goo blog サービス終了のお知らせ 

萌え本図書館

世界に広がる萌え本の輪

(マンガで読める)マッキンゼー流「問題解決」がわかる本

2016年02月24日 | ★★★☆☆
『 (マンガで読める)マッキンゼー流「問題解決」がわかる本 』
大嶋 祥誉 (著, 監修), 青木健生 (原作), 石野人衣 (イラスト)

 
ソフトバンククリエイティブ (発行)
B6判、ソフトカバー、224ページ
2015/12/07発行
ISBN-13 978-4-7973-8271-6
NDC分類: 336.1

定価 :1,296円(税込み)


 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
問題解決の「方法」が使えるようになれば、誰でも目の前の問題に、適切に対処できるようになる。著者がマッキンゼーで教わった問題解決の方法をマンガでわかりやすく解説する。書き込み式「フレームワーク・ノート」付き。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
清古堂に勤める岳は、あるとき「会社が倒産するかもしれない」という話を聞く。子どもの頃から好きだったお店で、自分が貢献できないことを悔やむ岳の前に、高校野球部の先輩(マネージャー)であり、世界有数のコンサルティング会社に入ったと噂のあった誉が現われる。
「問題解決ができるかどうかは、その方法を知っているかどうか。誰にだって、問題解決はできる」との誉の言葉におされ、岳は「マッキンゼー式」で会社を立て直していく。


はじめに -なぜ問題で悩むのか? p.01
目次 p.03
登場人物紹介 p.06
Prologue えっ! 清古堂が倒産!? p.07
 0-1 「問題解決」には二つのレベルがある p.20
STEP1 「真の問題」を見つけよう! p.23
 STEP 1-1 「問題解決」とは、何をすることか p.44
 STEP 1-2 「真の問題解決」がなければ、正しい解決策にたどりつかない p.48
 STEP 1-3 「問題解決」の流れ p.52
(中略)
 STEP 1-9 ビジネスを流れでとらえる、「ビジネスシステム」 p.72
 STEP 1-10 組織を見る「7S」 p.74
Column 清田社長 ロジックツリーで車を選ぶ p.77 
STEP2 「仮説」を立てよう! p.79
 STEP 2-1 仮説を検証する「イシューツリー」 p.98
 STEP 2-2 立ち位置や優先順位を決める「ポジショニングマトリックス」 p.103
 STEP 2-3 広い視野で考えるための「そもそもメソッド」 p.108
Column 「3C」 で婚活を考える p.111
STEP3 リサーチ&プレゼン p.113
 STEP 3-1 原点・現場に当たれ p.140
 STEP 3-2 「アンケートのためのアンケートはとるな」 p.142
 STEP 3-3 アンケートや人の意見をどうとらえるか p.148
(中略)
 STEP 3-6 「So What?」を繰り返せ p.162
Column 「ピラミッドストラクチャー」でプレゼンの準備をする p.167
STEP4 実行&改善 p.169
 STEP 4-1 ものごとを成し遂げる人が持っている「ゼロ発想」と「オタク力」 p.189
 STEP 4-2 「空・雨・傘」で考える p.194
 STEP 4-3 マッキンゼーが大事にする「Positive Mental Attitude」 p.197
Column 気持ちをすっきりさせる「モヤモヤスッキリ」ノート p.199
Epilogue そして、世界へ p.201
即使える! 実践フレームワーク・ノート p.207
 問題を解決するロジックツリー(Whyツリー) p.208
 イシューツリー(Howツリー) p.210
 ピラミッドストラクチャー(伝えるツリー) p.212
(中略)
 ポジショニングマトリックス p.220
 ビジネスシステム p.222
著者紹介・奥付け p.224


萌え本分類:コミック型。
ナビゲーター:コミック部分の登場人物。老舗の和菓子メーカー清古堂で商品開発を担当する天野岳、高校の先輩でコンサル業務に明るい広瀬ほまれ、清古堂の社長や岳の上司、社員など。

カバー表紙:タイトルは縦書き。タイトルの字色は黄色、黒。無地白色の背景にメインナビゲーター2名のイラスト。
中表紙:青の単色印刷で、カバーイラスト、タイトルの単色版を配する。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組み。解説部の図表は横書きを多用する。
構成・設定:  中表紙(青色単色)を除き全ページモノクロ印刷。全体は本文4章とプロローグ・エピローグで構成され、章扉にはタイトルのほかに「キーワード集」と章内コミックから2カットをコラージュ、各章は5~26頁のコミック部分と文書解説が基本構成で、本文4章の最後には2ページ分のコラムが付属する。コミック部分は「業績不振の老舗和菓子店、清古堂で将来に不安を抱く天野の前に現れたのは、高校の先輩でアメリカから帰国してきた先輩のほまれ。マッキンゼー社で鍛えた問題解決法を彼女から教わりながら、岳は会社の業績改善に挑む」というストーリーに沿って進行。ストーリーの展開に沿って、問題解決のための「フレームワーク」が説明される。各章のテーマはそれぞれ「問題の見つけ方」「仮説とその検証」「リサーチとプレゼンの実際」「実行と改善」で、コミック内の解説部はすべて「キャラクターの台詞・行動」で描写される。後半の解説部は2~4頁のSTEPで構成され、各項内では大判の図表や図解を多用し視覚的にも理解しやすい構成となっているが、コミック部分との直接の繋がりはみられない。各章末のColumnは、キャラクターアイコンつきの対話形式+図解を基本とし、様々なシチュエーションにおけるフレームワークの効用を実例をあげて解説。エピローグ後の解説部は本文中で紹介された7種のフレームワークの内容まとめと「白紙のワーク用箋」のセット集である。
索引、参考文献などは付属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当は石野人衣さん。『 マンガでわかる虚数・複素数 』(オーム社刊、10/11)、『 (マンガで学ぶ)漢方薬 』(中外医学社刊、15/01)、「 コミック版 女医が教える本当に気持ちのいいセックス 」シリーズ2冊(ブックマン社刊、12/11, 15/01)などのコミックを担当。絵柄は特に萌え系ではないが実用書の実績をもつだけあって水準はたかくこなれていて読みやすい。
テーマ萌え度: 著者の大嶋祥誉(おおしま さちよ)さんはMcKinsey & Companyなど外資系企業での実務経験を元に、「マッキンゼー」メソッドに関する著書を複数持ち、人材開発コンサルタントとして活躍中。
 本書のメインテーマは「企業の業績改善のための問題解決法」であり、全体の構成や解説の例もその方向で統一されているが、コラムで書かれているようにより一般的な「問題解決のためのメソッド解説法」ととらえることもできるのが特色。内容的にはかなりの分量となるが、上手く一冊・一ストーリーに収まっているところはよく、コミック内で図表の提示が先行しているので、文章解説部でのつながりの薄さもさほど気にならない。エピローグ後に実践用途の「フレームワーク集」でまとめる構成は、実用書として親切。全体的によくまとまった良作といえる。
 主人公が男性社員で指導者が女性、という関係はコミック型の萌え本では例が少ない気がする(著者が女性であるせいか)。コミック部分のラスト展開がちょっと引っかかったので追記。
  

萌え本的意義: SBクリエイティブ発行の萌え本としては確認された範囲で、『 新米探偵、データ分析に挑む 』(15/10)に次ぎ、『 (短期集中講座)土日でわかる PHPプログラミング教室 』と同月発行の27冊目。B6版のコミック型としては、『 (マンガでわかる)引き寄せの法則 』(15/08)に続く2冊目。
 マッキンゼー方式についての類書としては、『 (マンガでわかる!)マッキンゼー式ロジカルシンキング 』(15/08)が先行。「3C」、「フレームワーク」、「ツリー構造による整理法」などを共通項とする。
 ビジネス系の問題解決法、に関する類書としては、
『(技術者のプロマネ!)「ミッション遂行力」入門(B&Tブックス) 』(日刊工業新聞社刊、13/02)、
(マンガでやさしくわかる)問題解決(一生モノの戦略思考を手に入れよう) 』(JMAM刊、14/03)、
(図解)究極の判断力を身につける インバスケット思考 』(WAVE出版刊、15/11)、
『 (まんがで身につく)PDCA(Business ComicSeries) 』(あさ出版刊、15/12)などが、
また、ラノベ形式の類書としては、
(新人OLひなたと学ぶ)(どんな会社でも評価される)トヨタのPDCA 』(あさ出版刊、14/05)、
チームの仕事を間に合わせる技術(線表という解決術) 』(同社刊、15/04)の2冊などがあげられる。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介記事:

イラスト担当、石野人衣さんの公式サイト:
亜楼苑
http://park2.wakwak.com/~sanzu/
トップページ下に、本書の業績あり(作画100頁程)
「 難しいしビジネスマンしか使わないんじゃない?と思われがちなマッキンゼー流のロジカルシンキング(論理的思考)
を分かりやすい図解と漫画で解説していきます。倒産寸前の会社復活の為主人公が勉強しながら奮闘します! 」

ストーリー担当、青木健生さんの公式サイト:
コミックストーリーの拳
http://comic-story.com/index.php
作品一覧
http://comic-story.com/work/serializing.html
中に、本書の記載あり。11月28日発行と記述。


SBクリエイティブ紹介ページ
http://www.sbcr.jp/products/4797382716.html
 項目目次、著者紹介を掲載。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazon、公式の発売日は11月28日、honto、楽天の発売日は同30日。その他の発売日は12月との記載が主。
12月01日、郊外型書店の店頭で確認。
本書の発行と同時に、電子書籍版の配信が開始されている。価格は書籍版と同一。

(まんがで学ぶ)世界の宗教

2016年01月30日 | ★★★☆☆
『 まんがで学ぶ 世界の宗教 (Business ComicSeries) 』
相澤 理 (監修), さとう もえ (原作), 柴田 柚香 (イラスト)

 
あさ出版 (発行)
B6判、ソフトカバー、200ページ
2015/10/27発行
ISBN-13 978-4-86063-821-4
NDC分類: 160

定価 :1,296円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
イスラム教は怖い?ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神様は同じ!?日本人は無宗教?主人公・ちとせの働く旅館を訪れる、様々な国の人たち。物知りイギリス人客の助を得て、ちとせは宗教について学んでいく―

 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
ちとせが働く旅館を訪れる、様々な国の人たち。物知りイギリス人客の助けを得て、ちとせは宗教について学んでいく…。札幌の旅館を舞台にしたまんがで、世界の宗教について学べる。もっと宗教を知るためのQ&Aも掲載。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
父が倒れたのを機に、実家のホテルに戻ってきた上川ちとせ。英語のホームページを整えた途端に、次々にホテルを訪れる外国人旅行者。
ホテルに住む謎の物知りイギリス人の助けを得て、ちとせは宗教について学んでいく。


(プロローグ) p.02
目次 p.10
主な登場人物 p.12
第1章 イスラム教は怖くない p.13
 イスラム教の成り立ち――ムハンマドの生涯 p.48
 イスラム教徒の生活――義務とタブー p.50
COLUMN イスラム教(最後の審判・偶像の否定) p.52
第2章 日本人は無宗教!? p.53
 キリスト教の教え――神の愛と隣人愛 p.82
 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教とヘブライズム p.84
COLUMN キリスト教(「神父」と「牧師」・三位一体) P.86
第3章 南無阿弥陀仏の意味 P.87
 仏教ができるまで――ブッダの生涯 P.112
 仏教の伝来 P.114
COLUMN 佛教(輪廻・親鸞の「絶対他力」) P.116
第4章 日本には神様がいっぱい P.117
 日本で生まれた宗教――神道の特徴 P.138
 日本神話と神道 P.140
COLUMN 神道(○○の神様・神道の穢れ、禊ぎ、払い) P.142
第5章 宗教は何のためにあるのか P.143
 知っておきたい世界の宗教 P.173
  ユダヤ教 P.174
  儒教 p.175
  道教 P.176
  ヒンドゥー教 p.177
エピローグ P.178
付録 P.183
 世界の宗教人口 P.184
 もっと宗教を知るためのQ&A
 (イスラム教編・キリスト教編・仏教編・神道編) P.186
参考文献/スタッフリスト P.199
奥付け p.200


萌え本分類:コミック型。
ナビゲーター:コミック部分の登場人物。父親の旅館で働く上川ちとせ、長期滞在の英国人ショーン、ほか。

カバー表紙:タイトルは縦書きが主。タイトルの字色は黄色、黒。無地の背景にナビゲーター一人のイラスト。
中表紙:カバーと同柄でモノクロ版のタイトルおよびイラストを配する。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組みが基本。COLUMNや図解の解説部は横書き。
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。全体は漫画8頁のプロローグ、5章の本文と5頁の追補、漫画5頁のエピローグおよび解説部からなる。1~4章は扉が1頁、20~34頁のコミック部分と4頁の文書解説、章末コラム1頁が基本構成で、5章は解説部・コラムの替わりに「世界の宗教」が附属。コミック部分は「父親の急病で札幌のホテルを引き継ぐこととなったちとせ。次々に訪れる外国人観光客を受け入れるなかで宗教的な問題を抱えたちとせは、ホテルに滞在中の英国人ショーンさんの助けを借りながら世界の様々な宗教について学んでいく」というストーリーに沿って進行。1~4章で「イスラム教」「キリスト教」「仏教」「日本神道」についての基礎的な解説が行われる。各章末の解説部は見開き2ページ×2項の構成でそれぞれの宗教の基礎的な構造や特色を解説。コラムも2項構成で「その宗教のキーワード」などを補足する。5章のテーマは「宗教の本質と意義」。こちらの解説部「世界の宗教」では4つ以外の4宗教について頁ごとに概略を説明する。巻末の解説部は「世界の宗教地図」2ページと、1~4章の4宗教についての更なる補足4~5項目を置き、ここではコミック部分からカットが転載されている。
巻末の参考文献は一般書中心。索引は附属しない。

評価:
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当は柴田柚香さん。日本デザイナー学院の卒業生(受賞者・掲載情報より)で、絵柄は可愛い系、萌え度はまあまあ。
テーマ萌え度:監修担当の相澤理さんは、中経出版刊行の「東大のディープな(日本史/世界史) 」シリーズや「決定版 センター試験 倫理の点数が面白いほどとれる本」の著者。宗教学が専門ではないが神道を含めた4大宗教を要領よくまとめてあり、一般教養としての宗教入門書としては上質の部類に入る。コミック部分のストーリーがあまり宗教側に立ち入らない点や、第5章で「宗教自体の意義」についてまとめてある点など好感がもてる。コミック部分の筋立てはやや単調な感があり、レギュラーのキャラでほとんど活躍しない人がいるのはちょっと残念。
萌え本的意義:  あさ出版発行の萌え本としては、同月発行の『 (マンガで鍛える)脳の強化書(Business Comic Series) 』(15/08)に次ぐ「(まんがで**)- 」シリーズの9冊目、「(まんがで学ぶ)- 」のサブタイトルは本書がシリーズ初となる。あさ出版刊行の本シリーズでは毎回、アバンタイトルの地の色とカバー帯の色を合わせているのだが、その色調とテーマに一貫性がみられず統一感に欠ける。なにか法則が出てくるのかもしれないので注目したい。
 同名の『 (マンガでわかる)世界の宗教 』(宝島社刊、15/04)は、イラストが劇画調で萌え絵ではない。
まだ同系書では、『 (マンガでわかる)イスラムVS.ユダヤ(中東3000年の歴史) 』(CCCメディアハウス刊、15/04)もイラストが非萌え系。
 「キリスト教」「仏教」「イスラム教」など特定の宗教解説をテーマとした萌え本は多数出版されているが、宗教学全体を俯瞰する書籍は確認出来た範囲でほかに例をみない。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介ブログ記事:
えんたんと読書  2016年01月24日づけ記事、
まんがで学ぶ世界の宗教 相澤理
http://blog.goo.ne.jp/entann/e/74e272716350c3eb06e0fbb09f856d73
「 なんとなくわかっているようでごっちゃになっていたことが違いとしてはっきりわかってくるので
教養としてオススメの本です♪ 」
 書影の写真あり。


あさ出版紹介ページ: 
 項目目次、筆者からのコメントあり。
「 日本人は無宗教とよくいわれますが、決してそんなことはありません。日本にも独自の宗教があります。
また、世界には様々な宗教がありますが、宗派は違えど信仰する神は同じだったりと、深いところで繋がっているものもたくさんあります。
日本人になじみの薄い宗教について、まんがでわかりやすく説く本です。ぜひお気軽に知識を得てください。 」
 著者・原作/イラスト担当者の略歴を掲載。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazonの発売日は10月23日、hontoの取り扱い開始日は同22日。その他の発売日は10月との記載が主。
本書の発行と同時(10月23日)に、電子書籍版の配信が開始されている。
 2015年11月02日づけプレスリリース:
キンドル電子書籍『まんがで学ぶ 世界の宗教(Business ComicSeries)』
http://www.dreamnews.jp/press/0000121800/

 上記の各サイト間で、主にサブタイトルの表記に振れがみられる。
Amazon.co.jp        まんがで学ぶ 世界の宗教 (Business ComicSeries)
honto             まんがで学ぶ世界の宗教 (Business Comic Series)
楽天ブックス        まんがで学ぶ世界の宗教 (Business ComicSeries)
セブンネットショッピング まんがで学ぶ世界の宗教
紀伊国屋書店       Business ComicSeries まんがで学ぶ世界の宗教
公式サイト上        まんがで学ぶ 世界の宗教

(マンガでわかる)7つの習慣(Plus)

2016年01月23日 | ★★★☆☆
『 (マンガでわかる)7つの習慣(Plus) 』
フランクリン・コヴィー・ジャパン (監修), 小山 鹿梨子 (イラスト)

 
宝島社 (発行)
B6判、ソフトカバー、160ページ
2016/01/29発行
ISBN-13 978-4-8002-4912-8
NDC分類: 159

定価 :1,080円(税込み)


 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
バーが舞台のまんがの登場人物たちの成長物語を通して、ダイバーシティの推進、女性の自分らしい生き方の実現などを「7つの習慣」に基づいて考える。縮約版「7つの習慣」も収録。ジャケットそでにしおり付き。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
累計138万部突破!2014年にビジネス書で一番売れたシリーズが帰ってきました!舞台はおなじみのバー「セブン」。日々、このバーでシェーカーを振るうマスター・正木や、ここで修業をしていた歩、そして常連客の八神をはじめ、お店にやってくる人との交流を通じて、人生を幸せに生きるために必要な「7つの習慣」をまんがで紹介していきます。


目次 おもな登場人物 p.02
Chapter 1 メンバーの“個性”はどこにある? 7つの習慣で組織の「ダイバーシティ」を生かす p.05
 Cocktail 29 豊かな違いはもう存在している p.06
 Comment 01 見た目の多様性でなく心の多様性に注目する p.28
 カクテル紹介22 ピンク・ジン p.32
Chapter 2 本当に“使える人”は何が違う? 7つの習慣で本当の「即戦力」を高める p.33
 Cocktail 30 スキルで着飾る人、人間を磨く人 p.34
 Comment 02 「成果を出す人」に学ぶならスキルより人格を見る p.56
 カクテル紹介23 ボルガ・ポートマン p.60
Chapter 3 女性にとって“私らしい”人生とは? 7つの習慣で「自分らしく」人生を生きる p.61
 Cocktail 31 「私の道」の見つけ方 p.62
 Comment 03 「自分らしい人生」は良心の声から見つける p.84
 カクテル紹介24 ミモザ p.88
Chapter 4 仕事を離れた“私生活”を充実させるには? 7つの習慣で「第2の人生」の実りを増やす p.89
 Cocktail 32 人生の収穫期を笑顔で迎えるために p.90
 Comment 04 大切なものを大切に扱うことを忘れてはいけない p.112
 カクテル紹介25 エンジェル・フェイス p.116
要点だけをピックアップ! 縮約版「7つの習慣」 p.117
 Introduction1 パラダイム・シフトとインサイド・アウト
     人は誰でも、その人なりの視点で世界を見ている p.118
 Introduction2 継続する「習慣」の力
     人格を高める行動は習慣化しないと効果がない p.120
 Introduction3 7つの習慣の体系
     個人としての成功が人との成功の土台となる p.122
 Private Victory1 第1の習慣 主体的である(1)
     刺激に対してどう反応するかを自分で選択する p.124
(中略)  
 Public Victory7 第7の習慣 刃を研ぐ(1)
    「人格」という成果のための資源を高める p.152
 Public Victory8 第7の習慣 刃を研ぐ(2)
    信頼関係を高める努力も自分を鍛える活動 p.154
 Closing Message 再び、インサイド・アウトへ
    インサイド・アウトに戻り、またすべてをやり続ける p.156
 カクテル紹介26 スリー・ミラーズ p.158
スタッフ一覧 / カクテル参考資料 p.159
編著者紹介 / 奥付け p.160


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:後述の前4巻と共通するコミック部分の登場人物。BAR セブンのマスターである正木、セブンでの修行後に独立して「セブンズ・ドーター」を開いた歩(あゆみ)、常連客でレストランオーナーの八神、ほか。

カバー表紙:タイトルは縦書き。タイトルの字色は赤地に白ぬきと黒、赤。黄色無地の背景に、立ち姿のナビゲーター2名のイラスト。
中表紙:タイトルロゴとカクテル入りワイングラスの写真を配する。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組みが基本(解説部の図表部分、章末のカクテル紹介頁は横書き)。
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。全体の構成は前4巻と異なり、コミック形式の「Chapter」4章と文書解説の縮約版「7つの習慣」の2部構成。前半のChapter各章は、扉と22頁のコミック部分、4頁分の文書解説、章末のカクテル紹介1頁で構成される。章扉には雲の写真を背景に表題と短文の導入部を置き、ストーリー漫画が続く。直接的な「7つの習慣」の解説漫画ではなく、ストーリ-中に「7つの習慣」への直接の言及がほぼ皆無な点も前4冊と同様で、解説自体は章末の見開き4頁に集約されている。カクテル紹介には、その章で登場したカクテルの写真1枚と材料・レシピ、およびそのカクテルの由来や背景などについての解説文を置く。
最終章の「縮約版 7つの習慣」は、見開き2頁×20項目の「7つの習慣」全体の概説であり、右側(偶数)頁にタイトルと文章解説一項、左側(奇数)頁には文章解説二項目とその図解を置く。本章の扉はBARカウンター上のカクテルの写真であるが、カウンターの片隅にシリーズ前著4冊が何気なく置かれており、章末の「カクテル紹介」頁も附属している。
巻末には目次の通り「カクテル参考資料」の記載があるが、参考文献や索引は附属しない。
カバーの折り返し裏面には、監修者・著者紹介とならんで切り取り式の栞、が附属。
評価:
萌え絵度:  漫画部分の担当は前4冊と同じ小山鹿梨子さん。別冊少女フレンドの連載作品を持つなどプロの漫画家であり画力は確か。(いわゆる「萌え絵」ではないが)カクテルBar「セブン」を舞台としたオムニバス形式の漫画としてもかなり水準は高い方。
テーマ萌え度: 15年01月に全4巻で一旦完結した「 (まんがでわかる)7つの習慣-」シリーズに、まさかの続刊。
一読して解説本としての体裁があまり感じられない特徴は今回も健在。フランクリン・コヴィー・ジャパンがシリーズ監修を担当しているので、文書解説部分の内容は的確で分かりやすい。最後はやや駆け足になった感もする前巻を意識してかどうか、今回は「7つの習慣」自体の解説から展開した「ダイバーシティ(多様性)」「職能(スキル)の価値」「女性の生きがい」「熟年の過ごし方」などをテーマとし、主役のマスターや歩、八神らと供にこれまでの4巻で登場してきた人物たちも様々な形でストーリーに関わるという、シリーズものならではの楽しみ方もできる点が興味深い。最後に「縮約版」を持ってくる構成なども、続刊(Plus版)としては上手なやり方といえよう。
萌え本的意義: 宝島社発行の萌え本としては、『 (マンガ)(弁護士が教える)相手にYESと言わせる技術(知って得する! 知恵袋BOOKS) 』(15/12)に続く43冊目で、『 日本の給料&職業図鑑 』が同月同日発行。
同社からは、別冊宝島として『 まんがで哲学しよう(1743) 』(11/03)、『 -ドラッカー(1710) 』(10/11)から『 -統計学(2066) 』(13/09)までの「まんがと図解でわかる- 」シリーズ16冊、
上記の文庫化、宝島SUGOI文庫版として、『(まんがで学ぶ)哲学入門 』(12/12)、『 -ドラッカー 』(12/03)から最新刊の『 -空海と密教 』(13/04)までの「 まんがと図解でわかる- 」シリーズ5冊のほかに、
コミック部分を主体とした『(ぜんぶマンガで簡単にわかる)ドラッカー超入門(別冊宝島1840) 』(11/12)と、
その書籍版『 まんが 元自衛官みのり ドラッカー理論で会社を立て直す 』(11/12)、
SUGOI文庫版『 まんがでわかる! ドラッカー 』(13/01)3冊、の系統が存在する。
本書は後の系統に属し、「7つの習慣」関連書籍としては7冊目。前記系統中の『 (まんがと図解でわかる) (スティーブン・R・コヴィーの)7つの習慣(1805) 』(11/10)、同 SUGOI文庫版 (13/01)とは同テーマという以外直接の繋がりはなく、
(まんがでわかる)7つの習慣 』(13/10)、
-7つの習慣2(パラダイムと原則/第1の習慣/第2の習慣) 』(14/07)、
-7つの習慣3(第3の習慣/第4の習慣/第5の習慣) 』(14/10)、
-7つの習慣4(第6の習慣/第7の習慣/第8の習慣) 』(15/01)の続編でシリーズ5冊目。B6版の「まんがでわかる- 」シリーズとしては
-D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」3 』(15/12)に続く12冊目となる。
厳密には萌え本とは言いがたい本シリーズではあるが、手軽に読める入門書籍としてはお勧め。B6版・漫画主体・1000円定価、というフォーマットを確立させた意義は大きい。同一シリーズで5冊、という展開の巧さも注目すべきところ。
また、「カクテル萌え漫画」としても読める点を最後まで貫いた姿勢も評価すべき。昨年来B6版コミック型の類書は大量に発行されているが、未だにこの点に追随しえた萌え本はない。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介記事:

イラスト担当、小山鹿梨子さんのTwitter:
小山鹿梨子 ‏@h_shibasyon
https://twitter.com/h_shibasyon/
(2016年01月23日現在、本書に関する記述はない)

宝島社紹介ページ
「 本書では各習慣を個別に学ぶのではなく、それぞれの習慣を連動させることで「ダイバーシティ」「即戦力」「女性の生き方」「定年後の人生」などをひとつひとつ解説しており、より実践的に「7つの習慣」を理解できます。 」
 監修担当のフランクリン・コヴィー・ジャパン、イラスト担当の小山鹿梨子さんのプロフィール、内容見本(目次・奥付けを含む7頁分)へのリンクあり。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazon、honto、公式の発売日は01月15日、その他の発売日は01月との記載が主。
01月14日、駅前書店の店頭にて確認。

 サブタイトルが飾り文字である関係で、上記の各サイト間では英字部分の全角・半角表記など微妙に振れがみられる。
Amazon.co.jp        まんがでわかる7つの習慣 Plus (まんがでわかるシリーズ)
honto             まんがでわかる7つの習慣Plus
楽天ブックス        まんがでわかる7つの習慣Plus
セブンネットショッピング まんがでわかる7つの習慣Plus
紀伊国屋書店       まんがでわかる7つの習慣Plus
公式サイト上        まんがでわかる 7つの習慣 Plus

地方は活性化するか否か(マンガでわかる「地方」のこれから)

2016年01月20日 | ★★★☆☆
『 地方は活性化するか否か(マンガでわかる「地方」のこれから) 』
こばやしたけし (著)

 
学研プラス (発行)
B6判、ソフトカバー、200ページ
2015/11/03発行
ISBN-13 978-4-05-406293-1
NDC分類: 492.7

定価 :1,080円(税込み)


 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
地方都市「みのり市」を舞台に、未来を担う女子高生たちが、自分たちの住んでいる地域の現状を知っていくことを通して、地域活性化を考える姿を描く。インターネットブログ連載マンガに加筆し書籍化。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
前代未聞の「地方活性化WEBコミック」が待望の書籍化! 疲弊する地方都市「みのり市」を舞台に、「みのり高校地域活性研究部」が日々奮闘する姿を描く。描き下ろしエピソードやコラムも満載で、「地方創生」について考えるきっかけとなる一冊。


目次 p.03
はじめに p.04
「ごあいさつ」 p.06
「登場人物」 p.08
第1章 地方の現状って? p.09
column 地方都市を待っている厳しい未来 p.22
第2章 地方の少子化は根が深い p.25
column 地方と結婚と車社会 p.36
第3章 若者はなぜ、地方から去っていくのか p.39
column 衰退する地方都市の姿 p.62
第4章 「なつかしさ」が「せつなさ」に変わる街 p.65
column 地域活性化のキーパーソン 3+1 p.78
第5章 活性化のために本当に必要なこと p.81
column 「地域活性化」と「にぎわい作り」 p.96
第6章 私たちに何ができるんだろう? p.99
column 地域活性化の勘違い p.112
第7章 的はずれな「活性化」の取り組み p.115
column 地域活性化ホームページあるある p.144
第8章 「地域活性化」なんて頑張るだけ無駄? p.147
column 自治体主導の落とし穴 p.174
第9章 わかった! 私たちのはじめの一歩 p.177
column ピエロが今、求められている p.190
第10章 地方は活性化するか否か p.193
おわりに p.198
奥付け p.200


萌え本分類:コミック型。
ナビゲーター:コミック部分の登場人物。女子高生のほとり、いくの、いづみ、めぐみ、藤子。担任教師の峰岸。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は青、桃色。罫線つきノートや方眼紙の柄を背景にナビゲーター、ほとりのイラスト。
中表紙:無地の背景にタイトルロゴ(サイズ違い)を配する。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、二段組みが基本。
構成・設定:  巻頭から8ページの「登場人物」まではカラー、以後巻末まではモノクロ印刷。本文全体は、見開き2ページの導入漫画 「ごあいさつ」と10章で構成される。各章は章扉が1頁、10~26頁のコミックと3頁分の文章解説「column」で構成される。章扉は続くコミック部分の1ページ目をトリミング・反転&網掛けした背景に章タイトルを配置。コミック部分は「地方都市に暮らす女子高生たちが自分達の暮らす街の衰退化を目の当たりにして、地方の活性化について考え、担任教師を巻き込んで行動を起こす」というストーリーに沿って進行する。章末のcolumnは作者によるその章の解説で、図版やカットが挿入される場合もある。コミック部分は、主人公の女子高生たちが同好会「」みのり高校地域活性化研究会」を立ち上げて行動を起こそうとするところで終幕。索引・参考文献などは付属しない。

評価:
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当はこばやしたけしさん。秋田県在住の漫画家で、秋田県紹介本『 あきたをおしえて!!(知らなきゃソンする!?あきたのアレコレ。) 』(くまがい書房刊、12/04)
の著者。水準は並で取りたてて論じるほどの特徴はない。実はこの「特徴がない」ところが結構重要だったりする(後述)。
テーマ萌え度: いわゆる「ご当地本」であるが、単なる地方紹介にとどまらず、衰退しつつある地方都市の現状を紹介し、地域活性化活動の問題点とその解消法に考察する「地域活性化を正面からあつかったコミック本」である点が特徴。作者が地方在住の漫画家で専門書のコミック化や自治体主導の地方PR本ではないので、現状分析には一切の遠慮がない。特に第6章から第8章あたりの内容は、単純で癖のない絵柄で、かわいい女子高生たちが遠慮なく本音を吐くので痛快。本作は「地方都市」の問題をあつかっているだけではなく、実は「大都会の郊外地域」が抱える問題とも通じる点が多いのではないか、とも感じた。コミック本の可能性が感じられる一冊となっている。
萌え本的意義: 学研プラスは2015年10月01日に学研マーケティングが学研教育出版・学研パブリッシングと合併して発足
学研発行の萌え本としては確認されている範囲で、『 おじさん画報 』(12/12)に次ぐ9冊目。
 地方文化に関する類書としては上記の『 あきたをおしえて!!(知らなきゃソンする!?あきたのアレコレ。) 』(くまがい書房刊、12/04)のほかに、
(萌える都道府県)もえけん 』(エンターブレイン刊、06/02)、
(方言女子は好きですか?)まんがと声で楽しむ福岡弁 』(マイクロマガジン社刊、15/05)などがあげられる。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介ブログ記事:

BLOGOS  2015年11月06日づけ記事 より、
マンガ「地方は活性化するか否か」など 【石破茂】
http://blogos.com/article/143264/
「 地方創生を女子高校生が論じる、という試みはとても面白く、かつ彼女たちの口を借りて語られる「地方創生失敗のパターン」即ち「やりっぱなしの行政、頼りっぱなしの民業、全然関心なしの市民」は、まさしく物事の本質を突いていると得心させられます。御一読をお勧め致します。 」

2015年11月19日づけ記事 より、
「地方の問題をわかりやすく伝えたかった」~マンガ「地方は活性化するか否か」作者・こばやしたけし氏インタビュー~
http://blogos.com/article/144840/
 本書の執筆意図や、ネタ集めについて、読者からの反応や今後の展開の目算などについて、BLOGOS編集部のインタビューに応答。


