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萌え萌え!四文字熟語(MOEYON)

2014年02月19日 | ★★☆☆☆
『萌え萌え!四文字熟語(MOEYON) 』
MOEYON選定委員会 (編集)

 
イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、176ページ
2005/03/31 発行
ISBN-13 978-4-86146-057-9
NDC分類: 814.4

定価 :1,470円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
難しい四文字熟語を現代風に再解釈?“蛙鳴蝉噪”な四文字熟語本の登場。“萌え”な美少女のナビゲートで国語力&常識力アップ。


Opening p.02
(登場人物) p.07
目次 p.08
4月 p.09
5月 p.22
6月 p.35
7月 p.47
8月 p.60
9月 p.74
10月 p.88
11月 p.101
12月 p.114
1月 p.127
2月 p.142
3月 p.156
Ending p.172
奥付け p.176



萌え本分類: 事典型。
ナビゲーター: 中二の一馬君、親戚の百合さん、小妖精(?)のれんげとサラ、で計4名。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は紅白の縁つき、グラデュエーションありの5色。ナビゲーター4名の集合イラスト。
中表紙:カバーのイラストの内、少女2名のイラスト。
折込ポスター:なし。

本文: 横書き、一段組み。
構成・設定:  全ページカラー印刷で、章ごとのテーマカラー(12色)あり。母子二人暮らしの一馬君の家に下宿にやってきた遠縁の百合さん。何故か突然現れた小さな女の子れんげ&サラも加わり、無気力少年だった一馬君の生活は彼女たちに引っ掻き回されて大騒ぎに、というストーリーが、Openingから各章内にて不定期に進行。ストーリー部分は頁単位(1~6頁)で、主人公の独白とアイコンつきの掛け合い形式、イラストにより進行する。本文は50音順の四字熟語辞典で、項目ごとに語源解説の「意味」、真面目な「用例」、オタねたの「参考」、「アイコンつきの台詞」などから構成される。月別の12章はストーリー進行によるもので、四字熟語の行とは一致しない。
Endingは1年の終了でストーリーのシメ。イラストレーター紹介、索引、参考文献は付属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーを含めたイラスト担当は「邪武丸」さん。水準は発行年度相当で00年代の萌え絵風。ストーリー担当は相原たかあきさん。
テーマ萌え度: 四文字熟語、というテーマの選択は事典型としては悪くない。しかし用語の選択がかなり日常用語からにかけ離れており、収録されている単語の大半がまったくなじみのない漢語なので、オタねたの「参考」がピンとこないことがしばしばあり「国語力&常識力アップ」に役立つかどうかは疑問。「萌え美少女のナビゲート」についても、ストーリー部分とのつながりが本文中の「台詞」部分以外には全くなく、本書にこのストーリーが付いている意味が感じられない。ラストがウェッティな人情話なのも唐突すぎで萎える。
萌え本的意義:  イーグルパブリシング発行の「萌え萌え- 」シリーズ1冊目で、『 萌え萌え用語の萌え知識 』(05/08)、『 萌え萌えブログの作り方遊び方 』(05/09)、『 萌え萌え! ことわざ辞典 』(05/10)が続刊。『 萌え萌え武器事典 』(06/06)以降の続刊を含めた「萌え萌え- 」シリーズの幕開きとなった。
萌えキャラの登場するストーリーが進行。語句の解説をオタクねたとからめる、カラー印刷など、先行する「萌える- 」シリーズ、「もえたん」シリーズを意識した構成。
児童向けの類書は「ちびまる子ちゃん本」「クレヨンしんちゃん本」「ドラえもん本」などがみられるが、純粋な萌え本としての類書は存在しない(古文、漢文系の学習参考書なら何種類か発行されている)。
また、『 小・中学校の四字熟語を5時間で攻略する本 』(PHP研究所刊、13/05)、『 小学校の全漢字1006を5時間で攻略する本 』(同社刊、11/07)は、カバーのみ萌えイラストつきのいわゆる「なんちゃって萌え本」系。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介記事:

イラスト担当、邪武丸(よこしまたけまる)さんの公式サイト:
んじゃめな本舗のホームページ
http://www.jttk.zaq.ne.jp/ndjamena/top.htm
>お仕事一覧
邪武丸/単行本・連載
 その他、の項目中に、全編のフルカラーイラストを担当、との記述あり。
「 かなりの量デス。 」

同、公式ブログ:
邪武丸のお宿
http://d.hatena.ne.jp/yokoshimatakemaru/
 →本文右側カラムの既刊案内「こんなの描いてます」内に、本書の記載あり。


イーグルパブリシング
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓
(本書に関する記載はない)


Amazon.co.jp         の紹介頁 (中古品のみ)
honto(旧bk1)         の紹介頁 (購入不可)
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁 (絶版重版未定)
紀伊国屋書店        の紹介頁 (注文不可)


付記:
Amazonの発売日は03月31日。その他の発売日は04月との記載が主。
上記書店サイトのなかでは楽天商店のみ品切れの表記がないけど、ここで新刊を買うのは多分無理だろう。


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1 コメント

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Unknown (アルイクス)
2021-01-24 02:58:52
2005年発売のやつですか。
秋葉原でのみ販売されていたと考えています。
当時は、萌えは今ほど一般的ではなかったのですから。

今の時代、あれもこれも萌えであり、萌えキャラは様々な市町村・企業のマスコットキャラとしても存在します。
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