでホールドがつらい。
ちょっとしたバランスの崩れでもからだ全体がフラフラする。
途中であったのは一人だけ。
挨拶したが、極限状態の一歩手前にいるので会話がメチャクチャだった。
それでもなんとかかんとか不帰の嶮を突破できた。
後半だんだん鎖場が少なくなったので助かった。
今日のお宿の唐松小屋につく。
八方屋根からのルートで来る人で、小屋はけっこうにぎわっている。
唐松岳

ここは段々畑のようなテン場。
今日のテン泊はわずか3張りなのでとても静かだ。
ゆっくり休もう。

白馬岳は雪渓のほかにも、お花畑が有名。
多くの高山植物が見られる。
YAYAは花の名前はほとんど知らないけど、これは高山植物の女王といわれるコマクサ。

これは、たぶんハクサンイチゲ

黄色いのがミヤマキンポウゲ?

他にも数多くの花を見ることができた。
この時期はアルプスのお花畑が本当にきれいだ。
暴風の中でも花びらを失うことがなく、岩だらけの中にしっかりと根付くその強さには感動する。
会えてよかった。
でも肝心の白馬岳山頂からの展望はご覧の通りになにも見えず。

多くの高山植物が見られる。
YAYAは花の名前はほとんど知らないけど、これは高山植物の女王といわれるコマクサ。

これは、たぶんハクサンイチゲ

黄色いのがミヤマキンポウゲ?

他にも数多くの花を見ることができた。
この時期はアルプスのお花畑が本当にきれいだ。
暴風の中でも花びらを失うことがなく、岩だらけの中にしっかりと根付くその強さには感動する。
会えてよかった。
でも肝心の白馬岳山頂からの展望はご覧の通りになにも見えず。

大雪渓を終えると岩場の登りが始まる。
アイゼンつけたままだと危ないので外す。
登山道に石がごろごろしているので、落石を起こさないように注意が必要。
そろそろ登っていると雨が降り出した。
しかもけっこう強い降り。
上下カッパにザックカバーまでつけてがんばると12時頃に稜線上にある村営頂上宿舎に到着。
やれやれと思う間も無く、台風並みの強烈な風雨が襲い掛かる。
テント場に向かうと、そこはまさに暴風園。
しかもYAYAがついたときは一番風雨が最悪なとき。
テントにフレーム通した瞬間、テントは立体タコと化し大雪渓のかなたへ飛んでいこうとする。
テントに覆いかぶさり、なんとかテントが飛んでいくのを全力で防ぐ。
地面が硬くペグが打ち込めないので、大きな石でテントを地上に固定しようとするも20cmくらいの石1個くらいだと、まったく押さえにならない。
風が一瞬弱まるときを狙って、少しずつ石をテントに放り込む。
20~30cm大の石を20個ほど使って、やっとテントが地面に固定できた。
テント設営に要した時間は約30分。
ぶっちぎりで過去最長タイム。
アイゼンつけたままだと危ないので外す。
登山道に石がごろごろしているので、落石を起こさないように注意が必要。
そろそろ登っていると雨が降り出した。
しかもけっこう強い降り。
上下カッパにザックカバーまでつけてがんばると12時頃に稜線上にある村営頂上宿舎に到着。
やれやれと思う間も無く、台風並みの強烈な風雨が襲い掛かる。
テント場に向かうと、そこはまさに暴風園。
しかもYAYAがついたときは一番風雨が最悪なとき。
テントにフレーム通した瞬間、テントは立体タコと化し大雪渓のかなたへ飛んでいこうとする。
テントに覆いかぶさり、なんとかテントが飛んでいくのを全力で防ぐ。
地面が硬くペグが打ち込めないので、大きな石でテントを地上に固定しようとするも20cmくらいの石1個くらいだと、まったく押さえにならない。
風が一瞬弱まるときを狙って、少しずつ石をテントに放り込む。
20~30cm大の石を20個ほど使って、やっとテントが地面に固定できた。
テント設営に要した時間は約30分。
ぶっちぎりで過去最長タイム。
日本百名山 白馬岳 大雪渓
白馬尻から約2kmもの長きに渡る日本3大雪渓の一つ。
毎年多くの登山者でにぎわう。
しかし、ここは落石が頻発するのでも有名なところ。
05年の大落石は大きく報道されたのでご存知の方も多いだろう。
ひとかかえもあるような大石がところどころに転がっている。
安全のため真ん中に赤い粉で印されている細いトラック以外のところは行かないようにとあり、みんな蟻のように一列縦隊で進む。

