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物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

ありがとう、岡田ジャパン

2010年06月30日 | Weblog
 98年、フランス・ワールドカップのときは留学先のロンドンにいた。
 W杯の余韻覚めやらぬ8月。私が履修したのは、社会人専門の少人数クラス。イングランド人の先生に、5人の生徒。最初の授業で順番に自己紹介をする。ドイツ人のEnno、イタリア人のMilena、フランス人のRichard、ブラジル人の女(名前忘れた)、そして私。Richardが「フランスから来た」と言うと、みな「お~っ、チャンピオン!」と賞賛する。そう、優勝国は開催国のフランスだった。最後私で自己紹介が終わると、Ennoがニヤニヤしながら問いかける。「マサ(私)、ジャパンは何回ワールドカップで優勝してるんだい?」。私がキョトンとしていると、続けざま「俺たちの国は全部優勝してるよ(笑)」。全員「イエース!」。確かに。イングランド、ドイツ、イタリア、フランス、ブラジル、すべて優勝経験がある国ばかりだ。私は笑いながら「いや、われわれは今回初めてワールドカップにジョインできた。そしてas I thought,予選リーグ敗退だ」。みな「仕方ないよ」、「組織的なサッカーしてたよ」、「ソウマは良かったよ」などと余裕の笑みを浮かべながら話しかけてくる。そのときは、ぜんぜん悔しくなかった。むしろ、よくぞワールドカップに初出場してくれてたな、と思ったもんである。世界中が熱狂しているこの時期に、ヨーロッパにいながら、自国がW杯と無縁だったなんてさびし過ぎる。出場してくれたおかげて、こうして最初の授業からサッカーをきっかけに話に入れて、打解けることができた。事実、その後のクラスは非常に楽しく、EnnoとMilenaは恋人同士となり、お互い帰国してからも交際は続き、結ばれる。
 もしこれが今年だったらどうだろうと想像する。Ennoから同じ問いかけをされたらどうリアクションしたか?おそろくちょっとムカついて、「そうは言っても今回の大会では、フランスは無様だったし、イタリアも前評判ほどじゃないし、イングランドもベスト16じゃ、結局日本と一緒やんか!?」とくらいには返しただろう。つまり初出場から12年経ち、日本は確実に強くなり、サポーターの求めるレベルもプライドも分相応に高くなっているのだ。
 日本惜敗。でも、4試合十分熱狂させてもらった。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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これまでで一番 (oma改めua)
2010-07-02 20:06:21
今回のチームが一番好きでした。オシムが種を捲き、おかちゃんが刈り取る、ちょっと当初思ってた完成形とは違うけどその分最高のスピリッツを持ったチームに成長してくれたと思います。もちろん、次のチームがうまくいく保証はないけど、これまで以上に追いかけていきたいと思ってます!そして今回は初めて現地に行けなかったけど、次回は必ず、ブラジルへ行きます!(既に新しいY部長には申請済み!?)
また大阪である時は行きましょうね、例えつまらん試合になる可能性が高くても・・・
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その通り! (モジャン)
2010-07-04 00:03:13
帰国直後の記者会見でもチームワークの良さが伝わってきました。ほんま長居でセルビア戦を見てたときは「ダメだこりゃ」と思いましたが、W杯本番は結果見事な成績でした。川口や俊輔や控えのベテランたちのリーダーシップというか、フォロワーシップも非常に良かったんだと思います。
8月8日、「キンチョウスタジアム」での記念すべき第一戦はセレッソvsフロンターレ。生川島を見たいと思っています。
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