MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

パラダイムシフト:Pradigm Shift

2020-05-31 01:31:39 | 英語教室

 新しい日常:New Normal

 パラダイムシフト(Pradigm Shift)とは、ものの見方を根本的に規定している概念的枠組みが変わることです。今、正にこれが起きています。

 新型コロナ感染の報道が始まった頃、休校/休講など様々な制約が、ここまで長くなるとは、どれくらいの人が想像したでしょうか?しかもまだこれで終わった訳ではありません。
 新しい日常(New Normal)を強いられることになりました。

 オンライン授業

 3月の休講に続き、4月に再び休講になった時、「何もしないよりも、今出来ることをまず一歩を踏み出してみよう」ということで、誠に遺憾ではありましたが、生徒がいない状態で授業を行う事にしました。最初の2回はネットでその動画を送信、その後3回はYouTubeに動画をアップしました。しかし、それだけでは双方向ではないので、ZOOM(2~3回)を使って補うことにしました。

YouTubeとZOOMの2本立てにした理由は以下のようです。

ネット/デジタル環境が整っていない生徒さん達もいる。

 当初のビデオファイルをネット送信する方法では、デジタル機器があっても視聴することが出来ない皆さんも多数いて、大変ご迷惑をお掛けしました。そこで、そうした皆さんにはDVDを貸し出すことにしました。しかし、DVDの貸し出し数が非常に多く、ビデオ撮影とも重なり、教室の仕事量は膨大なものとなり、スケジュールは超過密になりました。その後YouTubeに切り換えたら、大幅にDVDの貸し出し数が減り、双方向のやりとりにもその時間を割くことが出来るようになりました。ご協力に感謝します。

ZOOMにはタイムラグがある。

 ZOOMは、発信側と受信側に時間のズレ(タイムラグ)があります。そのため、テンポの良いドリルを行うことが出来ません。ご家庭の通信環境や機器の性能によっても、かなりの差が生じています。そこで、YouTubeはインプット(リスニングやドリルなど)、ZOOMはアウトプット(やりとりと発表など)の使い分けが良いと思いました。(技術の進歩でその問題点が改善されることを期待しています。)

デジタル機器があっても使用可能な時間に制約がある。

 たとえご家庭に通信環境が整っていたとしても、お子様だけで使用することが出来なかったり、保護者様の在宅勤務やご兄弟姉妹のオンライン授業と時間が重なることがあります。その場合、リアルタイムのやりとりを行うZOOMに参加することが出来ません。通常授業の時間にZOOM Lessonを行ったとしても、全ての生徒さん達が、その問題を早急に解決することは出来ません。

 しかし、「全員が可能な方法」だけを考えていると、何も進みません。3月の休講の時のように、プリントとワーク&CDだけの自宅学習になってしまいます。そこで、とにかく一歩進めてみることが必要です。但し、「誰も寂しい想いをさせない」ということを講師一同、心に留めて、全ての生徒さん達のために物事を進めました。

 デジタル環境の整備

  保護者様にはご理解とご協力を頂きまして、誠にありがとうございます。緊急時だったので、ZOOM Lessonでは、教室で強引に日程を決めて、進めさせて頂きました。それにも係わらず、当初の予想を大幅に上回る大半の生徒さん達が参加することが出来て、とても嬉しく思います。保護者様には、機器の設定などで大変なご苦労をお掛けしたものとお察し致します。お詫びを申し上げると共に、心より感謝しております。

 私自身、今回は大急ぎでYouTubeやZOOMの使い方を覚えました。しかし、それらの設定について詳しい訳ではありません。私が何とかデジタル環境を使えるようになっているのは、子どものように「やっていたら出来た」という“感覚”で進めているからだと思います。そのため、デジタル機器の設定について、理論的に保護者様に説明することが出来ないのです。丸投げのような感じでお願いして、誠に申し訳ございませんでした。

 時代は大きく変わっています。好むと好まざるに係わらず、オンライン環境、デジタル環境を整えることは、非常に重要になっていることは事実です。教室としても、コロナ第二波、第三波に備えて、無理のない範囲でNew Normalに合わせていくことは必要だと考えております。

 ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 


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敢えて教えない

2020-05-26 02:09:39 | 英語教室

 長い休講期間中、オンライン授業(YouTubeのビデオ:5回とZOOMで双方向:2-3回)を実施しました。その期間は、学校も休校だったので、「自分で学習する力」が大切になってきます。

 そこで、小学生初歩クラス(P1:小3~5)と中学生(特に中1)の保護者様に、以下のようなことをEmailでお伝えしました。

小学生の保護者様へ

 宿題の進め方に関連して、P1クラス(小3~5)の保護者様にお伝えした事です。

・・・・・・・・・
『宿題の件など、学習の進め方については、私は、皆さんにある意味「不親切」になっていると思います。なぜならば、中長期的には、より良い効果をもたらすと思うからです。

 5月上旬配付「教室NEWS」掲載のブログでも書かせて頂きましたが、「敢えて教えない」ことが大切だと思います。

 このように休校/休講が続いている時には、「自分で物事を進める力」を養う良いチャンスです。その力は、単に「学習する上で大切な力」なのではなく、「生きる力」につながってくると思います。

 なぜならば、お子様が生きていく上で、今後、感染症以外にも、災害や様々なことでこのような緊急事態に直面する可能性があります。そして、このような緊急時には、ネットなどで様々なデマも流れていました(います)。教えてもらわないと分からないようでは、デマを鵜呑みにしてしまう可能性が高くなると思います。

 そのため、「自分で判断」をして、物事を進めていかないと、最悪、命を落としてしまうこともあると思います。非常に厳しいようですが、それは現実だと思います。

 お子様が、これからも笑顔で過ごすことが出来るように、今のうちにそうした「自分で物事を進める力」を身に付けることはとても大切です。』

中学生の保護者様へ

 ビデオ授業(YouTube)で宿題にしたワークなどは、その写真を送って頂くようにお願いしました。その解答は自己採点をするように指示をしているのですが、それが必ずしも正確ではありません。かといって、私はどこが間違っているのか、すぐには指摘はしません。生徒さん達のためにならないと思うからです。

 そこで、まず、保護者様には(Emailで)具体的にどこが間違っているのかをお伝えします。その上で、お子様に以下のようにお話しするようにお願いしました。

・・・・・・・・・
『わからないこところは、まずテキストなどを見て調べてねそして、自分のものが合っているかどうか確認して その後で、じっくりと解答を見てね

 自分で答え合わせをする時、間違えているのに丸を付けている人がよくいるよ。でも、先生に間違いを指摘される前に、“自分で発見”することが大切だよ。

 そうしないと、自分の力が伸びないからね落ち着いてやればいいよ

大人が気を付けること

  私自身は、本来「おしゃべり」です。どんどんと話をして、「説明」したくなってしまいます。しかし、生徒さん達の指導にあたっては、その気持ちをグッと押さえて、「敢えて教えない」ことを心掛けています。

 保護者様の皆様には、この方針につきまして、ご賛同をいただく旨のEmailを頂きました。ご理解とご協力を頂き、心より感謝申し上げます。

 私共、講師一同、お子様が明日も笑顔でいるために、これからも努力を続けます。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。

<追伸>
関連事項は以下のクリック

「自分の力で出来るように」

https://blog.goo.ne.jp/stepworld-llnisshin/e/9291574dd7c085359c117b24da43f95a

 


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