副書名: 突然の空席
J.K.ローリング/著
一見のどかなイギリスの町パグフォード、ある男が40代の若さで死んだ。その死をきっかけに立て続けに起こる事件の連鎖…。普通の人々の内面が次々と暴かれてゆく。
ハリー・ポッターの著者の新作です。
でもファンタジー物ではありません。
ジュブナイルでもありません。
なので
正直、最初は少し違和感がありました。
それでも読み続けていくうちに、意識の切り替えはできましたが...
ちょっと重めのストーリーで...
ハリー・ポッターが叔母さんの家でネチネチといじめられるシーン的なダークな世界がひたすら続きます...
住んでいる人同士が全員知り合いのような小さな町。
本当はキライなのに付き合いつづけなくてはいけない...
そんな狭い中で、長年かけて熟成されたストレスの爆発。
しかも
自爆型で、非常に痛い...
男性の登場人物も多いですが、印象的なのは女性達...
麻薬中毒者、リストカッター、DV被害者妻などなど...
なんか
女性作家の描く女性って...
リアルではお付き合いしたくないような...
萌えの対極にあるような...
なにも そこまで生々しく書かなくても
な
のが多いような気がします。
後半 あまりにすさまじくドロドロするので、どうなるかと思いましたが...
流石にみごとにまとめます。
エンドロール的な 愛するリハーナ様の Good girl gone bad のリリックがすごく切なくてよかったです。
最後のところはぜひ 実際にこの曲を聴きながらお読みください。
沁みますよ。
Rihanna-Good girl gone bad (Official Music Video)