4月30日付けのLL日進駅前教室ブログでお伝えした事の確認、そして、その補足をさせて頂きます。
自分で学習を進めること
小学生のみならず、中高生になるとさらに大切になってくるのが、「自分で学習を進めることが出来るかどうか?」です。
先生として気を付けなければならないのは、「一生懸命に教え過ぎる」ことです。様々な問題(質問)について、生徒が自分で答えを導く前に、つい先生が先に言ってしまうのです。これでは、考える力を養うことは出来ません。
英語以前の事務的な部分でも、注意が必用です。例えば、練習問題に取り組んでいる時、解答上の日本語指示文を読みもせずに、「これどうやってやるの(?_?)」と質問をする生徒がいます。ここですぐに事務的な部分でのやり方を教えてしまうと、自分で物事を進めることが出来なくなってしまいます。その結果、肝心なテストなどで、英語以前の事務的な部分でミスをしてしまう可能性が高くなります。
要するに、周りが「教え過ぎてしまう」「至れり尽くせりの段取りをしてしまう」ため、生徒が、自分で考えたり、物事を進めていく能力が育つ芽を摘んでしまいます。
「自分で学習する力」がなければ、学年が進んで、学習内容が難しくなればなるほど、障害が出てきます。
敢えて教えない
私は、「敢えて教えない」ことが大切だと思います。私は、すぐに答えを教えません。結果を急いで、「教えてしまう」よりも、「問いかけて考えさせる」方が、かえって「分かりやすい」はずです。教えられたものは身につきません。
英語以前の事務的な部分でも同様です。上記のように、英語以前の事務的な部分で迷っている場合、私は、まずは設問の日本語を自分でしっかりと読むように指示をします。
「敢えて教えない」ことは、保護者の皆様方も、心に留めて頂ければ有り難く思います。もちろん、“ほったらかし”ではいけません。慣れるまでは、特に低学年の場合、手伝ってあげることも必要だと思います。しかし、くれぐれも手伝い過ぎてはいけません。
正直なところ、「じれったい」と感じるかもしれません。しかしそれを“ぐっと我慢”するのです。結果を急ぐ余りに「つい教え過ぎてしまう」「つい手伝い過ぎてしまう」と、いつもまでたっても「自分で考える力」「自分で出来るようになる力」が育ちません。一見早いようで、結局は逆効果です。根気が必要です。
「敢えて教えない」そして「自分で発見させる」ということは、中長期的には絶対に効果があると思います。
但し、子供の様子を「暖かく見守る」ということを忘れてはいけません。
“暖かく見守る”こと
「敢えて教えない」というのは、「全てお子様に任せておく」という意味ではありません。例えば、宿題をやるときに、学習の習慣が付くまでは、お子様に声を掛けてあげることは必要だと思います。但し、無理強いしないようにです。
1つの方法として、宿題はリビングでやることにすると良いと思います。かつてベストセラーになった陰山英男先生の「学力は家庭で伸びる」という本をご存じでしょうか?その中でもそのことが書かれています。東大生の半数以上が、子どもの頃リビングで勉強していたということもマスコミなどでよく取り上げられています。
CDも自分の部屋でこもって聞くのではなく、リビングや車の中で保護者様と一緒に聞くことも良い方法だと思います。特に小学生の場合は、1人で聞いていると孤独なので、続かない可能性があります。保護者様との一体感があると心強いです。その際、保護者様はお子様に教えようとはせずに、「お子様に教えてもらう」ような感じでも良いと思います。発音ならば、お子様の方が上かもしれません
お子様を“暖かく見守る”とは、例えばこんな感じだと思います。
<追伸>
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