女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

寂しさの質。

2018-04-10 22:45:27 | 日記

「ずっとひとりだから寂しくないでしょ?」

結婚している友人から言われた言葉。

「うん。全然寂しくないよ

と返事をしたものの、なんだか胸がモヤモヤしました。

 

その友人はご主人に対していろいろな不満があります。

一番の不満は仕事をよく休むこと。

生活費を入れてくれないので、

彼女の収入で家計費はやりくりしています。

その彼女も定年になり、

お給料が半額の嘱託で仕事を続けています。

  

「お金のことはもういいの。

でもね、仕事はきちんと行ってほしいんだ」

と彼女。

すると別の友人が彼女に聞きました。

「彼と別れたら寂しいのかな?」

そして、冒頭の会話へ続きました。


今のわたしは普通に暮らしています。

この歳までいろいろな感情は、

たくさんの時間を乗り越えてきました。

険しい山道を登り切れずに、

寂しさの谷底へ転げ落ちたことも何度かありました。

でも、ずっとひとりでいたから、

寂しさに慣れているんじゃない・・・。


ひとつひとつの寂しさを経験し、

ひとつひとつをわたしなりに消化してきました。

そして、最近やっと、

寂しさと人生を共にする覚悟ができた感じがします。

ずっとひとりでいたからじゃなく、

どんなこともひとりで受け止めようって決めたから、

迷わなくなっただけだと思います。


わたしが友人の立場ならとっくに別れています。

寂しさよりも優先させたいことがあるから・・・。

でも、彼女には彼女の考えや感情があって、

そのことは尊重したいと思います。

寂しさの質はさまざまで、

他人がそれをすべて理解することはできません。


寂しさの谷底へ落ちたのは遠い昔。

今ならゆっくり思い出せます。