うろキョロ散歩

楽しくお散歩をするのが唯一の趣味。
お散歩の徒然に観たこと感じたことなどなどを書き込んでいこうかな、

田舎暮らしをしてみれば

2008年08月10日 | ブックスタンド
林 えり子著 集英社文庫刊
内容(「BOOK」データベースより)
生粋の江戸っ子である著者が、長野県佐久市の内山に、土地を買い、家を建てた。都会人が別荘をもって、優越感にひたるのとは違って、故郷を追われた敗者復活戦との意気込みであった。しかし、信州の自然に魅せられ、地元の人々に、ぞっこん惚れてしまった著者。貯金に励み、家作りにつぎこんだ。満天の星のもとに佇むわが家を思い、目頭を熱くする。「田舎」暮しの魅力、喜びをユーモラスに描く。


感想
三代以上続く生粋の江戸っ子である著者も、 子どものころから田舎に憧れ、とても田舎が欲しかったそうです(私も同感

本書は、そんな著者が、信州(長野県)に物件を見に行き、土地を買い、 家を建て、自然にふれ、地元の人々と接し、どんどん田舎に傾倒していく経過を、 つぶさにレポートしています

楽しいことばかりでなく、悲喜こもごもが書いてあるので、読むと田舎暮し気分を味わえます

家作り、庭造り、米騒動、夜這い、講、広がる自然、血縁地縁、村八分、 農業、有機栽培、人材育成・・・。
行間から、田舎の空気が漂ってきますよ


私にも、田舎らしい田舎がありません
両親の実家が茨城県にありますし、親しくしている従兄弟も何人かいます

でも学生時代、夏休みになると田舎から上京してきている同級生達が田舎に帰って過ごしてきた様子を聞くたびに、うらやましかったものでした

このころから田舎っていいよなぁ、って思ってしまっていたのかも知れません

だが、もしも田舎暮らしをしなければならなくなったら、雪の降り積もる地方にだけは避けて家を構えるつもりです

雪に埋もれた生活に私は堪えられないと思います