お台場にある日本化学未来館で開催された
平成23年度 京都大学霊長類研究所の東京公開講座
サルを通してみた世界
に行ってきました ♪
まずは 松沢所長の挨拶 兼 今回の講演には無い大型類人猿関連の最新情報 ♪
松沢所長とは、もう5回ほどお会いしてます ♪
ソフトで分かりやすい霊長類に関するお話はいつもながらダンディでステキです ♪
最近出版された 「想像するちから: チンパンジーが教えてくれた人間の心」 の紹介もされてましたが、「これで私のチンパンジー研究も終わりかな...」とショッキングなことを言われました...
講演1 辻 大和 「サルを通して生き物のつながりを考える~金華山島のニホンザルの観察から~」
宮城県にある金華山島というサル好きには超有名なサル島での10年以上にわたる研究の成果 ♪
京大の講演会ではチンパンジーとか大型類人猿に関するのが多くて、意外にニホンザルに関するのは少ないような気がします。
金華山にはサルも多いですがシカも多くて、サルとシカの独得な関係が面白かったです ♪
講演2 香田 啓貴 「歌うサルの不思議:テナガザルのコミュニケーション」
テナガザルは体重が5~10kgと小型ですが
その歌声は2km先まで届きます !
しかもその大音量で一日中歌い続けることが可能です !
その秘密をヒトのソプラノ歌唱の運動モデルを利用した実験により解析し...
声帯振動と声道共鳴を非線形的に結合させ、信号の振幅を増幅させるというスペシャルなテクを使っていることが判明しました ♪
講演3 高田 昌彦・松本 正幸 「ドーパミンと脳機能:パーキンソン病から報酬行動まで」
最近流行りの脳科学 ♪
ドーパミン神経細胞による影響がパーキンソン病等に見られる運動への影響とともに快情動への影響など...
印象的だったのがマカク系サルを使ったDBS(Deep Brain Stimulation)実験とパーキンソン病患者に与えるそのすごい効果 !
YAYAが老人になるころには、もうパーキンソンやアルツハイマーは克服されているかも ♪
講演4 古賀 章彦 「チンパンジーにあってヒトにない大規模反復配列」
チンパンジーとヒトとのゲノム塩基配列の相違がほとんど無いの有名ですが...
では
その違うところの影響にはどんなのがあるの?
のQに対しての実に興味深い例について教えていただきました ♪
YAYA的には今回の講演で一番面白かったです ♪
特にチンパンジーとゴリラにはあるけどヒトにはない染色体のヘテロクロマチン !
ヒトはヘテロクロマチンをあるとき失ったのですが、それにより他の類人猿に比べて、圧倒的な生殖細胞生成速度を手に入れたのでした !
類人猿ではヒト以外の種では数がドンドン減ってますが、ここらにもその原因があるのかも。
怖かったです。
今は山で猿に追われてます。
今頃のサルは交尾期なので気が立ってるんです。
10月がピークで、12月になると落ち着きます♪