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物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

サステナブルな社会を思い描け

2016年04月24日 | Weblog
2泊3日の研修はなかなか興味深いものだった。もともとはスウェーデンから生まれたコンテンツらしい。
企業が長期経営計画を立てるときに、未来の完全なる姿(サステナブルな姿)をビジョンとして思い描く。現時点に立ち返り、自社はどのような状況か分析する。その上でビジョンに対して何をすべきか方策を検討する、といったもの。
考察する際に、カール・ヘンリク=ロベール博士が提供する「持続可能なシステムを成すための4つの条件」とは、自社にとってどういうものかを整理する。
4つは以下の通り。

1. 自然の中で地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けない
地下資源を地殻から掘り出し続けることは、短期的には可能であっても長期的には持続不可能な行為である。
2. 自然の中で人間社会の作り出した物質の濃度が増え続けない
社会での循環または自然の循環によって新しい資源として再生される速度内で生産・排出する。
3. 自然が物理的な手段で劣化され続けない
人為的な原因によって、土壌がアスファルト化、砂漠化、塩化されることや、不適切または過剰な農業・漁業によって生態系が継続的に破壊され続けてはならない。
4. 人々が自らの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない
資源は効率的かつ公平に利用し、富める国と貧しい国の不公平な資源配分を避けるべきである。

受講者は全員で45名。企業の部課長以上の方が大半だった。7~8名のグループに分かれてディスカッションを中心にワークを行う。皆さん前向きで非常に刺激を受けた。
一番印象的だったのは、ビジョンを妥協してはいけないという点。私が講師に「もしビジョンを策定してそれが想定の期間で実現できないと思ったら、ビジョンを変更する、すなわちレベルを下げるということになるのか」と質問したところ、「そうではなく、時間軸を伸ばすのである」という回答だった。なるほど、まず完全なるビジョンありき、なのだ。
今回のような研修の考え方が、自社のビジョンや活動計画策定にそのまま取り込めるかはなかなか難しい。ただ日常業務から離れ(とはいえホテルではずっとメール対応してたけど…)、永いスパンで大きな絵を描くトレーニングとしては非常に有用だった。
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