『アキバ系な起業のしかた(趣味を仕事にする方法) 』
アキバ系企業研究フォーラム (著),
秀和システム (発行)
A5判、ソフトカバー、368ページ
2006/06/10発行
ISBN-13 978-4-7980-1336-6
NDC分類: 007.3
定価 :1,680円(税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、この数年の間にパソコンやゲーム関連業界で起業・独立した、5人の方々へのインタビューを中心にまとめた本です。「起業とは会社を作ってからの仕事が全てだ」という前提のもと、いわゆる「会社の作り方のハウツー」よりも、起業したあと何をしてきたかを中心に話を伺いました。
内容(下記出版社の公式ページより)
起業のハウツー本、あるいは読み物としても面白く、アキバ系の会社を起こすために必要なことを分かりやすくアドバイスしています。趣味を仕事にしたいと考えている人だけでなく、アキバ系業界の舞台裏を知りたい人にもオススメです。
目次 p.04
第1章 1人でソフトウェア会社を作る―クロノス・クラウン合資会社 p.05
第2章 美少女ゲーム会社をつくる―Lass(有限会社ラズエル) p.75
第3章 1人でゲーム会社をつくる―合資会社 自転車創業 p.197
第4章 ゲーム関連書籍の編集プロダクションをつくる―TRAP(トラップ) p.257
第5章 秋葉原で店を開く―海亀有限会社 p.323
作者紹介 p.367
奥付 p.368
萌え本分類:インタビュー集型。
ナビゲーター:カバーイラスト及び本文中の挿絵に、無名のメイド服少女が登場。
カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は白黒の縁付きに青、緑、赤、赤~黄色系のグラデュエーション。幾何学模様の背景にPCとペンタブレットを持ったメイド服少女のイラスト。
中表紙:カバーイラストのモノクロ版。
折込ポスター:なし。
本文:本文は、縦書き一段組みで脚注つき。差込みデータ部分の組みは種々雑多。
構成・設定: PC・ゲーム業界で独立、起業した個人・グループの代表5名へのインタビュー集。ソフトウェア開発、美少女ゲームの制作、一般ゲームの製作、ファンブックの編集業務、秋葉原に店舗を開く、の5業種について、起業のいきさつ、設立時からの経緯や業績、現況と今後の展望、苦労話などを聞き取りまとめてある。
評価:
萌え絵度: カバーイラストの担当は「的良みらん」さん。イラスト彩色を担当した「雁歌」さんが2~4章の挿絵も描いており、ここに表紙のメイド少女が登場している。その他萌え成分としては、本文中で取り上げた「美少女ゲーム」関連のパッケージやサンプルイラストが多数。
テーマ萌え度:ゲームブック風の表紙カバーに対して、本文のインタビュー内容は非常に硬派。仕事の内容に関する事項はもちろん、起業や法人(合資会社、有限会社)化の詳細およびメリット・ディメリット、手持ち資金の必要額に運転資金の工面、仕事の取り方から求人の実際、今後の事業展開の抱負に至るまで詳細かつ平易にまとまっている。関連業界の内情もうかがわれ、興味は尽きない。ただし、サブタイトルにある「趣味を仕事にする方法」に関してのノウハウを期待してこの本を読んでもおそらく無駄。世の中そんなに甘くないわ。
萌え本的意義: 秀和システム発行の萌え本としては、現在確認できている範囲で『魔法のトンネルSoftEther (2004/06発行) 』『ぽえりな (2004/07発行) 』『解析魔法少女美咲ちゃん マジカル・オープン! (2004/07発行) 』に次ぐ4冊目で、本書以降2009年ころまで一旦萌え系書籍の発行が途絶える。
類書としては、『(元店長が暴露する)アキバPCショップの秘密』(毎日コミュニケーションズ 2004/01刊)、『(萌える!!)就職読本(アキバ系企業でプロになる!)』(彩図社 2009/06刊)など。また職種関連の萌え本としては『ボク達のハローワーク(~萌え職業案内所~) 』(ビデオ出版 2008/02刊)などが該当。
発行年代(2006年)のアキバ文化解説書として、らしさを出すためにカバーイラストや挿絵の一部に萌え絵を使用した硬派の解説本。
総合萌え度 :★★☆☆☆
紹介ブログ記事:
叡智の禁書図書館<情報と書評> 2011年10月30日づけ記事、
「アキバ系な起業のしかた」アキバ系起業研究チーム 秀和システム
http://library666.seesaa.net/article/232857433.html
「出版社が異色なシステム・情報系メインのところだったので、よくもまあ、こんなの出したなあ~と図書館で流し読みした。
表紙のチャラさにも関わらず、中身は非常にまともな起業本。
流通関係や税金、海外契約まで触れていて、正直ビックリした!
