宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

3回目の超音速飛行試験を無事完了 “スペースシップ2”

2014年01月16日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
ヴァージン・ギャラクティック社の“スペースシップ2”が、1月10日に3回目となる超音速飛行試験を実施しました。
最大速度マッハ1.4、到達高度は過去最高の約22キロを記録し、試験は無事完了しています。
“スペースシップ2”はこれまでに28回の滑空飛行と、2回のロケットモーターを噴射しての動力飛行を実施しています。

3回目となる動力飛行の目的は、機体に装備された姿勢制御システムの試験と、機体尾部に施された新しい耐熱コーティングの試験を行うこと。

飛行試験は1月10日に行われ、モハーヴェ空港から“ホワイトナイト2”に吊るされて離陸。
高度約14キロで分離後、“スペースシップ2”はロッケトモーターに点火、約20秒間燃焼し続け、機体はこれまでの試験でもっとも高い、高度約22キロにまで達しました。

そして、姿勢制御システムを使っての機体制御、耐熱コーティングも想定通り機体を高熱から守り、試験は成功に終ったんですねー
13分にわたる飛行の後、
“スペースシップ2”は無事に着陸しています。


“スペースシップ2”は、現在ザ・スペースシップ・カンパニーによって開発が行われ、ヴァージン・ギャラクティック社によって運用される予定の“サブオービタル宇宙船”です。

“サブオービタル宇宙船”とは、スペースシャトルやソユーズ宇宙船などとは異なり、地球を回る軌道には乗らないんですねー

でも、一般的に宇宙とされている高度100キロを飛行する宇宙船です。
宇宙にいられる時間は数秒なんですが、“青い地球”や“黒い空”を眺めることができ、自由落下時には無重力状態も味わえたりします。

現在、いくつかの会社によって“サブオービタル宇宙船”の開発が行われていて、
その中でも“スペースシップ2”は、もっとも実現に近い機体なんですねー

まだ宇宙空間に達したことがないのですが、
ヴァージン・ギャラクティック社では今年中の商業飛行を目指しています。
時期は明らかにされていないのですが、そう遠くはないうちに高度100キロを超える飛行試験が行われるはずですよ。


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