うろキョロ散歩

楽しくお散歩をするのが唯一の趣味。
お散歩の徒然に観たこと感じたことなどなどを書き込んでいこうかな、

いよいよ本日手術です

2005年08月26日 | 亀の甲より年の功
M病院から発行された「手術診療行為説明書」
1)病名
   網膜剥離
2)診療行為
   網膜復位術
3)必要理由
   網膜剥離が持続した場合、剥離した網膜の機能が低下し視力快復が困難になり、未治療の場合最悪失明の可能性があるため。
4)方法の概略
   網膜にできた裂け目の周囲に冷凍凝固を行い炎症を起こし、裂け目の周囲の網膜を後の組織と癒着させ、裂け目から液が網膜下にいかないようにする。癒着しやすいように眼球の外からシリコンのあてものを置きます。網膜下液が多くて裂け目が後の組織と着かないようなら眼球の外から穴を開け下液を減らします。
5)合併症・実施後の身体障害の程度
   術中は痛む事もあります
   術後数日痛みや違和感が残る事があります
   眼の腫れ、充血が2から3週間残ります。
   術後数日は安静が必要です。その後も激しい運動は数週間控えていただきます。
6)別の手段
   硝子体手術
7)実施しない場合の予後
   網膜剥離が広がらなければ、部分的に見えない部分があるにとどまりますが、広がるようでしたら失明に至ります。
8)一般的な術後経過
   術直後は術前より視力はやや低下する場合があります。
   網膜剥離を起していた期間にもよりますが、数ヶ月から数年かけて視力が徐々に回復します。
   術後光凝固(レーザー)を追加する事あります。
   網膜が復位しない場合は再手術が必要になることがあります。


8/10(水)
 生まれてはじめて.ストレチャーに乗せられて、9:15頃手術室に入りました。

 肩の付近と目の周りに局所麻酔の注射を打ち、眼球の洗浄を済ませて9:30より手術になった
 
以前白内障の手術をここM病院で受けたが、今回の手術はそれとは比べものにならない位大変な手術である事を実感させられた。

 まず手術にかかる時間である。白内障手術は10~20分くらいで終わったけれど、今回は2時間以上もかかったのだ。実に白内障手術の10倍くらいもかかったのだ。

 治療内容ももちろん違う。
 白内障手術では痛みなどほとんど感じなかったけれど、今回は我慢しきれないような痛みが何度も襲ってきたし呼吸できなくなってしまうほど強い痛み(息苦しさ)も何度も経験した
その痛みが襲ってくると先生は手術を中断して痛みが治まるのを待つのです。手術を多数経験している先生だから患者の痛みが理解できるのですよね。

 視神経を引っ張り出して、接着手術をするのに息ができなくなってしまうなんてことが考えられますか? 
 目の神経の手術をしているのに、呼吸困難を引き起こすなんて信じられないけれど本当なのです。更に、接着手術が終了した後、接合した外側にシリコンを挿入して剥離してしまったたところを安定させるらしい。

 そんなこんなで手術が終了したのは11:30を過ぎていました。
 痛かったし、苦しかったしサンザンな手術でした。こんな事は2度と経験したくないよ~ これからは目を大事にしなくっちゃ。
 我慢できる範囲内の痛みは最初から覚悟していたからどうという事はなかったけれど、この呼吸困難をともなう痛みはもう勘弁して欲しいものだ。
 局所麻酔ですから意識は常にハッキリしておりました。
 先生とも会話(?)を交わしつつの手術でした。
以上が手術中の出来事です。

 手術が終わってからも大変でした。
 経験者の話だと手術後はうつ伏せになって寝ていなければいけないと聞いていたが、先生からの指示は仰向けに寝て絶対安静! 
 顔の位置だけでなく体の姿勢も動かしてはいけないのです。これもとっても苦しいよ。
 怪我などをしていて意識不明の状態で絶対安静ならいざ知らず、完全に意識のある人間が絶対に体を動かしてはいけないという事は、拷問に近いものがありますね。

 食事のためにベッドを立てる事も禁止されていますので、寝ながらの食事となります。
 ご飯が食べにくいので御握りにしてもらったが、なにしろ物が喉を通らない。妻に介護してもらいながらの食事だったがおいしくも、まずくも、なく何も感じない食事だった。
 いっそのこと点滴で栄養を補給してもらったほうが良かったかもしれない、と感じた。

 排尿にも困ってしまった。
 おしょう水(おしっこ)は生まれて初めてチューブをオチンチンに差し込んでバッグに溜める方法をとった。
 大のほうはどうしようかと思ったが、うんよく便秘になってしまっておむつを当てなくて済んだのは不幸中の幸いだった(笑い)

検温  35.8度  血圧  178-78
     36.5度       148-82