サイエンス好きな男の日記

気が向いたときに、個人的なメモの感覚で書いているブログです。

論理的に主張するには - PSの構築 -

2007-09-28 21:24:58 | GMS
クリシンは合計6回の授業(以下、クラス)があり、それぞれDAY1, DAY2, …,
DAY6と呼ばれます。

DAY1からDAY3の途中までは、「説得力のある主張をするにはどうすればよいか」が
メインテーマです。

そのための手順は以下のとおりです。

1. イシューを押さえる
これは「何を考え論じるべきか」をきっちりと押さえる。
このイシューとは、話題・論点・議題などを意味します。
例えば「顧客からのクレームは必要か」と問われているのに「顧客からの
クレームにはどのようなものがあるか」と誤解してしまったり、「戦略は何か」
と問われているのに「なぜそのような戦略をとったのか」を考えてしまったり
するのは、イシューがずれている、といわれる。

2. メインメッセージをイメージしておく
最終的な主張がどのようなものか、大雑把で良いのでイメージしておき、
最後に主張をまとめるときに、そのイメージからずれていないかを確認する。

3. 何が言えればよいのか(枠組み)を考える
ここがもっとも肝となる部分です。

4. 主張の材料をグループ化する
3で考えた枠に沿って、主張の材料をグループ化します。

5. グループ化した材料を元に、枠組みをより具体的な表現(キーライン)にする
このときに材料のメッセージの7-8割がキーラインに含まれているよう意識する。

6. キーラインから最終的なメインメッセージを作り上げる
このときにキーラインのメッセージの7-8割がメインメッセージに含まれているよう
意識する。

ここまでで一応完成です。

トップのイシューから最下層の材料までがピラミッド上に並べられるため、
その図式をピラミッドストラクチャー(PS)と呼んでいます。

最後に、本当にこれで大丈夫なのか、メインメッセージからトップダウン的に
下にたどっていきます。そのときに、メインメッセージに対して Why? の
回答がキーラインになっているか、さらにキーラインに対して Why? の回答が
グループ化された材料になっているかチェックし、全体として「納得感」が
でていればそれでOKとします。

「納得感」というのが最初はしっくりときませんでした。説得力を持って主張
したいのに、「納得感」というあいまいな基準とが相容れない気がしたのです。

しかし、そもそも「主張」とは正しいことを言うことではなく、主張したい人の
何らかの価値基準や経験に基づいた仮説から、その人が正しいと”思っている”
ことを言うことであり、実際にそれが正しいかどうかはわかりません。
また、100%正しいことを言うということは、主張ではなく単に事実を
述べているに過ぎないのです。

そのようなあいまいが部分がある以上、納得感でそのあいまいな部分を補うことが
必要ですし、この「主張」の目的は、相手が納得してくれさえすればよいので、
少なくとも自分自身で納得感があると思えるような主張でなければ、まして
疑いの感情をいただいているかもしれない相手を納得させることはできないでしょう。

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クリティカルシンキングは良かった!

2007-09-27 22:24:48 | GMS
2007年7月期にグロービスマネージメントスクール(以下GMS)の
クリティカルシンキング(通称:クリシン)を受講しました。

以下に、全体を通しての感想を書いておきます。


■全体を通しての感想

私の場合、昨年マーケティング・経営戦略基礎を受講していて、そのときに3C、
5F、マーケティングの4P、バリューチェーン(いわゆるプロセス型です)などの
FWを使って、ビジネスの成功要因をどうやって考えるか、これから参入しようと
する市場は魅力的な市場なのか、自社の強み・弱みを把握しそれをどのように
戦略に生かしていくのか、といったことを学びました。
こう書くとなんかクリシンと似ているような気にもなってしまいますが、
これらは既存のFWに当てはめることで何とか答えを見つけようという
アプローチなのだと思います。

一方、クリシンは、既存のFWも使いますが、それはひとつの選択肢であり、
基本的な方針は、何が言えればよいのか、どのように問題を分解・掘り下げて
解決策を見出すのかを状況に応じて臨機応変に考える訓練だったと感じています。

これらはお互いに相補的なものであり、両方を学べたのは私にとって今後の
ビジネスを進めていく上で非常によかったと思うとともにもっと早くに知って
いれば、さらによかった。

ひとつ欲張りなことを言えば、クリシンの本来の趣旨からは外れてしまいますが、
その両方をあわせたような解説もあったらよかったかなと思います。例えば、
最後のPEの例では、アクションプランは問題解決のための施策ですが、
マーケ・経営戦略では、企業の取るべき施策を考える場合には、問題を
克服するだけでなく、企業の強みを生かした施策も考慮し、その全体を見て、
どのような施策を打つべきかといった検討がなされました。現実的にも
そのような検討方法をとるのだと思いますので、クラスでも、クリシンでは
こうだけれど、実際には~といった考え方で進めることが多い、といった解説も
あれば良かったのかなと。

私の場合、マーケ・経営戦略を先に受講したため、枠組みでは比較的
考えやすかったのかなと思いますが、逆にクリシンの思考プロセスを先に
知っていれば、またマーケ・経営戦略の受け方も終わったのかも知れません。
その意味では、マーケ・経営戦略で使ったケースに対して、PEのような
問題分析やアクションプランの検討を行うと、ますますクリシンの
思考プロセスに磨きがかけられそうな気がしてきました。しかも自分で
やればタダだし…。


以降、もう少し詳しくクリシンのポイントを振り返ってみたいと思います。
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高校社会の必修科目は日本史?世界史?

2007-09-03 21:05:35 | 日記

未履修の陰 高校社会、必修決まらず 受験に負担…中教審で議論噴出(産経新聞) - goo ニュース

必修科目を日本史にするか世界史にするか議論がまとまらないそうです。

そもそも、必修科目に日本史や世界史をすえるのは、日本や世界の歴史を知ってほしいためですよね。であれば、分量を減らして両方を学ばせる、という選択肢もあるのではないでしょうか。

あるいは本人の希望を優先してどちらか一方を履修させる、といった方法もいいかもしれません。

いずれにせよ、どちらかに強制的に決めるべきものでもないと思うのですが。。。

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