MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

“型”を身に付けることの大切さ

2014-05-15 21:24:09 | 英語教室

英語学習についての基本

 教室では、特別なことではなく、「当たり前のこと」を大切にしています。例えば、基本的なことでも繰り返し何度も口頭練習をしたり、自宅学習としてワークなど書く作業の他、CD学習&音読があります。こうしたことを行わずに、発展的な学習につなげていくことは出来ません。(小学生以下の授業では、楽しく学習することが出来るように、“ゲーム化”しています。)

 基本的な事を繰り返し練習するのは、「分かる」ということと「使うことが出来る」ということは、別の問題だからです。完全に覚えて、英語がスラスラと口から出て来る位に、基本文を体に染み込ませることが大切なのです。

 このような学習をしていると、その応用が効くようになります。逆に、分かっただけで英語が頭に入っておらず、口からスラスラと出てこないレベルで終わっていると、なかなか応用が効かず、すぐに忘れてしまいます。

 試験の時にも、基本文が頭に入っていれば、似たような文が出てきた時には、「ピーン!」と答えがひらめきます。沢山の練習をすればするほど、頭の中の引き出しから、その関連した文をすぐに取り出すことが出来るようになるのです。使うことが出来るようにもなってきます。

講師としての基本

 講師としての立場で考えても、同じ事が当てはまります。指導技術や理論について、特別なことではなく、まず「基本」が大切で、そうした基本なくして、「楽しい授業」「力の付く授業」を行う事は出来ません。

 私は、2014年度から改訂されているP2クラス用新テキスト=NPBUの授業ガイド(全国のSTEP WORLD教室の講師が使用するマニュアル)を書かせて頂いています。2013年度改訂のP1クラス用新テキスト=NPAUに引き続いてのことです。私の担当は、Lesson Designの部分で、毎回の授業をどのように進めていくのか?という骨組みになる大切な部分です。私が気を付けているのは、やはり「当たり前」の基本です。

 他の講師用マニュアルの中には、テキスト・DVD・各種教具など、具体的に何をどのように使用するのか、かなり細かく指定して、先生のセリフまで書いてあるものもあるようです。しかし、私は、そうした内容を多く盛り込む必用はないと考えています。詳細はそれぞれの教室の先生方が判断して頂いた方が良いと思います。指導の基本があればそれは可能です。

 ゲーム形式のアクティビティーを行うにしても、講師が「何故それを行うのか?」という指導理論を理解して、指導技術も伴っていないと、単なる“お遊び”になってしまいます。表面的な形だけ取り繕っても、その場だけは楽しい授業を行うことは出来るかもしれませんが、力の付く授業を行う事は出来ません。

“型”を身に付けることが大切

 「基本」を地味でつまらないものと思ってはいけません。例えば、みんなが知っている世界的に有名なあのスポーツ選手も、基本をとても大切にしているはずです。そして、あの超ファインプレーが生まれて、素晴らしい成績を残すことも出来るのです。
 
 NHKのあるTV番組で、有名な歌舞伎役者の方がこんなことを仰っていました。

 「型破りな演技は、型を知らずにはできない。型を知らずにやるのは、型なしというのだ。」

 「型破り」というと格好良く聞こえますが、この「型」とは「基本」のことで、「基本」を知らなければ、「特別なこと」は出来ないということです。

ということで、生徒の皆さん

 「特別なことをやらないと伸びないのではないか?」と思ってはいませんか

 それは違います。何度も繰り返しているように、英語学習は、毎日のCD学習・音読・宿題など、「当たり前」の基本をやり続けることが大切です。その結果、「特別なもの」になっていくのです。

 将来、英語をカッコよく使って活躍している自分の姿を想像して、GAMBATTE下さい

<追伸>
関連事項は、以下をご参照下さい。
「“型破り”は“型”を知らずにはできない。」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20130511
「基本を身に付けること」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20131120
「当たり前が難しい。」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20120321
「あたりまえを確実に」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20110116
「ありふれたこと」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20090531


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