MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

英語学習以前のこと

2014-04-20 03:04:12 | 英語教室

 学習を進める上で、子ども達が「英語以前のことを自分で出来るかどうか?」ということはとても大切です。

英語以前の事務的な事

 学習に必用な物、例えば、テキスト類や筆記具を出す&しまうなどの「事務的なことが出来るかどうか?」ということが、授業を順調に進める上で大きく影響します。

 特に、P1(主に小3~4:小2の場合あり)以上のクラスは、音声面のみではなく、文字面も同じように指導を開始しますので、慣れるまでは(特に小3以下の場合)、英語以前の事務的な部分で時間を使ってしまうことがあります。

 例えば、ワークなどの作業の時、「ワークが無い!無い!」と探すのに時間がかかり、今度は鉛筆を探して・・・とやっているうちに、他の生徒が2ページ目に入っているという例もあります。(授業開始前に、必要な物を机の上に出すように指示しているのですが・・・。)こうした例は、小学低学年や中学年だけではなく、中学生や高校生でさえ見受けられます。

 このような作業が上手く出来ていると、学習(授業)もスムーズに進めることが出来ます。逆に、これらが出来ていないと学習(授業)の能率も非常に落ちてしまいます。なぜならば、勉強することは、「事務作業の積み重ね」で成り立っていると言っても過言ではないからです。

自分で学習を進めること

 小学生にみならず、中高生になるとさらに大切になってくるのが、「自分で学習を進めることが出来るかどうか?」です。

 “熱心”な先生は、「一生懸命に教える」傾向があります。様々な問題(質問)について、生徒が自分で答えを導く前に、つい先生が先に言ってしまうのです。これでは、考える力を養うことは出来ません。

 また、英語以前の事務的な部分でも、注意が必用です。例えば、練習問題に取り組んでいる時、解答上の日本語指示文を読みもせずに、「これどうやってやるの?(英語以前の問題で)わけ分からん・・・(?_?)」と質問をする生徒がいます。“熱心”な先生は、その解答方法を丁寧に教えてしまいます。これでは、自分で物事を進めることが出来ずに、肝心なテストなど英語以前の事務的な部分でミスをしてしまう可能性が高くなると思います。

 要するに、周りが「教え過ぎてしまう」「至れり尽くせりの段取りをしてしまう」ため、生徒が、自分で考えたり、物事を進めていく能力が育つ芽を摘んでしまいます。このような状態では、学年が進んで、学習内容が難しくなればなるほど、障害が出てきます。

敢えて教えない

 それではどうすれば良いのでしょうか?

 私は、「敢えて教えない」ことが大切だと思います。私は、すぐに答えを教えません。結果を急いで、「教えてしまう」よりも、「問いかけて考えさせる」方が、かえって「分かりやすい」はずです。教えられたものは身につきません。

 また、英語以前の事務的な部分でも同様です。英語以前の事務的な部分で迷っている場合、私は、まずは設問の日本語を自分でしっかりと読むように指示をします。

 いつも周りが助けていると、やがて社会に出た時に、どうするのでしょうか?「教えてもらっていないから分からない」という状態で、厳しい就活を経験し、社会で活躍することが出来るのでしょうか???

 自分で物事を進めることが出来るようにするためには、教室だけではなく、保護者の皆様方も、自分で出来るように導いて頂く事が大切です。もちろん、ほったらかしではいけません。慣れるまでは、特に低学年の場合、手伝ってあげることも必要だと思います。しかし、くれぐれも手伝い過ぎてはいけません。

 正直なところ、「じれったい」と感じるかもしれません。しかしそれを“ぐっと我慢”するのです。結果を急ぐ余りに「つい教え過ぎてしまう」「つい手伝い過ぎてしまう」と、いつもまでたっても「自分で考える力」「自分で出来るようになる力」が育ちません。一見早いようで、結局は逆効果です。根気が必要です。

 「敢えて教えない」そして「自分で発見させる」ということは、中長期的には絶対に効果があると思います。

 但し、子供の様子を「暖かく見守る」ということを忘れてはいけません。

<追伸>
関連事項は以下のクリック
「敢えて教えない」理由
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20120516
「敢えて教えない」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20100420


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