行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

日曜日、銀座で

2016-12-07 10:01:28 | 日記・エッセイ・コラム

日曜日銀座で

 何かの小説のような書き出しだが、とんでもない。続く言葉は「転んだ」である。つまり、「日曜日銀座で転んだ」ということだ。実にみっともなく転んだ。不思議な転びかた。

 用があって時々銀座にでる。大抵は1時間足らずで済む用なのでコインパーキングに止める。昨日も並木通りのコインパーキングに止めた。例の1時間300円のやつ。

 ところが、昨日は用事が少し長引いて、終わった時は1時間を10分程オーバーしていた。そんなことは初めてではない。まあ、大丈夫だと思ったのだが車まで急いだ。道路のわずかな段差に気付かなかった。右脚が足首の所からグニュっと内側にまがって、バランスを崩した。足首をねんざしたら大変とばかり左脚を踏ん張ったのだが、時すでに遅く、膝をつくように転んだ。転んだせいか足首に無理な力はかからない。足首の捻挫はしなかった。そこまでは良いとして、勢いで上半身が前に倒れる。慌てて左手を出した。いや、出そうとした。ところが親指が持っていたカバンの紐に絡んで、前に出なかった。このあたりよく覚えていないし、不思議なのだが、どういう訳か右手を出していない。

 そこで、どうなったか?私はなんと頭をしたたかに地面に打ち付けてしまった。身体を頭で支えた訳だ。頭蓋骨の中に「ゴツン」という音が大きく響いた。

 「ウーッツ」

 一瞬低く唸って、周りを見た。ぽつぽつと視線が気になる。そりゃそうだ。年配の男が、いきなり転んで頭から地面に突っ込んだんだ。変だろう。

 みっともない。まずそう思った。周りの視線を無視して、何でもなかったようにすぐ起き上がる。近くにあった車に乗り込んで、懸命に痛みをこらえて、車を出した。とりあえずその場から逃れたかった。

 走りながら、頭を押さえる。暫くしてなんか変な感じがする。手の先にヌルっとした感触。血が出ていた。そんなにひどくは無いようだが確かに出血している。

 頭を打って血が出るのは良いのが悪いのか?問題は頭蓋骨の中かと思うが大丈夫だろうか。たんこぶになった方が頭の中の衝撃は少ないと聞いた事があるが?

 色々と心配しながら家まで40分余り。運転しながらティッシュできつく押さえていたら殆ど血は止まったようだ。

 事故?から三日。頭は骸骨骨折も脳挫傷も無かった様だ。擦りむいたような5センチ程のキズを中心にして低いコブがあるだけ。痛くはない。間も無く腫れも引きそう。他に手の親指を捻挫(というかどうか知らないが突き指のような感じ)。カバンの紐に引っかかった時、捻じった様だ。こちらの方がやや重症。転んだ直後はなんでもなかったのに、日曜日の夜から痛みがひどくなった。少し腫れていて熱をもっている。夜で病院も面倒だ。そこで、とりあえず冷やしていたら動かさなければ痛みはなくなった。それも昨日の夜あたりから少しくらい動かしても痛くない。そのかわり、親指の付け根から指先にかけてうっすらと黒くなっている。内出血した様だ。でもまあそれもすぐ良くなるだろう。

 昨日、顧問先との打ち合わせ。会った途端。

 「どうしたの?」

 と頭のキズの原因を聞かれる。当分雑談の話題に困ることはなさそうだ。

 



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