同僚のIさんは相変わらず毒づいています。
おととい、風邪のためIさんはお休みしました。
きのう、出勤したものの、
具合が悪いので、仕事が始まる前に帰ると上司に伝えました。
すると当日のお休みは欠勤になると言われ、
ものすごい剣幕でロッカーに戻ってきました。
「なんだ、あいつ! 当日言ったんじゃ欠勤だってさ」
とIさん。そばにいた人が、
「でも、欠勤だって言ったって、具合が悪いんじゃあ帰ったほうがいいよ」
と言うと、
「今月はダメなの。〇〇ってああいう奴だったんだ。呼び捨てにしてやる!」
Iさん、しばらく文句を言い続けていました。
昼礼では鍵の貸し出し・返却の訓練をしています。
この日は返却訓練、担当はIさん。
ロッカーでの興奮を引きづっていたIさんは、
なんだか上ずっていて動作がもたついていました。
パートの一番のベテランの方が、
「返却だよ」と言うと、
「イチイチうるせぇんだよ!」 と小声で言いました。
でも、そこにいる全員が聞こえたと思います。
わたしは思わずあたりを見回しました。
みんな目がテン・・・。
それからは、みんなIさんのことを無視する感じになりました。
事務室にあるテーブルの周りでパートさんが、
時間になるまで座っています。
席が決まっているわけではないのですが、
毎日同じ人が同じ席に座ります。
きょうの昼礼前、Iさんがわたしの横に座りました。
そこはいつも一番若いパートさんが座っています。
彼女は座る場所がなく部屋を出ていきました。
そのことを誰かに言われたのだと思います。
昼礼が始まる前に、
「わたしは座っちゃダメだってさ!」
とIさん。横にいた年配の方が、
「そんなことだれも言ってないでしょ。
月曜日からはみんなで座ればいいじゃないの」
となだめられていました。
なんでいつもこうなんだろう・・・。
Iさんの毒は周りのみんなを不快にしますが、
なによりIさんが一番苦しいはずです。
大声で文句を言いうっぷんを晴らして、
心の痛みを外へ出しているつもりなのでしょうが、
その痛みは自分に向かってきます。
そのことが分かれば、Iさんも少し変わるはずです。
わたしの20代、30代はIさんのよう。
いつもイライラして周りに当たり散らしていました。
Iさんが少し気の毒に思えてきました。
さて、月曜日はどんなになるでしょうか。