ミュージックセキュリティーズというファンド運営会社があります。
http://www.musicsecurities.com/
以前から知ってはいましたが、利回りによってはマイナスとなるものもあり、あまり検討したことはありませんでした。しかし、最近マネオでの運用が難しくなってなってきたこともあり、新たな投資先を探していたところ、この会社のファンドを詳しく調べてみました。
音楽ファンドを通じて、音楽をもっともっと自由に楽しんで頂きたい、という想いで設立されたようですが、最近は、音楽以外でも、被災地応援ファンドや関連ファンドなど、何種類かのファンドがあるようです。
すでに償還済みのファンドについては、実績利回りやファンド情報が公開されています。それらの情報をもとに、どういったアプローチがこれらのファンドには有効か調査しました。
償還済みファンドは以下に掲載されています。
http://www.musicsecurities.com/fund/refund.php
今回は、これら償還済みファンドの中で、音楽ファンドを対象とします。
2013年5月1日時点では、音楽ファンドは52件でした。これらのファンドを対象に分析しました。
利用した情報は次の通りです。
会計期間: いわゆる運用期間のことです。
実績年利回り: ファンドでは、トータルの実績利回りが掲載されていますが、それを会計期間をもとに年利換算を行った利回りを実績年利回りとしました。
以下、結果です。
■音楽ファンド
ファンド件数:52件
会計期間:1.7年
実績利回り:6.2% (標準偏差:13.1%)
中央値:0.7%
最小値:-22.4%
最大値:55.0%
以下が音楽ファンドのヒストグラムです。
これは、横軸の年利回り±1%の範囲にあるファンド件数を縦軸としたヒストグラムです。つまり、上記では、0-2%の間にあるファンド件数が21件でした。全体の4割が、この利回りの範囲に入っています。平均値が6.2%であり、全体としてはプラスとなったファンドが多いようです。
プラスとなったファンドとマイナスとなったファンドの違いは何か、と調べていたところ、原因ははっきりわかりませんが、会計期間と関連がありそうです。
横軸に会計期間、縦軸に年利回りをプロットすると、以下となりました。
会計期間が1.5年未満の年利回りはすべて0%以上であり、その平均は10.0%でした。
投資対象として考える場合、利回りが負となった実績がないのは精神的にも良いですね。
しかし、なぜ会計期間が短いと年利回りが良いのでしょうか。
会計期間はどのような要因で決まるのでしょうか。
と考えていたら、どうも音楽ファンドの募集は今はしていないようですね・・・
募集していないのにこれ以上考えても仕方がないので、ここまでとします。
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