友人のKちゃんは完全主義者。
行動する前にきちんと計画を練り、ほとんど失敗がないのです。
わたしはKちゃんのそこが苦手でした。
そのKちゃんが最近、チョコチョコと失敗をやり始めました。
バンザ~イ!!
「きょう、職場の台車に敷く板を買いに行ったんだけど、
その前にきちんと寸法を測っていったのに、買ってきたら大きかったの。
こんな事初めて!! すごいショック!!
長さが139センチだったけど、
念のためもう一度計って139センチって確認もしたのに・・・」
としょげるKちゃん。
「でも、長かったからよかったじゃない。
短かったら買い直さなきゃじゃないの」
とわたし。
139センチは、ほぼ140センチ。
その情報が頭の中でいつの間にか149センチになって、
購入時には149センチが実測した数字のように、
どーんとしゃしゃり出たのじゃないかな・・・。
わたしも何度か数字マジックに陥ったことがあります。
以前行っていた美容院は予約制。
その日は11時30分の予約でしたが、
11時に美容院から電話が入りました。
「きょうの予約で間違いないですよね」
「今電車に乗るところですから、もう少しお待ちください」
「はい、お待ちしています」
でも、美容院に着くと予約時間は10時30分でした!!!
スケジュール帳には10時30分と記入しましたが、
記憶するときに10時過ぎというより、11時前と記憶して、
その11時が記憶のポイントになって、
間違った11時30分が記憶されたのだと思います。
わたしはこの数字マジックに何度もはまっていました。
集合時間を自宅の出発時間と間違えたり、
お釣りの硬貨を少なくもらおうとして、
支払額の硬貨をお釣りの硬貨を渡したり・・・。
昔は数種類のことを同時進行でやりながら、
間違いなくこなせていたのに、最近はひとつのことでさえ、
満足にできなくなることが増えました。
数字マジックを避けるためにはどうしたらよいのでしょうか?
スケジュール帳に書き込めるものは書き込み、
事前の確認をして、直前に起こるものには、
慌てずに自分の判断を過信しない。
多少の間違いは覚えておくことが必要だけど、
またやっちゃった!と笑い流す。
老化現象を止めることはできません。
諸先輩の経験や、いろいろな情報を参考にして、
自分なりの老化と付き合い方を、模索していきたいと思っています。