雪はよく踏み締まっているので歩きやすい。
登り始めは傾斜も緩やか。
だけど、後半だんだん傾斜がきつくなる。

なのでアイゼンは必需品。
YAYAのは6本爪の軽アイゼンだけど、けっこう良くきく。
2本爪も含めて、登山者のアイゼン装着率は9割以上。
持ってないおじさんが下りで身動き取れなくなっていた。
YAYAのアイゼン KAJITAX FB6

白馬尻から約2kmもの長きに渡る日本3大雪渓の一つ。
毎年多くの登山者でにぎわう。
しかし、ここは落石が頻発するのでも有名なところ。
05年の大落石は大きく報道されたのでご存知の方も多いだろう。
ひとかかえもあるような大石がところどころに転がっている。
安全のため真ん中に赤い粉で印されている細いトラック以外のところは行かないようにとあり、みんな蟻のように一列縦隊で進む。

雪はよく踏み締まっているので歩きやすい。
登り始めは傾斜も緩やか。
だけど、後半だんだん傾斜がきつくなる。

なのでアイゼンは必需品。
YAYAのは6本爪の軽アイゼンだけど、けっこう良くきく。
2本爪も含めて、登山者のアイゼン装着率は9割以上。
持ってないおじさんが下りで身動き取れなくなっていた。
YAYAのアイゼン KAJITAX FB6

猿倉には山荘があり、トイレや水の補給ができる。
3Lキャメルバッグを満杯にして、いざ出発。
KOHLAのダブル・ストックにDANADESIGN BRIDGER(66L)ザックを装着。
久しぶりなのですごく重く感じる...
出発前に測ったら実際22Kgもあった。
小屋どまりだと10kg前後なので、約2倍。
テント泊といえでも少し重めのような気がする。
次回はもっと軽量化を検討しよう。
でもありがたいことに猿倉からの道は良く整備されていて、傾斜も緩やか。
なので、わりといいペースの約50分で白馬尻に到着。
ここから有名な大雪渓が始まる!
終電乗り降りで大賑わいの深夜の八王子駅
JRムーンライト81号は定時を少し遅れて0:45に出発。
新宿発・白馬終点で山屋のためにあるようなこの快速電車は約5時間のロングライド。
全席指定の車内は満席。
座席も普通のものなので寝るには少しつらい。
デッキには輪行のMTBがあった。
自転車でのアルプス峠めぐりも楽しそう。
5:30に白馬駅に到着。
天気は晴れ!
駅前には白馬岳登山口の猿倉行きバスが15分の接続でスタンバイしており6:12にはもう登山口に到着。
JRムーンライト81号は定時を少し遅れて0:45に出発。
新宿発・白馬終点で山屋のためにあるようなこの快速電車は約5時間のロングライド。
全席指定の車内は満席。
座席も普通のものなので寝るには少しつらい。
デッキには輪行のMTBがあった。
自転車でのアルプス峠めぐりも楽しそう。
5:30に白馬駅に到着。
天気は晴れ!
駅前には白馬岳登山口の猿倉行きバスが15分の接続でスタンバイしており6:12にはもう登山口に到着。
お久しぶりです。
しばらく留守にしていました。
どこに行っていたかというと、去年に続きまたまた北アルプス。
去年は焼岳→笠ヶ岳→双六→西鎌尾根→槍ヶ岳→上高地 と北アルプス南部。
(2006.8.2~8.13の記事にありますので、よろしかったら見てください。)
今年は猿倉→白馬岳→唐松岳→五竜岳→鹿島槍ヶ岳→爺ヶ岳→扇沢 と北アルプス北部。
猿ともビッグフットとも自転車とも直接的な関係はないので当ブログのテーマとはちょっと違うんだけど、07王滝や将来の北米ビッグフット・ハンティングに向けての練習ということで...
長くなりますけど、よろしければ見てください。
しばらく留守にしていました。
どこに行っていたかというと、去年に続きまたまた北アルプス。
去年は焼岳→笠ヶ岳→双六→西鎌尾根→槍ヶ岳→上高地 と北アルプス南部。
(2006.8.2~8.13の記事にありますので、よろしかったら見てください。)
今年は猿倉→白馬岳→唐松岳→五竜岳→鹿島槍ヶ岳→爺ヶ岳→扇沢 と北アルプス北部。
猿ともビッグフットとも自転車とも直接的な関係はないので当ブログのテーマとはちょっと違うんだけど、07王滝や将来の北米ビッグフット・ハンティングに向けての練習ということで...
長くなりますけど、よろしければ見てください。