LEAN-IN 女性、仕事、リーダーへの意欲
シェリル・サンドバーグ著
新規大卒者の50%が女性となってから30年が経過したにもかかわらず、いまだにアメリカの政府や企業のリーダーの大多数は男性です。つまり、社会生活に大きな影響を与える決定において、女性の声が平等に反映されにくい状況が続いているのです。なぜ女性リーダーが生まれにくいのでしょう?その原因はどこにあるのでしょう?フェイスブックのCOOが書いた全米大ベストセラーの話題作。その「一歩」を踏み出せば、仕事と人生はこんなに楽しい。 (「BOOK」データベースより)
アメリカって女性がバリバリ仕事してるイメージありますが
実情はけっこうまだまだしっかり男社会。
女性で上を目指そうとしたらたいへんな努力が必要です。
そんな状況でも著者は上級官僚→Google→フェィスブックと渡り歩き、かつお母さんでもあるという、まさに勝ち組中の勝ち組な方。
でも
けっしてアマゾネス的なパワフル孟女ではありません。
女性蔑視な周りの男性の理不尽さに翻弄されたり...
子どもに会えない時間の多さにオロオロしたり...
嫉妬深い同性からの誹謗中傷に傷ついたり...
仲間の女性達がどんどん戦線離脱していき孤独に苛まれたり...
そんな状況でもがんばり続けられるのは...
ハーバードを卒業した有能な女性でも子どもを生むと、まともに仕事をできる境遇に残れるのは1/3...
という過酷な現実をなんとかしたいという思いから。
「より平等な世界を真剣にめざすなら、女性が手を挙げ続けない傾向があることをまず認識しなければならない。そして、より多くの組織や個人がこうした傾向に気づき、女性を励まし、背中を押すとともに、女性自身も手を挙げ続けることを学ぶ必要がある。」
日本でも子どものいる女性が正社員として就労する場合、給与水準は同等の男性より約61%も少ないけど、子どものいない女性の場合には約24%減に留まっているようです。
つまり、社会は子育ての価値を評価してくれません。
お母さんたいへんです。
YAYAはフェミニストってわけではないですが、女性を大事にするのは生物的に正しい方向だと思います。
蜂とか蟻の世界では雄はおまけみたいな存在...
な本がこれ。
ミツバチの会議-なぜ常に最良の意思決定ができるのか-
トーマス・シーリー著
新しい巣をどこにするか。
群れにとって生死にかかわる選択を、
ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、常に最良の巣を選び出す。
その謎に迫るため、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、
ミツバチを追って、著者はどこまでも行く。 (「BOOK」データベースより)
ミツバチの女王様の跡目相続争いって、かなり血なまぐさい...
娘同士での殺し合い...
でも 巣を追い出される旧女王様の行き先を決めるのは働き蜂の中でも優秀でベテランなお姉さん達議員さんたちによる全会一致まで続けられる相互の評価会議。
オス達はその間 特になにをするわけでもなく...
やはり女性がアクティブな方が社会も活気もでるとも思います。
な本がこれ
潜入ルポ中国の女
福島香織著
政治的にも社会的にも自然環境的にも過酷な国で、女性に生まれることは、決して幸福とは言い難いのに、それでもたくましく、体を張って生きて、恋し、子供を産み、戦っている女たち。元女性北京特派員が凝視・直視・驚嘆・取材した「中国女」の全て。 (「BOOK」データベースより)
頂点から底辺までの中国女性達のルポ。
この本は表紙は まぁ アレですが、中身はかなり硬派な内容です。
インタビュー後に生死不明となる女性も...
レディ・ファーストと一応表面的には女性大事にする欧米とは違い、中国は徹頭徹尾男性優位な社会ですが、それでも抑圧に対して一歩もひかない中国女性達のアグレッシブなところが、とても魅力的です♪