久しぶりに記事を投稿します。
ソーシャルレンディングではこれまで maneo で運用していましたが、成立するのが早くて
参加する機会を逃してしまうこともあり、AQUSHにも参戦することにしました。
AQUSHはその運用開始から注目していましたが、maneoの初期のころのように個人を
対象としたローンであったため、貸し倒れの情報がある程度収集できるまで待っていた、
ということもあります。
収集した情報をもとに AQUSH に対する戦略(ちょっと大げさですが)を検討した結果、
以下の方針にします。
・グレード AA および A のみ。B, C, D には出資しない。
・金利は 7 - 9 % 程度
用いた情報は以下の通りです。
①AQUSHグレード毎の貸付実行の割合
②AQUSHグレードにおける金利毎の貸付実行の割合
③運用利率
④AQUSHグレード毎の貸し倒れ率
①と②はAQUSH年間データ(2010年から2012年)、④は問い合わせました。
①と②から約定利率がわかります。また、営業報酬は常に1.5%です。
以上から
初年度 2年目 3年目
約定利率:9.18% 8.94% 7.86%
営業報酬:1.50% 1.50% 1.50%
運用利率:7.7% 5.4% 4.3%
貸倒 :0% 2.0% 2.1%
上記の"貸倒"は、約定利率 - 営業報酬 - 運用利率 から求めました。
つまり、貸し倒れによって、運用利回りがどの程度低下したか、を示します。
初年度は、まだ貸し出しを開始したばかりであり、遅延はあったとしても
貸し倒れまでは行かなかったのでしょう。ようやく運用ターンである3年を
経過して貸し倒れの影響が見えてきた感じです。
また、2年目と3年目で運用利率が下がったのは、4%のASAXローンが
開始されたためだと、AQUSH年間データにも説明があります。2年目で
運用利率が下がったことについてはAQUSH年間データには触れていませんが、
貸し倒れの影響だといいづらかったのかもしれません。
次に、AQUSHグレードごとの影響を検討します。
④AQUSHグレード毎の貸し倒れ率 は、2012年3月の時点では、
AA: 0%, A: 0%, B: 1.27%, C: 1.27%, D: 0.42% とのことでした。
(金額ベースか件数ベースかはわかりませんが、どちらも大差は
ないので、金額ベースと仮定します。)
①AQUSHグレード毎の貸付実行の割合 から各グレード毎の貸倒率が計算できます。
その結果、
AA A B C D
約定利率:6.54% 6.99% 7.74% 9.34% 9.87%
営業報酬:1.50% 1.50% 1.50% 1.50% 1.50%
期待運用:5.04% 5.49% 6.24% 7.84% 8.37%
貸倒利率: 0% 0% 5.71% 7.51% 3.01%
実質運用:5.04% 5.49% 0.53% 0.33% 5.36%
※ 期待運用 = 約定利率 - 営業報酬
※ 実質運用 = 期待運用 - 貸倒利率
※ 貸倒利率 = ④AQUSHグレード毎の貸し倒れ率 / ①AQUSHグレード毎の貸付実行の割合
となります。
AQUSHが開示している予測貸倒率は、
0.8%, 1.6%, 3.2%, 6.4%, 8.0% ですので、グレードCだけが予測よりも悪い状況です。
グレードDは3.01%であり、BやCよりも低いのは意外でした。
上記はあくまで平均ですので、上記の貸倒率の実績を加味してBやCにも
投資するという考えもありますが、AAやAよりも高くなくては意味がないとすると、
約定利率はBでは13%以上、Cでは15%以上にもなり、ほとんど不可能でしょう。
BやCに投資するくらいなら、まだグレードDのほうがいいですね。
それでも13%以上でないとうまみが少ない。
したがって、結論としては、AAおよびAのみへの投資とすべきでしょう。
約定利率は他の投資先やAQUSHへの投資リスクとの兼ね合いで決まりますが、
私は約定利率は少なくとも7%はほしいと思っています。