著者の原作サイト:
Web4コマ 地方は活性化するか否か
http://minorikou.blog.jp/
 本書原作の4コマ漫画(2016年01月20日現在、第113話まで)を連載し、その他各種の関連情報を発信。
2015年12月末の第107話 までが書籍収載分。
2016年01月始めの第108話 から「第2部」を開始。
 原作となった連載は4コマ漫画形式。本書の書籍化に当たっては単純な転載ではなく全面的な改稿が加えられており、基本的な筋の運びは同一であるもののほぼ全体が加筆・訂正・編集されて本格的なストーリー漫画形式に改訂されている

 >書籍化情報
http://minorikou.blog.jp/archives/cat_1149620.html
  2015年05月以降の「書籍化の状況・情宣」記事をまとめ。

>同、公式Twitter:
WEB4コマ「地方は活性化するか否か」 @chiikizone
https://twitter.com/chiikizone

>同、公式Facebook:
地方は活性化するか否か
https://www.facebook.com/minorikou


学研出版サイト紹介ページ
 基本情報のみ。

同、プレスリリース:
PR TIMES  2015年10月20日づけ記事、
前代未聞の「地域活性化」WEBマンガが待望の書籍化!『地方は活性化するか否か~マンガでわかる「地方」のこれから~』10月20日発売!
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000007512.html
「累計270万PV超えの人気WEBマンガ「地方は活性化するか否か」(http://minorikou.blog.jp/)を再構成・大幅加筆を行った書籍版『地方は活性化するか否か~マンガでわかる「地方」のこれから』を10月20日に発刊いたしました。現代社会のキーワード「地域活性化」「地方創生」のヒント満載の一冊です。 」
 帯つきの書影、内容見本を掲載。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazon、honto、楽天の発売日は10月20日、その他の発売日は11月との記載が主。
本書発行と同時に電子書生版が配信されている。価格はほぼ同一。
10月25日、郊外型書店の店頭で確認。
 発刊後3週間で増刷決定(Re-A(秋田を伝えあう)、2015/12/16)とか、
https://re-akita.jp/article/post-391
「秋田駅西口バスターミナル」に挑発的なA0サイズのポスター広告設置とか、
https://twitter.com/attake_/status/674197602829623297
読売新聞主催の「地方創生フェス(16/02/27予定、渋谷ヒカリエホール)」にて、
石場茂地方創生担当大臣とこばやしたけし氏のトークセッションが開催予定など、種々反響が大きい。
http://www.yomiuri.co.jp/project/mirai/chiho-sosei/

 上記の各サイト間では、サブタイトルの表記(有無)に振れがみられる。
Amazon.co.jp        地方は活性化するか否か (マンガでわかる地方のこれから)
honto             地方は活性化するか否か マンガでわかる『地方』のこれから
楽天ブックス        地方は活性化するか否か
セブンネットショッピング 地方は活性化するか否か マンガでわかる『地方』のこれから
紀伊国屋書店       地方は活性化するか否か
公式サイト上        地方は活性化するか否か マンガでわかる地方のこれから
同Twitter・Facebook上  地方は活性化するか否か

(マンガでわかる)D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」3

2015年12月16日 | ★★★☆☆
『 (マンガでわかる)D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」3 』
藤屋 伸二 (監修), nev (イラスト)

 
宝島社 (発行)
B6判、ソフトカバー、160ページ
2015/12/25発行
ISBN-13 978-4-8002-4630-1
NDC分類: 159

定価 :1,080円(税込み)


 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
「不動のメンタル」で人生を切り拓くには? D・カーネギーによる自己啓発書の金字塔「道は開ける」のエッセンスを、まんがで詳しく紹介する。ジャケットそでに切り取って使うしおりつき。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
累計188万部を突破した『まんがでわかる』シリーズ、今回はデール・カーネギーの『道は開ける』の内容をストーリー仕立てで紹介。悩むとは立ち止まること。悩みを振り切って、人生を前に進める考え方を解説します。『まんがでわかる』のカーネギーシリーズ完結編


目次 p.02
主な登場キャラクター p.04
Chapter1 毎日に区切りをつけて 1つずつ物事をこなす p.05
 お座敷 拾六 「いま」を生きるから「未来」が開かれる p.06
 一日の始まりと終りを意識して、毎日に懸命になる p.24
 Column01 今日という日を大切にする時“Just For Today” p.26
Chapter2 悩みの正体を理解し 事実だけと向き合う p.27
 お座敷 拾七 見方を変えれば悩みは悩みでなくなる p.28
 悩みと戦略的に向き合い、状況を冷静に把握する p.46
 Column02 カーネギーの生徒の成功体験に学ぶ p.48
Chapter3 悩みを断ち切る一線を 先に決めておく p.49
 お座敷 拾八 「悩むか悩まないか」は自分が決める p.50
 「何処まで悩むか」は自分で主体的に選択する p.68
 Column03 お金の不安を減らす カーネギー流・家計術 p.70
Chapter4 「感謝されたい」という 欲を手放す p.71
 お座敷 拾九 感謝や恩返しを期待しない p.72
 人に期待して落胆するより自分を磨くことに集中する p.90
 Column04 カーネギーが拾い集めた 達人達の言葉 p.92
Chapter5 どんなに不利な状況も 手持ちの武器で工夫する p.93
 お座敷 弐拾 己を究め「一流の自分」を目指す p.94
 「この状況で何ができるか」と考える癖をつける p.112
 Column05 どんな状況でも使える 不安の解消法は“思いやり” p.114
Chapter6 自己の改善に熱心な人は 非難に動じない p.115
 お座敷 弐拾壱 自分が自分の最大の批判者となる p.116
 自分の弱さを認めることで心は揺るがなくなる p.132
 Column06 メジャーリーグ監督生活50年!不安を乗り切った伝説の男 p.134
Chapter7 テキパキと仕事をこなし 疲労から心を守る p.135
 お座敷 弐拾弐 忙しくても晴れた心を保つには p.136
 仕事を工夫して「やり残し」のストレスを生まないようにする p.154
 Column07 やる気のスイッチを入れたいときは 仕事と睡眠の仕方を見直そう p.156
おわりに p.157
スタッフリスト p.159
原著者・監修・イラストレータ紹介、奥付け p.160


