日本で霊長類に少しでも興味のある人なら、知らぬ人のいない西田利貞モンキーセンター所長が亡くなりました。
心からご冥福をお祈りいたします。
野生チンパンジー研究の草分けとして知られる京都大名誉教授で日本モンキーセンター所長の西田利貞(にしだ・としさだ)さんが7日午後3時、直腸がんのため京都市内の自宅で死去した。70歳。千葉県出身。1963年に京都大理学部を卒業。故今西錦司氏の指導を受け、65年から故伊谷純一郎氏らとアフリカ・タンザニアのマハレでチンパンジーの研究を開始。餌付けによる個体識別によって、チンパンジーが父系社会であることや、雌が集団間を移動することを突きとめるなど、世界に先駆けてチンパンジー社会の仕組みを解明した。 京都新聞
1958年から日本の霊長類研究の元祖 故今西錦司さんにより始まった京大調査隊のアフリカ遠征。
1965年の第4次調査隊に、当時ドクターの1年生で初参加された西田さんが、いきなり世界で2番目の野生チンパンジーの餌付けに成功!
それまでアフリカで辛酸をなめていた京大調査隊が一気に世界霊長類研究の先頭に踊りでたのでした。
西田さんは伊沢紘生さんや加納隆至さんといっしょの京大自然人類学の第一期生。
故今西さんや故伊谷さんに続く、第二世代の霊長類研究家。
著作もたくさんあります。
京大の霊長類研の講演会等には、いままで何回も参加しましたが...
西田さんにはお会いすることができなかったのが、すごく残念です。
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