MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

やることがいっぱい!

2015-06-17 00:39:39 | 英語教室

 五月病?

 毎年、ゴールデンウィークが過ぎて間もない頃は、新年度が始まって環境が変わり、疲れが出て来る時です。

 幼稚園へ行き始めたMame(幼児)クラスの生徒さんにもそんな例はあります。4月のころは笑顔だったのに、5月になったら笑顔に黒い雲がかかっているお子さんもいます。いわゆる五月病でしょうか?

 特にこの傾向が強いのが、私の経験上、新中1の皆さんです。小学生の時までは、比較的、自由に時間を使うことが出来ていたのに、部活が本格的に始まって、帰宅時間が遅くなり、さらに学習も難しくなってきて、宿題も沢山あり、どうして良いのか分からなくなってしまっている生徒さんが、少なからず見受けられます。

  なお、医学的には、五月病というものはなく、適応障害の一種だそうです。

キチンとやることは大切ですが…

 「五月病」的な傾向は、キチンとやっている生徒さんに多く表れるようです。私の経験上、男女差別ではありませんが、特に女の子にこの傾向が強いように思います。

 小学生時代は、男の子よりも女の子の方が物事を丁寧にこなすことが多く、中学生になって忙しくなると、小学生時代に行っていたように出来なくなって、少々パニクってしまうのです。

 日没の遅い夏頃までは、部活で帰宅時間が遅く、特に大変だと思います。しかし、秋以降は、日が短くなってくるので、帰宅時間も早くなり、落ち着いてくる場合が多いです。

「全てを完全に」はやめる

 私は、いつも皆さんに「当たり前を確実にやり続けよう!」と伝えています。やるべき事をキチンとこなして行くことはとても大切です。

 しかし、「全てを完全に」と考えていると、なかなか上手く行きません。抜くところは上手に抜いて、やるべき事はキチンとやるように心掛けると良いです。

 そのためには、優先順位を付けると共に、目的のためには何が大切なのかをよく考えてみると良いです。必ずしもやる必要が無く、無駄な努力をしていたという場合もあるはずです。やり方によっては、半分以下の時間で終わらせることが出来る事も絶対にあります。「がんばる」だけが良いのではありません。

 例えば、ノートをキレイに書くことが目的になってしまっている場合があります。キレイに沢山書いていると、「勉強をやっている!」というある種の満足感を得ることが出来るかもしれませんが、学習効果には疑問が残ります。(もちろん、書く練習も必要ですので、目的をよく考えて進めて下さいね。)

 要するに、「要点はキチンと押さえる」。そして、抜くところを抜くためには、「大胆かつ細心に」という両極端なことを心掛けると良いです。完璧主義だけでは、結果的に全てが中途半端になる可能性があります。

定期テストの時に出席するかどうか?

 ところで、話が少しズレますが、「定期テストの時に授業に出席すべきか?」という質問を受けることがあります。私は、以下のように考えています。

 出席することが理想です。経験上、テストには関係なく出席している皆さんの方が、大抵は成績が良いです。これは、“出来る”から休まないのではなく、それだけの“気持ちの強さがある”からこそ成績が良いのだと思います。そして、テストでも慌てないように、日頃からやるべき事を行っているのだと思います。

 しかし、“人それぞれ”です。「テストでも絶対に来て下さい」とは言いません。体力的にタフな皆さんもいますし、毎日の生活で精一杯の皆さんもいます。「これが絶対」ということはありません。自分の特性をよく考えて、お家の人と相談をして、自分で判断して下さい。

今日一日を大切に

 私自身、この数年、以前にも増して行うべき事が多いです。自分の教室での授業や様々な仕事だけでも十分な量があるのに、LLセンターから依頼されている新教材関係の仕事(2013年度から順次改訂されているPrimary=小3~6用・全国の講師用指導マニュアル作成など)もあります。

 そこで、上記のように、「全てを完全に」とは考えないようにしています。そして、自分が出来ていないことを引き算で考えるのではなく、出来ていることを足し算で考えるようにしています。それに、やることが無いほど寂しいことはありません。やることがあることは喜ぶべき事であり、やらせて頂く事は感謝すべきことだと思います。

 そして、一番心掛けていることでは、「今日一日を大切にする」ことです。「今日一日、精一杯やったのであれば、それで良い。予定していたことが出来なくても、また明日がある。」と思うようにしています。

きっと大丈夫

 そういう私自身も、何も問題がない訳ではありません。今でもまだまだ色々とジレンマがあります。しかし、若い頃ならばパニクっていたかもしれない状況でも、経験を重ねる毎に、昔よりは乗り越えることが出来るようになってきました。

 幼児でも小学生でも、中&高生でも、大人になっても、その年齢に応じた様々な大変な事があり、葛藤(かっとう)があると思います。

 Mame(幼児)クラスのあの生徒さんも、6月半ばになって笑顔を覆っていた黒い雲が消えてきたようですが、梅雨空のようにまだまだ変わりやすいかもしれません。しかし、時が来れば梅雨は終わります

 中&高生の皆さんも、成長の過程で、今思えば懐かしいそんな時を克服して、今があるのですよね

  皆さんきっと大丈夫です


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