Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

エコー・メイカー

2012-11-06 21:34:41 | 

書名   :エコー・メイカー                                                     
著者名  :リチャード・パワーズ/〔著〕 , 黒原敏行/訳                          
原書名  :The echo maker./の翻訳                               
要旨(BOOK):マークが、事故に遭った。カリン・シュルーターはこの世に残ったたった一人の肉親の急を知らせる深夜の電話に、駆り立てられるように故郷へと戻る。カーニー。ネブラスカ州の鶴の町。繁殖地へと渡る無数の鳥たちが羽を休めるプラット川を望む小さな田舎町へと。頭部に損傷を受け、生死の境を彷徨うマーク。だが、奇跡的な生還を歓び、言葉を失ったマークの長い長いリハビリにキャリアをなげうって献身したカリンを待っていたのは、自分を姉と認めぬ弟の言葉だった。「あんた俺の姉貴のつもりなのか?姉貴のつもりでいるんなら、頭がおかしいぜ」カプグラ症候群と呼ばれる、脳が作り出した出口のない迷宮に翻弄される姉弟。事故の、あからさまな不審さ。そして、病室に残されていた謎の紙片―。幾多の織り糸を巧緻に、そして力強く編み上げた天才パワーズの驚異の代表作にして全米図書賞受賞作。                               

ライトノベルも読みますが、こんなヘビィなのも好きです ♪

本屋さんで見かけて気になってた現代アメリカの最重要作家の全米図書賞受賞作にして最新邦訳本 ♪

圧倒的にヘビィな文章の密度で...なかなかページが進みません。

でも ピンチョン様とは また別な感じの重さですね。

もう なんか 鬱陶しいくらいに キャラ立ちがハンパないです。

あと いかにもアメリカ的な田舎町の造型もすばらしい ♪

シアトルにいたころ、周辺の田舎町にもいきましたが...

まさに あんな感じ。

なんか 陸の孤島的レベルが日本の田舎とは2桁くらい違います。

もう アナザーワールド的 な...

一見 メインテーマは理科系的脳科学と文系的人間性の戦い... っぽいですが

実は そんなことはどうでもよくて...

メンドクサイ女性は嫌いだ !

でも それはそれで やっぱり 好き ♪

な 感じ ?

 

パワーズ様がアメリカ代表ならば...

ロシアのヘビィ級代表は この方 ソローキン様 ♪

書名   :青い脂                                                               
著者名  :ウラジーミル・ソローキン/著 , 望月哲男/訳 , 松下隆志/訳           
原書名  :Голубое сало./の翻訳                                   
要旨(BOOK):2068年、雪に埋もれた東シベリアの遺伝子研究所。トルストイ4号、ドストエフスキー2号、ナボコフ7号など、7体の文学クローンが作品を執筆したのち体内に蓄積される不思議な物質「青脂」。母なるロシアの大地と交合する謎の教団がタイムマシンでこの物質を送りこんだのは、スターリンとヒトラーがヨーロッパを二分する1954年のモスクワだった。スターリン、フルシチョフ、ベリヤ、アフマートワ、マンデリシュターム、ブロツキー、ヒトラー、ヘス、ゲーリング、リーフェンシュタール…。20世紀の巨頭たちが「青脂」をめぐって繰りひろげる大争奪戦。マルチセックス、拷問、ドラッグ、正体不明な造語が詰めこまれた奇想天外な物語は、やがてオーバーザルツベルクのヒトラーの牙城で究極の大団円を迎えることとなる。現代文学の怪物ソローキンの代表作、ついに翻訳刊行。                                           

現代ロシア文学のモンスター ことソローキン様の最新邦訳本です ♪

これもヘビィでした。

スターリンとフルシチョフのHシーンなどなど... 

かなり前衛的というか 変体的というか...

舞台が パラレル・ワールド なので

殴られるトルストロイやら裏切りのベリヤやら...

ありとあらゆる ロシア系有名人が大挙登場します。

青脂 なんていう謎のドラッグの怪しさもなかなかで...

精神が蹂躙されるも 下半身に充填されるパワーで一気に読み進めます ♪