萌え本分類:コミック型。
ナビゲーター:コミック部分の登場人物。新人芸者のこずえと実家の電気店を手伝う兄の悦郎、先輩芸者の市子、兄の友人の野崎ほか。

カバー表紙:タイトルは縦書き。タイトルの字色は白と黒(赤)。無地の背景に登場人物の集合イラスト。
中表紙:紅葉の写真を背景に、メインタイトル、著者名を配する。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組みが基本。Column部分は横書き一段組み。
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。本文全体は7章からなり、各章は和風の写真(花を浮かべた手水鉢と柄杓、後述の第一巻後半のものと同一)を背景にタイトルと緒言を置く。章内は各々18頁のコミックと文書解説2頁、コラム1頁で構成される。
コミック部分は「芸者生活4年目をむかえ、一人前の芸者となる過程で様々な壁に突き当たり悩むこずえ、周囲の人々に生じる家業継承、介護利殖、就職や家庭内の悩みなど様々な人間関係の問題を、こずえ達はカーネギーの「路は開ける」を実践することで解決していく」というストーリーに沿って進行。各章ごとにキャラクターの台詞の背景として、カーネギーの著作からの引用文が(横書きの囲み形式で)挿入される。解説部分は見開き2頁で、その章の文章解説と「問題解決のための方法論の図解」を提示。各章末のコラムでは、原作者D. カーネギーの逸話や関連事象を紹介。索引や用語解説、参考文献などは付属しない。カバーの折り返し部分には、切り取り型の「カーネギーの言葉」栞が付属している。
 全体の形式は前書『 -D.カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 』(15/04)、『 -D.カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」2 』(15/10)に沿ったものとなっており、カットロゴや章扉の背景写真の共用もみられる。

評価:
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当は、『 -ドラッカー リーダーシップ論 』、『 -「人を動かす」「道は開ける」 』、『 -「人を動かす」「道は開ける」2 』に続き「 (まんがでわかる)- 」シリーズ4冊目、のnevさん。同社刊の「(まんがと図解でわかる)- 」シリーズに参加暦あり。漫画自体の完成度は高いが女性漫画の絵柄で萌え度はそれほど高くはない。
テーマ萌え度: デール・カーネギーの著作で自己啓発書の元祖ともいわれる「人を動かす」(1937年刊)および「道は開ける」(1948年刊)の解説書の3冊目で、本書は2冊のうち「道は開ける」の解説が主体。原著の内容についての直接的な言及はコミック内の囲み分と解説部分のまとめに限られ、内容を学ぶというより漫画を読むことでエッセンスを身につけるための入門書的位置づけの一冊といえるが、原著の骨子は過不足なく盛り込まれている。本書の主体であるコミック部分は独立したストーリー構成となっているが、キャラクター、プロットとも前2冊の直接的な続編。完結編となる本書では、主人公のこずえを含む主要キャラクターのそれぞれが、結婚や就職、転職など新しい岐路へと踏み出していく。原著の内容を声高に解説しない姿勢は本書でも保たれており好感が持てる。
萌え本的意義:  宝島社発行の萌え本としては、『 (まんがでわかる)D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」2 』(15/10)に次ぐシリーズ3冊目にして最終巻。B6版の「 (まんがでわかる)- 」シリーズでは11冊目。総計では41冊目となる。
 D.カーネギー関連の類書としては、シリーズ前2巻以外に、
(マンガでわかる)新訳 道は開ける 』(角川書店/KADOKAWA発行、15/01)、
(コミックと図解でわかる)道は開ける 』(KADOKAWA/中経出版刊、15/07)、
(D・カーネギー)(マンガで読み解く)人を動かす 』(創元社刊、15/09)の3冊が既刊。
これらの中ではジャンルの元祖たる宝島社の刊行物であり、またこれらのなかで唯一の「3冊シリーズ発行」だけあって出来は上々。前シリーズ「 -7つの習慣 」と同じく「各巻ごとに帯の色を変える」点などにも、シリーズとしての統一感を感じさせる工夫がみられる。カバー折り返し部分の「切り取り式栞」など細かい仕掛けも嬉しい。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介記事:

監修担当、藤屋伸二さんの公式サイト:
藤屋ニッチ戦略研究所
http://niche-strategy.co.jp/
おしらせ  2015年12月13日づけ記事、
新刊が出ました。
http://niche-strategy.co.jp/201512/1773/
 12月11日に発売、との記載あり。
「 「人を動かす」「道は開ける」とは、自分自身が変わることにほかなりません。
人が動かなくても、自分の心を変えることで、道が開変えることは多々あります。
人に影響力を与えなければならない仕事に就いている人は、ぜひ、ご一読ください。 」

宝島社紹介ページ
http://tkj.jp/book/?cd=02463001
 監修者、イラストレーターのプロフィールあり。
内容見本12頁分へのリンクあり。


Amazon.co.jp          の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazon、honto、公式の発売日は12月11日、その他の発売日は12月との記載が主。
12月12日、駅前書店の店頭にて購入。

 上記の各サイト間でタイトル表記に振れがみられる。
Amazon.co.jp        まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」3
honto             まんがでわかるD・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 3
楽天ブックス        まんがでわかるD・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」(3)
セブンネットショッピング まんがでわかるD・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 3
紀伊国屋書店       まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」〈3〉
公式サイト上        まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」(3)