MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

バランスが悪い!?

2019-10-24 02:33:39 | 英語教室

 バランスが悪い!?

 英検の結果を見て、保護者様からこのような声を伺うことがあります。

「リスニングは出来ているけど、筆記が出来ていない・・・。」

 私は、このようにお答えしています。

「問題はないです。教室に通っているほとんどの皆さんが筆記よりもリスニングの方が良いです。筆記は後から付いてきます。」

(但し、極端にバランスが悪いのは問題です。下記「注意」参照。)

  「弱点補強」vs.「良い点を伸ばす」

 当教室の皆さんは、英語が得意です。中高生の場合、少なくとも自分の中では他の科目と比べて良い場合は多いです。特にリスニングなどの音声面が得意です。リーディングも英語が英語として頭に入っていく生徒は多いです。ただ、文法はそれに比べれば少し劣るかもしれません。

 私は、これを悪いこととは思いません。文法が苦手なのではなく、プラスで考えれば「リスニングなどの音声面やリーディングが得意」なだけです。英語のテストの点数は、とても良い生徒が多い訳ですから。文法も平均よりもかなり上の場合が多いです。

当教室では、文法を軽視している訳ではありません。一般的な文法説明?よりも、かなり分かりやすく、効率よく指導していると、私は思っています。文法用語は多用せず、視覚的・感覚的に分かるように努めています。そして、文法学習でも沢山の音声練習を行っています。

 実際、当教室の生徒のみを見てみると、英語がよく出来る生徒は、「音声面が良く、文法はそれよりは落ちる(とはいえ平均よりは良い)」という場合が多いです。逆に、文法の方が得意な生徒は、英語テストの点数は、結局、音声面の方が得意な生徒よりも劣っている場合が多いです。(もちろん両方とも極めて高いレベルの生徒もいます。)

 よく「苦手克服」と言われます。確かにそれは必要だと思います。しかし、絶対に忘れてはいけないことがあります。それは、「得意なところをさらに伸ばす」ということです。私は、得意なところを伸ばせば、それが自信につながり、少しずつ苦手な部分も補ってくれると思います。

 「キミはそこが悪いところだから、そこをなおしていこう」ということも、耳の痛い話ではありますが、必要だと思います。しかし、「キミのここが良いところだから、そこは大切にして、もっと伸ばしていこうということは絶対に忘れはいけません。その方がやる気が起こると思います。

 「良いところをさらに伸ばす」ということは、忘れがちな、でも、とても大切なことだと思います。

 

 補足:CSEスコア

  英検の合否は、CSEスコアによって決まります。CSEスコアは、1次試験の場合、従来の筆記・リスニング・ライティング(3級以上)の3分野または2分野(5&4級)[技能ごと]の問題数は異なっていても、問題数に関係なく、各技能にスコアを均等に配分されています。したがって、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります。但し、同じ技能の問題であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じです。

 各級の技能別の満点スコアは、以下のようです。

   1級:850点(3分野合計2550点)

 準1級:750点(3分野合計2250点)

    2級:650点(3分野合計1950点)

  準2級:600点(3分野合計1800点)

   3級:550点(3分野合計1650点)

   4級:500点(2分野合計1000点)

   5級:425点(2分野合計850点)

 注意

 同じ正答数であっても回次により、CSEスコアは異なります。

 正答率の目安は、2級以下の場合、6割程度です。

 確かな情報によると、ライティングテストが0点だったら、従来の筆記とリスニングが出来ていても、合格することが出来ないとのことです。

つまり、上記のように、極端にバランスが悪いと合格基準に達することが出来ないので要注意です。

 

 


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音読は大切です!

2019-10-20 02:09:39 | 英語教室

 卒業生の声

 先日、当教室の卒業生で筑波大学3年のO.Y.さんから手紙を頂きました。彼は、今年の9月、カナダ・ビクトリア大学のStudy Programに参加したそうです。そして、こんなことを書いてくれています。

  『カナダの先生も、second languageとして英語を学ぶ人は、声を出して読むことを繰り返すことは大切だと言っていました。』

 教室でも先生がいつも伝えている事ですね。彼は、“音読がとても役に立った”ということを大学が決まった直後に、「卒業生の声」でもこのように書いてくれています。

 『LLでの繰り返しの音読(音声?)学習は始めはこんなに何度も同じことを繰り返し口に出すことに意味があるのかと疑問に思うこともありましたが、高2の時に高校の海外派遣でイギリスに行った際、英語だらけの環境でとっさに出た英語が参考書で覚えたフレーズではなくLLで何度も繰り返し音読して覚えたフレーズだったことに気づいて、「やっぱりやっててよかった。」と思いました。日本語の通じない相手に意思疎通出来て、本当に嬉しかったです。

 また、先生は英検だけでなく受験期にはセンター試験についても考えて授業してくれたので(この時も音声学習は繰り返し行いました。)長文の速読力、リスニング力ともに効率よく上がって、最終的にはセンター試験95%得点出来ました。』

 ところで、O.Y.さんは大学で英語を専攻している訳ではありません。しかし、英語の大切さを認識して、「使う」ための英語をしっかりと学習し続けているところが立派です。

 なぜ音読を行うのでしょうか?

 音読には、以下のような目的があります。

 英語を「使える」ようにするため

 英語が「わかる」ということと「使える」ということは、全く別の問題です。「使える」ようにするための多くの練習が必要です。モデルの英語を聞いて、何度も何度も声を出して言ってみる(音読をする)ことが大切です。

「リスニング力」を付けるため

 CDなどを聞きながら、正しい発音とリズムを心がけて音読の練習をしていると、リスニング力も向上します。カタカナ発音の平坦(へいたん)なリズムで練習しているよりも効果的です。

「読解力」を付けるため

 上記  のように練習をしてると、読解力も身に付きます。

 その際、繰り返し音読をして、暗記をしてしまうくらいにすることが大切です。そうすると、日本語訳ではなく、英語が英語としてスラスラと頭に入ってくるようになってきます。

 試験にも強くなる

 何回か音読をして満足をしてはいけません。とにかく何十回、何百回と徹底的に音読をして下さい。そうすると、英語の単語や様々な言い回しを覚えることが出来るので、書く力にも良い影響を及ぼします。

 つまり学校のテスト、入試、そして英検にも非常に良い効果をもたらします。

皆さん

 将来、英語をカッコ良く使っている自分を想像して、しっかりとCD学習(音読)を続けて行きましょう

 

<追伸>

関連事項は以下のクリック

「CD/DVD学習を続けるコツ」

https://blog.goo.ne.jp/stepworld-llnisshin/e/79d33ff690b3f0b3db537712bf7e7454

「長文読解力を伸ばすには?」

https://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/e9315a801ab724502593422d57bcd156

「CD学習を続けていますか?」

https://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/3fc889c2767b2765b18f0fdfbe5ef267 

「卒業生の声」

http://www.llnisshin.com/graduate-voice

 


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