今日のyahooニュースでこんな記事がありました。
次期主力戦闘機(FX)の機種選定問題で、防衛省は23日、平成23年度予算案の概算要求にFXの調査費として、米英などが共同開発中のF35ライトニング2関連を中心に約7億円を計上する方針を固めた。21年度に最初の調達費を計上するはずだった予定から大幅に遅れているFX計画は、最新鋭の第5世代機のなかで唯一調達可能なF35への一本化に向け、大きく踏み出した格好だ。
タイムリーにこんな本を読んでたので紹介します♪
書名 :次世代戦闘機F-35ライトニング2
著者名 :ジェラール・ケイスパー/著 , 石川潤一/編訳
出版者 :並木書房
原書名 :Lockheed F-35 joint strike fighter.
正直 いままで F-35って、なんかいまいち...
ってイメージありましたが...
この本を読んで、大きく印象が変わりました!
第5世代戦闘機の中でも、最新のF-35 には3種類のバージョンがあります。
F-35A CTOL(Conventional Take-Off and Landing)通常着陸型
F-35B STOVL(短距離離陸垂直着陸型)
F-35C CV(空母運用型)
F-22ラプターと同じロッキード・マーチン謹製でありますが、キャラはかなり違います。
とにかく最強のファイターを目指したF-22と異なり、F-35は ロジスティック・フットプリント的に効率的な JSF(Joint Strike Fighter) 統合攻撃戦闘機 として開発されました。
フォークランド紛争などで活躍したVTOL 垂直離着陸 のホーカー・ハリアーの旧式化に伴い、その代わり的なのも欲しかったようですが、垂直離陸にはリスクがあるため必須の要件ではなかったようで、要求仕様はSTOVL(短距離離陸垂直着陸型)
しかしHGI(高熱ガス吸入)によるエンジン停止を防止するコクピット後ろのリフトファン:直径50in(1.27m)の2段式二重反転ファンと3BSM(3ベアリング回転メカニズム)のジェットノズルが付いたF-22用F119ターボファン(ブラット・アンド・ホイットニー社)がベースのエンジンによりVTOLもOK♪
F35 JSF take off.
しかし
この機体の本当にすごいところはVTOLではなく...
FBW(Fly By Wire)の権化であること!
タッチパネル画面によるTSAS(触覚型状況認識システム)
データ融合リスク低減プログラム
HMD(ヘルメット搭載表示装置)
IRST(赤外線捜索追跡装置)
EO-DAS(電子光学分散開口システム)
ロシアのヤコブレフ設計局(!)によるAES(自動射出システム)
などなど...
もう電子の要塞...
同じく最近読んだテストパイロット イン ジャパン でも、ほとんど国産100%のF2戦闘機のFBW化に驚愕しましたが...
書名 :テストパイロットインジャパン
副書名 :岐阜基地に屯する飛行開発実験団の勇士たち
著者名 :鳴海章/文 , さいとうさだちか/写真
出版者 :〔エイ〕出版社
出版年 :2010.2
F-35はもう 戦闘妖精・雪風 のレベル...
書名 :アンブロークンアロー
副書名 :戦闘妖精・雪風
著者名 :神林長平/著
出版者 :早川書房
出版年 :2009.7
米国ではF-35は 最後の有人戦闘機 といわれています。
この次はもう完全AIによる 無人戦闘機...
まさに雪風...
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます