MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

わかっちゃいるけどやめられない

2023-07-13 02:33:39 | 英語教室

スマホをつい使いすぎてしまった・・・

 「スマホを使っていたら、つい時間が過ぎてしまった・・・。」こんな経験は、程度の差こそあれ、大人も含めて、多くの皆さんが経験しているのではないでしょうか?

 10年位前から、教室でも生徒の皆さんがスマホをさわっている姿を見かけるようになりました。ガラケーの時代でも、携帯をさわっている姿を頻繁に見かけましたが、スマホほどのことはありませんでした。

 私の経験上、教室でスマホを触っている姿をほとんど見かけない生徒さん達の方が、頻繁に触っているのを見かける生徒さん達よりも成績が良い傾向にあります。

 だからといって、スマホ使用について、教室にいる短い時間だけ使用禁止にしても、あまり意味はないと思います。誰も見ていない時には、自由に使うことが出来てしまうからです。

 また、教室へのスマホ持ち込みについては、ご送迎の保護者様との連絡もありますので、禁止にすることは難しいです。もちろん、一定のルールは必要です。

 

わかっちゃいるけどやめられない

 生徒さん達は、「スマホの使い過ぎは良くない。勉強をやらなければならない。」ことは分かっていると思います。しかし、「スマホをつい使ってしまって、勉強が出来ずに後悔してしまった・・・」という経験を持っている皆さんは、程度の差こそあれ、少なからずいるのではないでしょうか?

 これを心理学では「認知的不協和(cognitive dissonance)」と言われていて、誰でも経験したことのある心理状態で、「やせたいのに、つい食べ過ぎてしまった。」ということもこの例だそうです。

 こんな話もあります。昭和の人気コメディアン・植木 等さん[*下記補足]が、「スーダラ節」という歌を歌っていました。その中で、お酒(の飲み過ぎ)が「わかっちゃいるけどやめられない」というフレーズがあります。植木さんは、生真面目な性格で、楽譜を渡された時にこの曲を歌っても良いのか悩んだそうです。そして、浄土真宗の僧侶である父親に相談すると、こう諭されて、歌うことを決意したそうです。

 「人類が生きている限り、このわかっちゃいるけどやめられないという生活はなくならない。これは親鸞聖人の教えに通じている。そういうものを真理というんだ。」

 

どうすれば良いのでしょうか?

 スマホは、上手に使えば、とても良い道具です。英語学習にも有効です。いつでもどこでも簡単にリスニングをすることが出来る上に、YouTubeの授業を視聴することも出来ます。

 しかし、学生の本分を邪魔するような使い方をしてはいけません。

 人間が生きている限りは、「わかっちゃいるけどやめられない」から逃れることが出来ないと言って、あきらめていてはいけません。

 いくつかの解決策があると思います。

つ目。使い方についての規制や約束事をするということです。スマホの契約や機種の設定によって、一定の制限を設けることは出来ます。それによって、やりたくてもやれない状況になります。保護者様とお子様の間で、使用時間など様々な約束事をすることも大切です。

つ目。やはり自己管理です。スマホについては、「自主規制」が理想です。但し、大人でも「わかっていたけど、つい・・・」があるのですから、子どもの場合は、さらに難しいと思われます。

 完全な人はいません。完全を求めるのではなく、心の持ちようである程度はコントロールすることが出来るはずです。

 自分の夢や目標を頭の中で思い浮かべて、それを実現するために、 「今、何が大切なのか」という優先順位を考える。そして、「わかってはいたけど、つい・・・」という後悔した時の気持を忘れないでいる・・・。こうありたいものです。

 「良い成績をとってor合格して嬉しい」「カッコ良く英語を使っている」・・・など、そんな自分を想像して、スマホはほどほどにして、今やるべき事をしっかりとこなして行きましょう

 「今じゃなくても、明日やれば良い」のではありません。

 未来の自分を過信してはいけません。明日の自分ならばやるのですか?未来の自分を創るのは、今の自分です

 

[*補足]
 植木さんは、クレージーキャッツというのコミックバンドのメンバーでした。クレージーキャッツは、簡単に言えば、ドリフターズの兄貴分です。

 

 


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