ソーシャルレンディングではこれまで maneo で運用していましたが、成立するのが早くて
参加する機会を逃してしまうこともあり、AQUSHにも参戦することにしました。
AQUSHはその運用開始から注目していましたが、maneoの初期のころのように個人を
対象としたローンであったため、貸し倒れの情報がある程度収集できるまで待っていた、
ということもあります。
収集した情報をもとに AQUSH に対する戦略(ちょっと大げさですが)を検討した結果、
以下の方針にします。
・グレード AA および A のみ。B, C, D には出資しない。
・金利は 7 - 9 % 程度
用いた情報は以下の通りです。
①AQUSHグレード毎の貸付実行の割合
②AQUSHグレードにおける金利毎の貸付実行の割合
③運用利率
④AQUSHグレード毎の貸し倒れ率
①と②はAQUSH年間データ(2010年から2012年)、④は問い合わせました。
①と②から約定利率がわかります。また、営業報酬は常に1.5%です。
以上から
初年度 2年目 3年目
約定利率:9.18% 8.94% 7.86%
営業報酬:1.50% 1.50% 1.50%
運用利率:7.7% 5.4% 4.3%
貸倒 :0% 2.0% 2.1%
上記の"貸倒"は、約定利率 - 営業報酬 - 運用利率 から求めました。
つまり、貸し倒れによって、運用利回りがどの程度低下したか、を示します。
初年度は、まだ貸し出しを開始したばかりであり、遅延はあったとしても
貸し倒れまでは行かなかったのでしょう。ようやく運用ターンである3年を
経過して貸し倒れの影響が見えてきた感じです。
また、2年目と3年目で運用利率が下がったのは、4%のASAXローンが
開始されたためだと、AQUSH年間データにも説明があります。2年目で
運用利率が下がったことについてはAQUSH年間データには触れていませんが、
貸し倒れの影響だといいづらかったのかもしれません。
次に、AQUSHグレードごとの影響を検討します。
④AQUSHグレード毎の貸し倒れ率 は、2012年3月の時点では、
AA: 0%, A: 0%, B: 1.27%, C: 1.27%, D: 0.42% とのことでした。
(金額ベースか件数ベースかはわかりませんが、どちらも大差は
ないので、金額ベースと仮定します。)
①AQUSHグレード毎の貸付実行の割合 から各グレード毎の貸倒率が計算できます。
その結果、
AA A B C D
約定利率:6.54% 6.99% 7.74% 9.34% 9.87%
営業報酬:1.50% 1.50% 1.50% 1.50% 1.50%
期待運用:5.04% 5.49% 6.24% 7.84% 8.37%
貸倒利率: 0% 0% 5.71% 7.51% 3.01%
実質運用:5.04% 5.49% 0.53% 0.33% 5.36%
※ 期待運用 = 約定利率 - 営業報酬
※ 実質運用 = 期待運用 - 貸倒利率
※ 貸倒利率 = ④AQUSHグレード毎の貸し倒れ率 / ①AQUSHグレード毎の貸付実行の割合
となります。
AQUSHが開示している予測貸倒率は、
0.8%, 1.6%, 3.2%, 6.4%, 8.0% ですので、グレードCだけが予測よりも悪い状況です。
グレードDは3.01%であり、BやCよりも低いのは意外でした。
上記はあくまで平均ですので、上記の貸倒率の実績を加味してBやCにも
投資するという考えもありますが、AAやAよりも高くなくては意味がないとすると、
約定利率はBでは13%以上、Cでは15%以上にもなり、ほとんど不可能でしょう。
BやCに投資するくらいなら、まだグレードDのほうがいいですね。
それでも13%以上でないとうまみが少ない。
したがって、結論としては、AAおよびAのみへの投資とすべきでしょう。
約定利率は他の投資先やAQUSHへの投資リスクとの兼ね合いで決まりますが、
私は約定利率は少なくとも7%はほしいと思っています。
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