実際に起業した経験からも、本書内でも率直に書かれてもいますが、好きで会社起こしても、まあ、儲からないでしょうね。うまくいっても、食っていければ御の字のレベルかと。
普通にお仕事して趣味でやるならばいいのでしょうが、凡人がやって、楽できることはありませんね。通常の何倍も苦労して、ようやく並以下ギリギリ。 」
好きでなきゃできない、そういうお仕事だという事。
インタビュー元、クロノス・クラウンさんのBlog:
クロノス・クラウン 2006年06月04日づけ記事、
[本] 「アキバ系な起業のしかた」感想
http://crocro.com/news/20060604014103.html
「表紙は電車で読むにはこっぱずかしい萌え絵で困ったのですが、中身は非常に真面目な本でした。
趣味を仕事にした人たちの、割とぶっちゃけな話が聞けるという内容。
起業の手続きとか、諸業務のこととか、お金の話とか、日々のこととか、何を考えて仕事をしているかとか。
自分も含め、普段飲みの席などで話していることしか書いていない気もしますが、そういう知り合いがいない人にとっては新鮮な内容だと思います。 」
秀和システムの紹介ページ:
http://www.coremagazine.co.jp/book/majutsu_taizen.html
(絶版表示あり)
Amazon.co.jp の紹介頁(中古品のみ)
オンライン書店bk1 の紹介頁(購入不可)
楽天ブックス の紹介頁(品切れ)
セブンネットショッピング の紹介頁(絶版再販未定)
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(入手不可)
付記:
公式サイト上の発売日は06月01日、紀伊国屋の発売日は06月10日。
上記記事で取り上げた各個人・グループについて、2012年2月現在の活動状況を挙げる。
「合同会社 クロノス・クラウン」公式サイト:クロノス・クラウン →活動中
http://crocro.com/
「有限会社ラズエル」公式サイト:LASS →活動中
http://lass.jp/
「合資会社自転車創業」公式サイト:自転車創業HP →活動中
http://www.anos.jp/
「株式会社TRAP」:(連絡用仮置きページ) →活動確認できず
http://trap-web.jp/
「海亀有限会社」 公式サイト:秋葉原の三月兎! →活動中
http://www.march-rabbit.jp/
法人向けサイト:ゲームパーツ・PCサプライ, 海亀有限会社 →活動中
http://www.umi-game.jp/
本書刊行後7年が経過した現在でも4/5が活発に稼働中、というのは流石というべきか。
アキバ系企業研究フォーラム (著),
秀和システム (発行)
A5判、ソフトカバー、368ページ
2006/06/10発行
ISBN-13 978-4-7980-1336-6
NDC分類: 007.3
定価 :1,680円(税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、この数年の間にパソコンやゲーム関連業界で起業・独立した、5人の方々へのインタビューを中心にまとめた本です。「起業とは会社を作ってからの仕事が全てだ」という前提のもと、いわゆる「会社の作り方のハウツー」よりも、起業したあと何をしてきたかを中心に話を伺いました。
内容(下記出版社の公式ページより)
起業のハウツー本、あるいは読み物としても面白く、アキバ系の会社を起こすために必要なことを分かりやすくアドバイスしています。趣味を仕事にしたいと考えている人だけでなく、アキバ系業界の舞台裏を知りたい人にもオススメです。
目次 p.04
第1章 1人でソフトウェア会社を作る―クロノス・クラウン合資会社 p.05
第2章 美少女ゲーム会社をつくる―Lass(有限会社ラズエル) p.75
第3章 1人でゲーム会社をつくる―合資会社 自転車創業 p.197
第4章 ゲーム関連書籍の編集プロダクションをつくる―TRAP(トラップ) p.257
第5章 秋葉原で店を開く―海亀有限会社 p.323
作者紹介 p.367
奥付 p.368
萌え本分類:インタビュー集型。
ナビゲーター:カバーイラスト及び本文中の挿絵に、無名のメイド服少女が登場。
カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は白黒の縁付きに青、緑、赤、赤~黄色系のグラデュエーション。幾何学模様の背景にPCとペンタブレットを持ったメイド服少女のイラスト。
中表紙:カバーイラストのモノクロ版。
折込ポスター:なし。
本文:本文は、縦書き一段組みで脚注つき。差込みデータ部分の組みは種々雑多。
構成・設定: PC・ゲーム業界で独立、起業した個人・グループの代表5名へのインタビュー集。ソフトウェア開発、美少女ゲームの制作、一般ゲームの製作、ファンブックの編集業務、秋葉原に店舗を開く、の5業種について、起業のいきさつ、設立時からの経緯や業績、現況と今後の展望、苦労話などを聞き取りまとめてある。
