物部の森

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【書籍】正社員時代の終焉

2009年12月07日 | Weblog
 『正社員時代の終焉』(大久保幸夫編著、日経BP社)を読む。

 正社員がすべてを取り仕切る世界から、多様な就業形態の人が集まって協働する世界へと組織が組み替わったなら、いったいどのようなマネジメントの方法論が必要になるのか。多方面からの考察は、その変化への対処のための一助となる。
 興味深かったのは2点。
 一つは、ヒューマンリソース・アーキテクチャーの類型。人材を、「戦略価値」・「企業特殊性」それぞれの「高」・「低」を掛け合わせ、4象限で整理するというもの。それぞれの象限について「人材調達様式」・「組織と人材の関係」・「人事管理のあり方」が述べられている。
 もう一つは、非正社員を「パート」・「派遣社員」・「契約社員」といった既存の分類名称ではなく、タイプや価値観で7グループに分類している点。
   1.理想の職場追求タイプ
   2.スペシャリストタイプ
   3.仕事そんなに大事じゃないタイプ
   4.とりあえず就職タイプ
   5.正社員疲れちゃったタイプ
   6.仕事大好き頑張りやさんタイプ
   7.なんとなく働きたいタイプ
 それぞれのタイプについての就業感とマネジメントの要諦が解説されている。
 筆者の書籍はいつも切り口がきちんと整理されている。つくづく「アタマの涼しい人」だと思う。ダイバーシティマネジメントに取り組む上で非常に参考になる一冊である。
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