メディアで注目された事件の主人公。
1億円ものお金を男達に貢がせた女性。
しかし
その容姿は峰不二子ではなかった...
そんな
男の子がもつ毒婦に対してもつロマンティックな思いを叩き潰した女...
この事件のTVなどメディアの報道が、なんか暴走気味な感じだったので、落ち着いてきた今に出版された本作を読んでみれば、あの事件の真相が...というよりも木島被告の実態が分かるのではないかと...読んでみましたが...
なんか...
より 謎が深まるばかり...
法廷での彼女のやり取りを読む限り...
彼女はスペシャルなモンスターという印象はなく...
むしろ彼女と同世代のアラサー男の検事や50代男の裁判官や20代のおにいちゃん陪審員達の...
一生懸命 「マッチョぶろう」 としている感じに...むしろ違和感を感じました。
で
この本の著者が女性ってこともあると思うのですが...
この本のテーマって 社会全体に蔓延している歪な男女関係 みたいな...
最近新聞で読みましたが、結婚している、または付き合っているパートナーから暴力を受けた女性は3人に1人とか...
たぶん女性をモノとしか思っていない男性や、女性を貶めることで満足感を覚える男性 って、けっこう多いのかも。
しかし
そういう男性も本当は...わざと女性の表面的なところしか見ないようにしているんじゃないか?
少女マンガ的な星だらけの夢見る瞳の奥には、実は爬虫類的な漆黒の闇があることから一生懸命、気がつかないふりをしているのではないか?
だから
砂上の楼閣のような、そんな歪な男女関係の中がかろうじて保たれてた中に
木島被告みたいに、ある意味わかりやすく そんな見たくなかった、いてほしくなかった女性 がリアルに出現したことに、世の男の子達は恐怖にうち震えたのではないか?
いろんな意味で、かなり強烈な読後感のある本です。
もしかしたら...
読まなきゃ良かった...と思う男の子がけっこう多いかも知れませんが...
そんな本でしたが...
ファムファタル好きなYAYAとしては...
気を取り直すために、こんな本も読んでみました。
フランスって 先進国では唯一出生率を上げてる国です。
たぶん 上記の 歪な男女関係 が地球上でもっとも少ない国なんじゃないか? と思います。
そんなお国柄ですから...
ファムファタルの世界最大の産地でもあります♪
18歳の娘の美しさ、これをフランス語では「ボラ・デュ・ディアール」悪魔の美しさと呼んでます。
女性の魔性を、真正面から受け止めてるのです♪
今後 木島被告のような女性が、もしゾロゾロでてくるようになったとしたら...
彼女達を ただの毒婦として暴力で抹殺するのではなく
むしろ
真正面から戦いを受けてたつ...
そんな男の子がたくさんいたら、少子化も克服できるかも。