ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社が、NASAのデータ中継衛星“TDRS-L”を搭載した、アトラスVロケットを打ち上げました。
アトラスVは1月23日、フロリダ州にあるケープ・カナベラル空軍基地のSLC-41を離床。
ロケットは順調に飛行し、約106分後に衛星を分離、所定の軌道へ送り込むことに成功しています。
NASAが運用するデータ中継衛星は、高度約3万6000キロの静止軌道から、地球低軌道を周回する国際宇宙ステーションやハッブル宇宙望遠鏡、地球観測衛星などのデータを中継し、ニューメキシコ州ホワイトサンズやグアムの地球局に送信する役割を担っています。
高速で地球を周回する低軌道の衛星と地上局では、直接交信できる時間は短く、送受信できるデータ量が限られてしまいます。
でも、いったん静止軌道上のデータ中継衛星へデータを送信すれば、5倍以上の時間、安定した通信が可能になります。
国際宇宙ステーションと通信する際に、応答にタイムラグが発生するのは、
高度約400キロの国際宇宙ステーションから、さらに高高度のデータ中継衛星と交信し、地上局へ中継する時間のためなんですねー
TDRSの製造はボーイング社が担当していて、打ち上げ時の質量は3454キロ、静止軌道で約15年間に渡り運用される予定です。
“TDRS-L”のTDRSとは、このデータ中継衛星の名前である「Tracking and Data Relay Satellite」の頭文字から取られていて、
続くLはアルファベットの12番目の文字なので、TDRSの12機目の衛星であるということを示しているんですねー
最初のデータ中継衛星“TDRS-A”は、1983年に打ち上げられています。
ただ、1号機から4号機まではすでに引退していて、今運用中なのは5号機から10号機になります。
そして、昨年1月に打ち上げられた11号機“TDRS-K”が、運用に向けたテストの段階にあり、来年には13号機“TDRS-M”と14号機“TDRS-N”の打ち上げも計画されているんですねー
今回の打ち上げに使われたアトラスVは401と呼ばれるもので、
構成はフェアリングの直径が4メートル、固体ロケットブースターが無く、セントールと呼ばれる上段のエンジンが1基というものです。
アトラスVはロッキード・マーティン社によって開発されたロケットで、打ち上げは今回で43機目となります。
2007年に一度、予定より低い軌道に衛星を投入してしまった以外は、安定していて成功続けています。
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の次の打ち上げは、“GPS-2F”を搭載したデルタIVロケットが2月20日に予定されています。
アトラスVロケットの方は、偵察衛星“NROL-67”を搭載して3月25日に打ち上げ予定になっています。
アトラスVは1月23日、フロリダ州にあるケープ・カナベラル空軍基地のSLC-41を離床。
ロケットは順調に飛行し、約106分後に衛星を分離、所定の軌道へ送り込むことに成功しています。
NASAが運用するデータ中継衛星は、高度約3万6000キロの静止軌道から、地球低軌道を周回する国際宇宙ステーションやハッブル宇宙望遠鏡、地球観測衛星などのデータを中継し、ニューメキシコ州ホワイトサンズやグアムの地球局に送信する役割を担っています。
高速で地球を周回する低軌道の衛星と地上局では、直接交信できる時間は短く、送受信できるデータ量が限られてしまいます。
でも、いったん静止軌道上のデータ中継衛星へデータを送信すれば、5倍以上の時間、安定した通信が可能になります。
国際宇宙ステーションと通信する際に、応答にタイムラグが発生するのは、
高度約400キロの国際宇宙ステーションから、さらに高高度のデータ中継衛星と交信し、地上局へ中継する時間のためなんですねー
TDRSの製造はボーイング社が担当していて、打ち上げ時の質量は3454キロ、静止軌道で約15年間に渡り運用される予定です。
“TDRS-L”のTDRSとは、このデータ中継衛星の名前である「Tracking and Data Relay Satellite」の頭文字から取られていて、
続くLはアルファベットの12番目の文字なので、TDRSの12機目の衛星であるということを示しているんですねー
最初のデータ中継衛星“TDRS-A”は、1983年に打ち上げられています。
ただ、1号機から4号機まではすでに引退していて、今運用中なのは5号機から10号機になります。
そして、昨年1月に打ち上げられた11号機“TDRS-K”が、運用に向けたテストの段階にあり、来年には13号機“TDRS-M”と14号機“TDRS-N”の打ち上げも計画されているんですねー
今回の打ち上げに使われたアトラスVは401と呼ばれるもので、
構成はフェアリングの直径が4メートル、固体ロケットブースターが無く、セントールと呼ばれる上段のエンジンが1基というものです。
アトラスVはロッキード・マーティン社によって開発されたロケットで、打ち上げは今回で43機目となります。
2007年に一度、予定より低い軌道に衛星を投入してしまった以外は、安定していて成功続けています。
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の次の打ち上げは、“GPS-2F”を搭載したデルタIVロケットが2月20日に予定されています。
アトラスVロケットの方は、偵察衛星“NROL-67”を搭載して3月25日に打ち上げ予定になっています。