神奈川県警の嘱託・二村永爾は、1本の映画フィルムの行方を追って、香港へ飛んだ。それは、ある殺し屋がモデルとなった、封印された映画だった。幻の黒色影片(暗黒フィルム)を巡り、立て続けに巻き起こる射殺事件。二村の前に現われた気高き女優と、謎の映画プロデューサー、そしてゲルニカ拳銃の銃口。横浜、長春、香港―複雑な過去と現在が交錯してゆく。( 「BOOK」データベースより)
和物ミステリ系ではたぶん一番好きな矢作俊彦様による待望の二村永爾シリーズ第4作♪
前作の THE WRONG GOODBYE から もう10年...
長かった...
もっとも
シリーズ第1作の リンゴォ・キッドの休日 が1978年
第2作の 真夜中へもう一歩 が1985年
ほぼリアルタイムで読んでるので、もう慣れてますけどね。
なんと
表紙が江口寿史様♪
いや
本当になんかもう♪
な本です。
横浜・横須賀が主舞台の本シリーズ
本作でもジモティ的にYAYAがリアルに知ってる風景がぞろぞろ
盛り上がります♪
でも
途中から舞台はホンコンになります。
いままでのローカルな事件とは、少し趣きが違いますが
まぁ 横浜・横須賀は もう昔と違ってなんか小奇麗な感じになってしまって、ハードボィルドな主人公のイメージとは少しずれてるのかも
その点 ホンコンはまだ魔都的な雰囲気ありそうだし。(YAYAはいったことないですが...)
そんな魔都的なホンコンに漂う女性達が実に妖しく美しく描かれてます♪
YAYAは中国は北京を中心に北部しか行ったことないですが
中国の女性って近隣国で顔立ち似ているはずなのに、なんかエキゾチックな感じでステキです♪
本作のヒロインの2人/3人は中国の人♪
オーダーメードの真チャイナ服の超絶威力は実体験した人にしかわからない...
このシリーズはレイモンド・チャンドラー様のフィリップ・マーロウシリーズのオマージュ的でもあるのですが
本作は舞台が外国なので いつもよりもその感が強化されてるかも
そういえば
最近読んだこの作品もマーロウ・シリーズのオマージュでした
チャンドラー様のネタメモをベースにした本作は あの ロング グッドバイ の後日談
ああ ロンググットバイの あの人はこーなるのね
な 本で これもお勧め♪