キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

サンタ・クローチェ教会

2011年10月16日 | イタリア旅物語2011
 フィレンツェゆかりの偉人たちが眠るサンタ・クローチェ(聖十字架)教会。

 趣あるフィレンツェ最古の広場に面したこの教会は、1294年に着工されたフランチェスコ派の大教会です。内部は重厚な彫刻と絵画で飾られています。

 この街を追われラヴェンナで亡くなったダンテの記念廟、ミケランジェロ、マキャヴェリ、ロッシーニ、ガリレオ・ガリレイなど276のお墓が納められています。フィレンツェで活躍したラファエロのお墓は、ローマのパンティオンにあるそうです。

 『赤毛のアン』から……
 ブルータスの胸像を奪い取られたシーザーの行列は、前にも増して、ローマ最上の人の不在を思い起こさせた。とあるように、ガーティ・パイと並んですわっているダイアナ・バリーからは、贈り物も挨拶もないのは明らかで、アンの小さな勝利に影を落とした。
                       『赤毛のアン』第17章「新たな生き甲斐」

 松本先生の解説……
 イタリアを旅した英国詩人バイロンは、次のように書いたのです。
 「サンタ・クローチェ教会に詩聖ダンテの墓がないために、いっそう、ダンテの偉大さが思われる。あたかも、シーザーの行列にブルータスの胸像がないためにいっそう、ローマ最上の人ブルータスの偉大さが思われるように。」
 『赤毛のアン』では、
 アンはダイアナに、木イチゴ水のつもりで、間違ってスグリの果実酒を飲ませてしまい、ダイアナが泥酔。怒ったダイアナの母は、2人の交際を禁じます。ダイアナからの挨拶も贈り物もないために、いっそう、ダイアナのすばらしさが思われる、という意味で、詩が引用されています。
 
  
            カフェや革製品などのお店が並ぶ教会の前の広場    
  
    教会正面玄関の美しいレリーフ         教会正面脇に詩人ダンテの像
  
地動説を説いた天文学者ガリレオ・ガリレイのお墓  ルネッサンスの巨匠ミケランジェロのお墓
  
 神曲を書いた詩人ダンテの記念廟(お墓はラヴェンナ) 君主論のニッコロ・マキャヴェリのお墓
  
 セビリアの理髪師などを作曲したロッシーニのお墓    日々修復作業が続いています
  
    本日のランチ、プリモはラザニア     フィレンツェ名物、Tボーンステーキの炭火焼
  
   デザートは大好きなパンナコッタ          とてもおいしいお店でした♪ 
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