MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

英語で発信するために

2015-05-20 02:59:49 | 英語教室

 英語で「発信」するためには、英語を沢山練習をして、英語そのものを沢山インプット(入力)することが必要です。英語が頭に入っていないのに、アウトプット(出力)することが出来るはずがありません。

 しかし・・・

 なぜか答える事が出来ない

 授業でのやりとりで、このように答えに詰まってしまっている場合があります。

 例えば、先生"What food do you like?"---小学生Aさん"........."、先生"What do you like to do in your free time?"---中学生Bさん"........."、 先生"What do you want to do next weekend?"---中学生Cさん"........."

 全員が答えることが出来ない訳ではなく、しっかりと答えることが出来る皆さんはもちろんいます。しかし、答える事が出来ない皆さんも少なからずいます。10年、20年前に比べると、こうした例は増えてきたように思います。

 このような身近な内容は、英検3級の2次試験(面接)でよく質問されます。準2級&2級になると、もう少し高度になり、社会の様々な物事についての意見を問う質問になります。そうすると、さらに答えに詰まってしまいます。

 英語以前の問題

 答える事が出来ないのは、英語そのものが分からない場合もありますが、英語は分かっていても、英語以前の問題で答える事が出来ない場合が多いようです。というのは、同じ内容の質問を日本語でさえ答えることが出来ないのです。

 私は、言葉に詰まってしまうのは、以下のような理由があると思います。

 好きな物、やりたい事は沢山あったとしても、その中から即座に選ぶことが出来ない、または判断することが出来ない。(上記授業でのやりとりの場合)

 好きな物、やりたい事が特にないので、何を言って良いのか分からない。(上記授業でのやりとりの場合)

 自分の考えや意見がない。(英検準2級&2級の2次試験の場合)

 このようになってしまう原因の1つに、「教えられる事」に慣れてしまっていることがあると思います。その結果、「答えが決まっている質問」には答える事が出来る反面、「様々な答えが想定される質問」には対応することが出来ないということになってしまうのだと思います。

「伝えたい」という気持ち

 中高生の指導要領では、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る」ことが目的になっています。さらに、高校では、「情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う」となっています。

 このように「伝える」ためには、日本語にしても英語にしても、世の中の様々な事について知っていて、それについての自分の意見があり、発信したいという「気持ち」が必要です。その人が何をどう感じるかという「感性」の問題でもあります。

 これは、人から教えてもらうものではなく、自分の中から湧き出てくるものだと思います。

 そのためには、世の中の様々な出来事や物事についての英語以外の情報をインプットして、それについて自分はどう思うのか、考えてみることが必要です。そして、家族・友達・先生など様々な人との交わりを通して、意見を交わすことが大切だと思います。そうすると、その考えがさらに深くなってきて、「伝えたい」という気持ちが湧き出てくるはずです。

「伝える」ための練習

 日頃の授業の他、スピーチコンテストは、「発信」することが出来るようにする有効な手段です。英語での発表の練習もちろん、本番が終わってから感想文を書いてもらっていますが、これも自分の考えや感想をまとめる練習になります。「伝える」のは、「話す」だけではなく、「書く」ことも含まれています。

 さらに、スピーチコンテスト中日本ブロック以上に出場する中学生は、オリジナルでの英語スピーチを発表しますので、自分の意見や考えを深めて、英語で発信するとても良い機会です。スピーチの練習をする前に、まずは発表するための作文を書かなければならないのですが、その段階で「伝えたい!」という心の底から湧き出てくるものがあれば、きっと良い作文を書くことが出来て、良いスピーチをすることが出来ると思います。

という訳で、生徒の皆さん
 自分の情報や考えを「発信」することが出来るようになるように楽しみながら英語を学んで行きましょう


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