評価:
萌え絵度: カバーイラストの担当は「的良みらん」さん。イラスト彩色を担当した「雁歌」さんが2~4章の挿絵も描いており、ここに表紙のメイド少女が登場している。その他萌え成分としては、本文中で取り上げた「美少女ゲーム」関連のパッケージやサンプルイラストが多数。
テーマ萌え度:ゲームブック風の表紙カバーに対して、本文のインタビュー内容は非常に硬派。仕事の内容に関する事項はもちろん、起業や法人(合資会社、有限会社)化の詳細およびメリット・ディメリット、手持ち資金の必要額に運転資金の工面、仕事の取り方から求人の実際、今後の事業展開の抱負に至るまで詳細かつ平易にまとまっている。関連業界の内情もうかがわれ、興味は尽きない。ただし、サブタイトルにある「趣味を仕事にする方法」に関してのノウハウを期待してこの本を読んでもおそらく無駄。世の中そんなに甘くないわ。
萌え本的意義: 秀和システム発行の萌え本としては、現在確認できている範囲で『魔法のトンネルSoftEther (2004/06発行) 』『ぽえりな (2004/07発行) 』『解析魔法少女美咲ちゃん マジカル・オープン! (2004/07発行) 』に次ぐ4冊目で、本書以降2009年ころまで一旦萌え系書籍の発行が途絶える。
類書としては、『(元店長が暴露する)アキバPCショップの秘密』(毎日コミュニケーションズ 2004/01刊)、『(萌える!!)就職読本(アキバ系企業でプロになる!)』(彩図社 2009/06刊)など。また職種関連の萌え本としては『ボク達のハローワーク(~萌え職業案内所~) 』(ビデオ出版 2008/02刊)などが該当。
発行年代(2006年)のアキバ文化解説書として、らしさを出すためにカバーイラストや挿絵の一部に萌え絵を使用した硬派の解説本。
総合萌え度 :★★☆☆☆
紹介ブログ記事:
叡智の禁書図書館<情報と書評> 2011年10月30日づけ記事、
「アキバ系な起業のしかた」アキバ系起業研究チーム 秀和システム
http://library666.seesaa.net/article/232857433.html
「出版社が異色なシステム・情報系メインのところだったので、よくもまあ、こんなの出したなあ~と図書館で流し読みした。
表紙のチャラさにも関わらず、中身は非常にまともな起業本。
流通関係や税金、海外契約まで触れていて、正直ビックリした!
実際に起業した経験からも、本書内でも率直に書かれてもいますが、好きで会社起こしても、まあ、儲からないでしょうね。うまくいっても、食っていければ御の字のレベルかと。
普通にお仕事して趣味でやるならばいいのでしょうが、凡人がやって、楽できることはありませんね。通常の何倍も苦労して、ようやく並以下ギリギリ。 」
好きでなきゃできない、そういうお仕事だという事。
インタビュー元、クロノス・クラウンさんのBlog:
クロノス・クラウン 2006年06月04日づけ記事、
[本] 「アキバ系な起業のしかた」感想
http://crocro.com/news/20060604014103.html
「表紙は電車で読むにはこっぱずかしい萌え絵で困ったのですが、中身は非常に真面目な本でした。
趣味を仕事にした人たちの、割とぶっちゃけな話が聞けるという内容。
起業の手続きとか、諸業務のこととか、お金の話とか、日々のこととか、何を考えて仕事をしているかとか。
自分も含め、普段飲みの席などで話していることしか書いていない気もしますが、そういう知り合いがいない人にとっては新鮮な内容だと思います。 」
秀和システムの紹介ページ:
http://www.coremagazine.co.jp/book/majutsu_taizen.html
(絶版表示あり)
Amazon.co.jp の紹介頁(中古品のみ)
オンライン書店bk1 の紹介頁(購入不可)
楽天ブックス の紹介頁(品切れ)
セブンネットショッピング の紹介頁(絶版再販未定)
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(入手不可)
付記:
公式サイト上の発売日は06月01日、紀伊国屋の発売日は06月10日。
上記記事で取り上げた各個人・グループについて、2012年2月現在の活動状況を挙げる。
「合同会社 クロノス・クラウン」公式サイト:クロノス・クラウン →活動中
http://crocro.com/
「有限会社ラズエル」公式サイト:LASS →活動中
http://lass.jp/
「合資会社自転車創業」公式サイト:自転車創業HP →活動中
http://www.anos.jp/
「株式会社TRAP」:(連絡用仮置きページ) →活動確認できず
http://trap-web.jp/
「海亀有限会社」 公式サイト:秋葉原の三月兎! →活動中
http://www.march-rabbit.jp/
法人向けサイト:ゲームパーツ・PCサプライ, 海亀有限会社 →活動中
http://www.umi-game.jp/
本書刊行後7年が経過した現在でも4/5が活発に稼働中、というのは流石というべきか。