英語学習には有効
2023年5月のMIZUNO Katsuyaブログで、チャットAIについて書きました。その後も必要に応じて試しています。
感想はその時と基本的には同じで、「チャットAIは、英語学習にはとても有効」です。例えば、作文(英検のライティングテストなど)を添削をしてもらう場合は、上手に使えば学習効果が上がると思います。但し、生徒さん達が「AIに作文してもらう」のは自分の勉強にはなりません。
チャットAIの回答は?
私は、3種類のチャットAIを試していますが、それぞれほぼ同じ様な回答の時もありますが、かなり異なっている時もあります。
例えば、英検ライティングテストで、私の印象では50~60%少々の答案が、3種類のチャットAIで採点を試してみると、以下のようです。
チャットA(仮名)→30%程度の出来ということで不合格の判定。改善点は指摘してくれる。
チャットB(仮名)→改善点はチャットAよりも詳しく教えてくれるが、合否の判定はない。
チャットC(仮名)→改善点はあまり指摘せずに、十分に合格との判定。
結論として、1つのチャットAIだけではなく、複数を試してみて、自分自身で総合的に判断することが必要だと思います。
チャットAIの注意点
3つのチャットAIは、語法・文法について、私が気づかないことを指摘してくれます。しかし、時々、チャットAIが指摘している文法の改善点が間違っていることがあります。それを私が指摘すると、間違いを認めて訂正することもあります。(その訂正がさらに間違っていることもあります。)
また、まとまりのある文章の内容そのものについては、AIが考えたものは、無難であまり面白くないことが多いです。やはり自分で考えるべきです。
AIの回答はあくまでも参考として使うもので、完全に信用することは危険だと思います。そして、AIが導き出した回答が適切かどうか、自分自身で判断する力が必要です。
チャットAIの今後
今後、AIはさらに進歩して、上記のような問題点は改善されて行くと思います。そして、講師も生徒さん達も、AIを有効に使う時代はすぐそこまで来ている(いや来ている)と思います。
例えば、英検のライティング添削は、講師が添削するには数とスピードには限界があります。上記のような問題点を頭に入れた上で、上手に使っていくことは必要だと思います。特に、2024年度から英検のライティング問題が増えるので、チャットAIを併用した方が、より数多くの答案を添削することが出来る(生徒さん達の立場で言えば沢山の問題をこなすことが出来る)ようになります。
1968年のSF映画「2001年宇宙の旅」の中で、高度に発達した“コンピュータの反乱”が描かれています。今後、AIが映画のように“敵”にはならずに、今よりもさらに私たちを助けてくれる存在になってくれることを願っています。そして、チャットAIが英語学習を有効に進めるための“味方”になることを期待しています。
<追伸>
関連事項は以下をクリック
「チャットAI」
https://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/176b4610af9efc945fabb118d10adadd